大阪府 公立高校 定員発表される【旧4学区+エンパワメント・ステップスクール】

2023年11月17日 金曜日

ここ数年、定員を順次減らしてきていた旧4学区ですが、次年度は定員を増やします。文理学科は変動なしですが、泉北、佐野、登美丘、久米田、高石、堺東、金岡の7校で1クラス増となります。この地域の定員合計は6920名と4年前に近い水準となっています。

エンパワメントスクール・ステップスクールの定員は昨年まで8校とも210名の設定でしたが、次年度はステップスクールの2校が各60名減と、昨年の募集状況に応じた調整がなされています。

これから進路希望調査の結果なども新聞発表されると思いますが、大阪の中学3年生はこれらのデータも参考に、受験校を選んでいきましょう。

大阪府 公立高校 定員発表される【旧3学区】

2023年11月16日 木曜日

かわち野、美原、平野の3校が募集取りやめになるこの地域では動きが大きいです。ここ数年定員を割っていたこの3校ですが、各4クラス、合計で12クラスの枠が無くなるわけですから地域として公立という選択肢を維持しようということでしょうか、八尾、住吉、清水谷、布施、河南、阿倍野、花園、阪南のいずれも地域の人気校8校が定員を増やします。合格ラインの変動なども考えられます。併願私立の選択も、より大切になりそうです。(続く)

大阪府 公立高校 定員発表される【旧2学区】

2023年11月15日 水曜日

こちらの地域では、文理学科には動きはありませんが、隔年現象を起こしている2番手の寝屋川は次年度当たり年との予測でしょうか、1クラス増です。香里丘、港も1クラス増、門真なみはやは計算上では14名増ですが、この後「日本語指導が必要な生徒」の希望によって一般枠が縮小しますので例年通りになると思われます。(続く)

大阪府 公立高校 定員発表される【旧1学区】

2023年11月14日 火曜日

11月13日 大阪府教育庁より公立高校の令和6年度入学者選抜の募集定員が発表されました。現在は大阪府には学区制度が無くなりましたが、職業科や体育科など実技試験が課される特別選抜を除いた高校を地域別に分けて状況を紹介します。

昨年度1クラス増した北野がまた元に戻す形で1クラス減、一方でこちらも昨年1クラス分減らした茨木が1クラス増となります。千里は総合科学を1クラス増、高槻北、吹田東、豊島、東淀川、大冠、福井も1クラス増となっています。この地域の中学生の人口増を反映した動きとなっています。(続く)

【高校入試でも】四天王寺高等学校 インターネット出願スタート!【ネット出願広がる】

2023年11月7日 火曜日

大学入試、中学入試ではインターネット出願が当たり前、という時代になってきましたが、紙の願書にこだわっていた(?)高校受験の世界でも次第にネット出願が普及してきました。四天王寺高等学校からこのようなお知らせが送られてきました。

コロナ禍の影響もあってか、ここ3~4年で各ご家庭のネット環境も急速に普及してきましたので、当然といえば当然の流れですね。

ネット出願の利点は、受験料の支払いのために平日の昼に金融機関の窓口に行く、平日に受験校に提出しに行く、または郵便局の窓口に出向く、といった手間が無くなることでしょう。また、ネット出願なら何時でも入力可能ですので、自宅で家族と相談しながら行うことができるというメリットもあります。既にネット出願を導入している学校から聞いた話ですが、出願「時刻」は夜8時~9時が多いそうです。

因みに大阪府立の「咲くやこの花中学校」、「水都国際中学校」、「富田林中学校」も次年度からインターネット出願を導入します。公立も含めて、高校受験でもインターネット出願が主流になっていくのかも知れません。

【11月10日~19日】第43回 近畿高等学校 総合文化祭 三重大会【合唱部門】

2023年11月2日 木曜日

その次の日に行われる合唱部門についても紹介しましょう。

あれ?単独出場ではなく、ことごとく府県合同となっています。舞台人数はわかりますが、どの学校が参加しているのかがわかりません。そこで、その内訳も調べてみました。

各府県で国立⇒公立⇒私立 で同じ設置者の中では50音順に並べてみました。どの学校から何名という資料は無いので、多い順ではありません。

すると、大阪ではほとんど私立が占めているのに対し、他の府県では公立高校から多く参加しているようです。地域性が出ますね。

高校で合唱をやりたいな、という中学生は、これらの高校に入学すると、来年ステージに立てるかも。因みに2024年の会場は福井県となっています。

【11月10日~19日】第43回 近畿高等学校 総合文化祭 三重大会【器楽部門】

2023年11月1日 水曜日

11月になりました。文化の秋です。というわけで、近畿の高校の文化部が集う総合文化祭に関する話題です。

書道部門の展示は10日(金)からスタートですが、11日に開会式が開催されます。会場となる三重県の高校による演奏やパフォーマンスも披露されます。

さて、今日は器楽部門の出場校を紹介しましょう。

2016年の開成進学フェアのミュージックフェアにも出演していただいた京都聖母学院のハンドベル、期待できますね。兵庫県からは雲雀丘学園のギターマンドリン。大阪からは府立清水谷の管弦楽。1校単独の割には人数が多いですね。

