【大学受験生】関西私大入試戦線 異常有り【まだまだ頑張れ】

2021年2月22日

先週は1月末~2月上旬に行われた私立大学一般入試の合否発表がありました。今年は全体的に関西の私立大学の出願者数は減少しており、合格ラインをどの程度で引くのか注目していましたが、現在判明している数値を見れば、少し緩めになっている募集単位が多いようです。

例えば、関西大学の一般入試で、昨年比90.3%の出願に留まった法学部は101.5%の合格者を、同じく一般で出願率が79.5%だった人間健康では、合格者数を昨年比120%出すなど、実質倍率が下がっている状況が見られます。一方で、関関同立の中では一般入試での入学者数の割合が一番高い立命館大学で予想通り地方からの受験生が減少し、実質倍率が下がっているとの情報もあります。この2大学に関してダブル合格した受験生の手続き率に影響があると考えると、立命館の3月入試は緩めになると考えられます。しかし、関西大学は今年から3月入試がありません。もしかすると補欠合格者の繰り上げが行われるかもしれません。

一方、関西学院大学は理工学部の改編によって一般入試の志願者が昨年の214.5%という活況を呈しました。合格者数も昨対比177.1%と増やしましたが、それでも実質倍率は上がったことになります。次年度以降もこの傾向が続くと考えると、目標偏差値も1ランク上で考えておく必要があるでしょう。

産近甲龍の一般入試の出願に関しては、龍谷の一人勝ち、近畿は揺り戻しで、プラス。京都産業の2割以上減、甲南の2割弱減と明暗が分かれました。しかし、いずれの大学も合格者は昨年よりも多く発表しています。従って摂神追桃に関しては、手続き率の低下が避けられなくなります。というわけで、3月入試での合格率は今年に関しては上がると考えた方が自然だと思います。まだ合格通知を手にしていない受験生諸君、がっかりしなくても良いです。出願を急ぎましょう!