近畿圏 私立大学入試動向速報②
2022年4月1日次は入学率を計算してみました。こちらは入学者数(もちろん人数)÷合格件数で計算しています。一人が5合格しても、体は一つですから入学すると0.2、他大学に行くと0となる計算です。すると、こちらは産近甲龍が一番落ち込んでいます。複数日程や方式での複数出願は増えていますが、実人数はそれほど大きく増えていなかったのかもしれません。というわけで、次年度入試の受験生は今後の目標偏差値の変化にも注視して志望校を考えていきましょう。

次は入学率を計算してみました。こちらは入学者数(もちろん人数)÷合格件数で計算しています。一人が5合格しても、体は一つですから入学すると0.2、他大学に行くと0となる計算です。すると、こちらは産近甲龍が一番落ち込んでいます。複数日程や方式での複数出願は増えていますが、実人数はそれほど大きく増えていなかったのかもしれません。というわけで、次年度入試の受験生は今後の目標偏差値の変化にも注視して志望校を考えていきましょう。
まだ資料の整理が完了していないのですが、現時点でのグループからの受験者データを元に、入試を振り返ってみましょう。
まず、大学群ごとの合格率の推移です。当グループの合格数(人数ではなくて件数)÷出願件数で合格率を出し、その数値の2019年度を1として推移を作ってみました。
するとご覧のように安全志向といわれた2020年度、コロナ禍の影響をまともに受けた2021年度よりもさらに今年度は合格率が上がっています。もちろん当グループの受験生が頑張ってくれた、と自慢したいところですが、全体的にさらに昨年よりも易化したということでしょうか。特に摂神追桃は2019年度の1.8倍の合格率となっています。(続く)
さて、文部科学省は、土日祝を除いて連続5日以上の休業があった学校(小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校及び特別支援学校)に対してこの1月~2月に同様の調査を行いました。すると、「同時双方向型のウェブ会議システムの活用」を行った学校は69.6%と、この2年間で劇的に増えていることがわかりました。公立の割合が高い小学校に限っても70.6%と高い割合となっており、地方自治体や現場の先生方の努力が感じられます。逆にテレビ放送の活用は24%から12.1%と半減しています。そりゃそうでしょう。言われたとおりに教育番組を見続ける子どもはそれほど多くはないと思います。
というわけで、子どもたちのオンライン授業に対する耐性(?)もかなり向上していると思われますので、中学校、高等学校のICTを生かした教育活動もさらに効果的になっていくことでしょう。
【出典】 新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業期間中の学習指導等に関する調査<結果>(令和4年3月18日)文部科学省
年度末になりますと、2020年、つまり2年前の3月の事を思い出します。2月27日夕方に政府から発出された休校要請。それに伴い学校生活は一変しました。部活動も全面禁止。音楽系のクラブが春休み中に予定していた引退コンサートも急遽なくなり、春の選抜高校野球大会も中止。卒業式、終業式も開催できず、その年に異動、定年になる先生方の離任式も無く、いつまで続くのかわからない春休みに突入したのでした。
そのような状況下でも私学を中心に一部の学校ではオンライン授業が行われました。しかし令和2年4月の文部科学省による調査では、双方向web会議システムを使っての授業が行われたのは全国で5%の学校に過ぎなかったそうです。(つづく)
【出典】 新型コロナウイルス感染症対策のための学校の臨時休業に関連した公立学校における学習指導等の取組状況について(令和2年4月16日時点)文部科学省
このエントリーで何度か紹介した大阪城の近くの「追手門学院大手前中学校」についてです。2022年度入試でもA日程で昨年度より約1割出願者を増やすなど、人気上昇中の中学校ですが、ICTの活用やポートフォリオによる成長の可視化等最新の教育活動でも知られている学校です。しかし、中学校受験を考えている小学生にとっては、ひとまずどんな学校なのか体験して、そのイベントを通じて学校の特徴を理解してもらうのは良い事だと思います。