こちらは18日(土)に披露されます。(続く)

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その2)

2023年10月31日 火曜日

この20%以内に滋賀県で入っているのは17位の膳所のみ。和歌山からのランクインはありませんでした。大学合格実績を公表した事の無い神戸女学院は当然この表にはありませんが、多くが国公立の医学部を目指しているとの事ですので、もし数値がわかったとしても、それほど高順位ではないかも知れません。

東京都立でのランクインは唯一日比谷のみ。つまり東京では私立の中高一貫校が強いということですね。

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その1)

2023年10月30日 月曜日

「大学入試全記録」(サンデー毎日臨時増刊)という本が市販されていますが、高校ごとの大学合格実績が事細かく表になっています。こんな本、塾関係者以外の誰が買うのだろうと思うのですが、毎年発刊時期から2~3か月で書店から無くなってしまうので、結構売れているようです。塾関係者ってそこらへんに案外いっぱいいるのか?それはさておき、そのデータを元にランキングを作ってみました。で、今まで大阪だけ、東京だけ、といったランキングだったのですが、大阪の学校と東京の学校を比べてみたいと思い合わせてみました。いつものように学校の規模による優劣を補正するために、合格実績÷卒業生数=「占有率」を計算し、それでのランキングにし、20%以上の学校のみ紹介します。高校募集の基準偏差値(開成公開テスト併願Bライン)をSSとして記入していますが、元データが少ない東京すべてと近畿圏で高校募集を行っていない学校は空欄になっています。

1位は灘。7割が旧7帝大、で残り3割のほとんどが国公立の医学部だそうですので、なんという恐ろしい学校でしょう。

2位は筑波大付駒場。実数では開成や麻布が上に来ますが、卒業生数160名に対してこの実績ですので、占有率ランキングでは上位です。

3位は甲陽学院。こちらも高校募集がありませんので、SSは空欄ですが、中学入試では灘と同じ日程であるため併願できず、受験者層を分け合っている学校です。

4位東大寺学園。制服の無い自由な校風が灘と似ています。大阪・京都からの通学者も多い学校です。次年度から高校募集が無くなります。

5位大阪星光学院。ミッション系の男子校ですが、200名弱の規模でありながら、京都大・大阪大への合格者数は高め安定です。と、ここまでの近畿圏の4校はすべて男子校に占められています。(続く)

【校風の違いは】兵庫県の公立高校の歴史【ルーツの違い?】

2023年10月27日 金曜日

同じことを兵庫県でもやってみました。

リストは創立が古い順に並べています(2校が合体している学校は古いほう優先)。

兵庫県で一番歴史のある高校は篠山鳳鳴高校です。さすが教育を重んじた篠山藩!実はこの学校は藩校がルーツとなっています。

古い方から2番目は姫路西高校、次いで小野高校、神戸高校と続きます。いずれも今でも地域のトップ校ですね。ところで、伊丹高校、尼崎高校、西宮高校は「県立」と「市立」がそれぞれ存在しますが、県立伊丹は県立の旧制中学校を、市立伊丹は市立(創設時は町立)の女学校をルーツにするなど共に伝統校であったため、お互い名前を譲らなかった(?)のかも知れません。因みに県立尼崎高校のルーツは尼崎市立の旧制中学校ですが、途中で県に移管されており、一方の市立尼崎高校のルーツである市立高等女学校はそのまま市が運営したようです。ややこしいところでは、尼崎北高校のルーツの一つは表にある通り「琴浦女学校」という私立の女学校だったのですが、これとは別に大阪市北区玉江町(現在の中之島)にあった1922年創立の私立「中外商業学校」(三木武夫元総理の母校)が尼崎市塚口に移転し、中外商業高等学校となりましたが、1951年に私立琴浦女子高校(当時)と統合し、尼崎市に移管、半年後に兵庫県に移管されるという数奇な運命をたどっています。

大阪では、戦後の学制改革では男子校だった旧制中学校と女子校だった旧制女学校の間で生徒と教員を半分ずつ交換して共学化するという作戦が取られましたが、兵庫県ではそのまま1校に統合した学校も多かったようです。

兵庫県の公立高校を考えている受験生は、これらの歴史も学校選びの材料にしてみてはいかがでしょうか。