大阪府 公立高校入試 進路希望調査(第3回)【旧4学区】

2024年2月21日 水曜日

【旧4学区】

こちらでは、地域平均の昨年比較で1.31倍から1.06倍と大きく低下しています。上位校の定員増の影響もあり、中堅以下の高校の志願者減となっています。ここから調整が入るとしても、落ち着いた倍率の学校が増えそうです。(続く)

大阪府 公立高校入試 進路希望調査(第3回)【旧3学区】

2024年2月20日 火曜日

【旧3学区】

旧学区の平均では昨年の希望調査の1.29倍から1.07倍と大きく低下しています。この学区は昨年から3校の募集停止に伴い480名の定員減もあり、トータルでも140名分定員減少したように見えますが、実際にはこの3校を志願したのは332人でしたので、実質的には定員が増えていると考えられます。従って中堅以下ではかなり落ち着いた倍率になると考えられます。(続く)

大阪府 公立高校入試 進路希望調査(第3回)【旧2学区】

2024年2月19日 月曜日

昨年の第3回調査での平均倍率1.11倍に対し、今年は1.01倍と低調な倍率となっています。例年1.3~1.4倍の受験生が集まっていた寝屋川でさえ、現段階では希望者が定員を下回っています。2年前に長尾、守口東、門真西が再編対象になるとの報道がありましたが、昨年は長尾、守口東は定員充足し、今回の調査でも守口東が定員を上回っていますので、なんとか地域のためにもこの再編案は無くなって欲しいものです。(続く)

大阪府 公立高校入試 進路希望調査(第3回)【旧1学区】

2024年2月16日 金曜日

大阪府公立中学校長会が2月1日に行った進路希望調査が2月10日に大阪府のホームページ大阪府/令和6年度公立高等学校入学者選抜 (osaka.lg.jp)に掲載されました。そのデータを元に、地域ごとのリストを作成しました。かつては学区に属していなかった専門学科も旧学区に割り振っています。(全5回シリーズ)

【旧1学区】

昨年の第3回調査と右側の「結果」を見比べていただければと思いますが、第3回調査で希望者が定員を下回っていた学校も、実際にはその多くが定員充足しています。しかし、今年は第3回調査の段階で地域平均が1.15倍と昨年よりも大きく下回っており、前回調査からの変化も見ていただければと思いますが、高倍率となっている高校からの流出がそれほどありませんので、中堅以下の学校は昨年以上に落ち着いた倍率になるかもしれません。(つづく)

【新年特集】2024年はこんな年になる?

2024年1月5日 金曜日

2024年はどのような年になるのでしょうか。現状を踏まえ今後の入試について私なりの考えを書いてみたいと思います。

大学受験では旧指導要領世代の最後の入試を迎えるわけですが、私立大志願者の半分以上が既にどこかの合格切符を持っているという状態ですのであまり悲壮感はありません。国公立も含めて強気な今の高校3年生、最後まで戦う受験生も多いようです。次の高校3年生(現時点の高校2年生)はコロナ禍による影響を中2の時から受けた学年ですが、高校入学時から授業や学校行事もほぼ正常化したのも影響しているのでしょうか、生徒間の人間関係、学校との信頼関係も含めて昔に戻ってきたように感じます。大学受験は各種推薦系入試の広がりもあり、早期決着の傾向が年々強くなってきましたが、この学年からは専門分野や受験校選びに十分時間をかけた上で、2025年度入試では総合型選抜の利用が増える一方で指定校推薦を利用しない受験生が増えるような気がします。

高校受験について、全国的にはそれほど大きな動きはありませんが、大阪府に関しては「高校授業料完全無償化」のニュースによって受験生がどのように動くのか注目です。因みに大阪府の中3生の人数は、昨年の約66.800人から今年は約66,500人と300人ほど減少しているのに対し、大阪府下の公立高校の定員は増加していますので、定員割れとなる公立校が増えるのではないでしょうか。今の中1年は高校入学時点から完全無償化になる学年ですから、私立専願者の増加などの動きも考えられます。

中学受験に関しては、近畿圏に関してはあと半月ほどで答えが出るのですが、12歳人口の減少に対し、中学受験に参加する子どもの割合が上がるため、実人数としてはほぼ変わらないと思われます。但し、現在の小5、小4の学年では受験熱が高まってきていますので、次年度以降の増加が考えられます。首都圏では都内の私立中学校の定員合計よりも中学受験に参加する人数が2020年度以降超過するという過熱ぶりですが、この傾向はさらに強まってくるのではないでしょうか。

などということを、この冬は不作だったそうで職員の皆さんでも手に入らなかったという貴重な「近大みかん」をいただきながら考えていたのでした。公募推薦での出願が5万件を超えた近畿大学にあやかりたいものです。