と、思っていたところ、クラブ体験と授業体験を分けた「体験会」を企画したとのお知らせをいただきました。中学受験を考えている小学生と保護者の皆様、ひとまず申し込んでみてはいかがでしょうか。
コロナ前は大阪梅田の阪急ホテルで毎年開催されていた「大阪女子中フェア」ですが、残念ながら今年もコロナ禍の影響で中止となってしまいました。開催されていたころは在校生の活動発表や手芸などの体験会、相談ブースなどで大変盛り上がっていただけに残念です。
と悲しんでいる場合ではありません。その代わり(?)に女子中の一つ樟蔭中学校では早々とオープンスクールを開催します。
女子中の楽しさを体験するためにも女子小学生は参加してみましょう。体験レッスンも充実していますのでお楽しみに。申し込みは先着順です。お急ぎください。
大阪府公立高校募集について、コロナ追試の合否発表も終わり(合格者が少なかったのはちょっとかわいそう、というのはまた別の機会に)、2次募集の出願を締め切ったところですが、早くも次年度募集に向けた検討が始まっています。
その中で旧2学区の「長尾」「守口東」「門真西」の3校が3年連続で定員割れだったため、再編対象になるとの新聞報道がありました(3月24日読売新聞朝刊)。守口東は定員割れといっても3年前から順に3人、1人、1人なのでそこは大目に見てよぉ、という気もしますが確かに3年連続定員割れです。
この3校が2校になるのか、1校になるのか、他校との統合になるのか、など詳細はまだ決まっていません。今後の発表に注意が必要です。
以前このエントリーで航空業界への就職も強いなどと紹介した関西外国語大学についてのニュースです。残念ながら海外との往来もままならないコロナ禍の影響を受けてここ2年間、志願者が減少気味となっています。しかし世界のグローバル化の流れが無くなるわけではなく、むしろオンラインも含めて海外との交流や異文化理解の重要性は高まっています。 そのような社会で中心的な役割を果たすことができる人材育成に関西外大は挑戦しようというのでしょう、新たな学部設置が発表されました。
4年間オールイングリッシュで海外からの留学生と共に学ぶ環境は魅力的ですね。詳しくは大学のHPをご覧ください。
大阪府公立高校一般入試の発表が17日に終わり、例年なら中3生の進学先がその日でほぼ決まるわけですが、今年はコロナウイルス感染症の流行期が入試日と重なってしまったため、罹患等で当日受験がかなわなかった受験生も数多くいたようです。ただ本年度に限って大阪府教育委員会は救済措置を設定し、その追試験が19日に行われました。
その異例づくめの対応とは・・・
①入試会場は各高校ではなく、府内某所1か所に集めて行われました。
②入試科目は3教科、英語のリスニングもありません。
③採点は受け入れの各高校が行います。19日の午後、各高校が某所から答案を持ち帰って採点を行いました。
④17日の一般入試の発表で募集定員以上の受験があった高校は、既に定員いっぱいの合格者が発表されていますが、今回の追試者は「外数」で入学が許可されます。
つまり、1学級が40名を超える異例の状態が生まれる可能性があります。
その合否発表が本日行われています。
例年ならばちょっとホッとできるこの3連休、実は公立高校の先生方は大変でした、というお話でした。
中学生も利用可能な食堂です。座席数はそれほど多くは無いのですが、外にテラス席も設けられており、天気のいい日は気持ちよくランチタイムを過ごせそうですね。放課後は自習用に開放される予定だそうですが、各席にコンセントが付いています。タブレットやパソコンの利用も想定しているのですね。
校舎の真ん中は吹き抜けになっており、各教室の外側に書架が点在しています。校舎全体が図書室というイメージでしょうか(茨木市の追手門学院中高と似ているぞ)。司書教諭は1階のカウンターに常駐し、レファレンスサービスの業務にあたるとの事です(因みに運営は上宮中高・箕面自由中高と同じように紀伊国屋書店に委託するそうです)。職員室は生徒が入りやすいようにガラス張りで、校舎中央には先生が質問を受け付けるオープンスペースも設けられています。
4月からはこの新しい校舎で授業が始まります。今回はこの学校の看板の一つであるIB(国際バカロレア)などソフト面を紹介できませんでしたので、また授業が始まってからお邪魔したいと思います。ともかく、この度は新校舎の落成おめでとうございました。