【追加開催】追手門学院大手前高等学校 入試説明会【木曜日の夕方です】

2023年12月15日 金曜日

9月に行われた弊社主催の「開成進学フェア」にてプログラミングロボットの体験コーナーで人気を集めていた追手門学院大手前中高ですが、学校のHPではその他部活動の活躍も数多く公開されている元気な学校です。

さて、そろそろ中3生は受験する高校を決めなければいけない時期ですが、追手門学院大手前高校では追加の説明会を開催していただけるようです。

平日夕方ということで、ちょっと間に合うかなぁと心配な皆さんのために、オンラインでの配信も用意されているようです。さすがです。

というわけで、申し込みは学校HPからどうぞ。

【奈良県からは】大阪府の高校授業料「完全無償化」奈良県の状況【2校のみ】

2023年12月8日 金曜日

大阪府の高校授業料完全無償化に関する続報です。

11月28日にお知らせ【ついに和歌山も!】大阪府の高校授業料「完全無償化」和歌山県の私学も参加 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)しましたが、その後の報道によると和歌山県の私立高校はすべてこの制度に参加する方針のようです。

一方で、大阪府からの通学も多い奈良県の私学の動向にも注目していましたが、12月7日の読売テレビの報道によると、「智辯学園」「智辯学園奈良カレッジ」の2校が参加をする方針を固めた、とのことです。同じ法人の「智辯和歌山」は参加ですから、そこは予想の範囲内です。しかしそれ以外の私学は現時点で不参加とのことです。大阪府民がこれら不参加の高校に通学する場合は従来通り授業料が必要となります。

これから入試シーズンを迎えますが、今後の中学入試、高校入試の出願動向にどのような影響があるのか、注視しておきたいと思います。

【速報】東京都 高校授業料実質無償化へ 来年度から所得制限撤廃で調整【朗報】

2023年12月6日 水曜日

大阪の高校授業料完全無償化については【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)でお伝えしましたが、12月5日に東京都も高校の授業料に関し、今まで世帯年収910万円未満の家庭としていた所得制限を撤廃する方針であるとメディアで報じられています。

現行でも都民は都外の私立高校に通う場合も助成の対象となっていましたので、今回も同様に適用されると考えればこれはとてもありがたい制度です。先に大阪府が打ち出した所得制限撤廃の方針は、和歌山以外の他府県の私学から反対されるなど、まだごたごたしていますが、東京都はあっさりスマートに実現するのですね。例えば世帯収入が1000万円のご家庭に子どもが3人いたとして、3人とも高校は私学に通わせるとなったら単純計算で学費だけで450万円(50万×9か年)ほどかかるわけですが、これが都民だったら東京都から学校に直接支払われるため個人での負担がなくなるわけです。今は他県に住んでいてもこれを機会に東京に引っ越そうかな?というご家庭があっても不思議ではありません。

具体的な導入時期や制度について、続報が楽しみです。

【東京】順天中学校・高等学校と北里大学が合併【順天堂大学とは関係ありません】

2023年12月4日 月曜日

東京都北区のJR王子駅前に王子神社がありますが、その隣という環境&利便性抜群な場所に順天中学校・高等学校はあります。実はこの学校、1834年(天保5年)に大阪市南本町(相愛中高の南側)に創設された私塾をルーツとしますが、1871年(明治4年)に東京に移転して旧制中学校へと発展し1953年(昭和28年)に現在の校地に移転したあと、なぜか一度女子校となります。その後1990年(平成2年)に共学化され、さらに中学校を併設してSGHにも指定されるなど発展を遂げてきました。卒業生数は毎年250名前後といった規模ですが、毎年国公立に30件前後、早慶上理ICUに70件以上といった合格実績の進学校です。ルーツとなった私塾のスタートから計算すると189年の歴史がある超伝統校ともいえます。

因みに医学部をはじめとする医療系の学部が多い「順天堂大学」とは関係ありません。

さて、この順天中学校・高等学校を運営する「学校法人順天学園」が北里大学を運営する「学校法人北里研究所」と法人合併に向けた協議を開始するとのお知らせが入りました。

986b81bc7a4b9062d02dd6d71cee9a5d-1.pdf (junten.ed.jp)

このニュースリリースによると存続法人は「学校法人北里研究所」になるとのことですので、実質的には順天中高が北里大学の傘下に入るという形になりそうです。

北里大学も医学部をはじめとする医療系の学部に加えて、獣医学部や海洋生命科学部など全国的にも珍しい学部も設置している大学で、進学校としての順天中高との親和性も高いのでしょうか。将来的には順天高から北里大学への推薦枠が設定されるかもしれません。そうなれば順天中高の人気がさらにUPするかも、というお話でした。

【ついに和歌山も!】大阪府の高校授業料「完全無償化」和歌山県の私学も参加

2023年11月28日 火曜日

大阪府民に対する高等学校授業料の無償化に関するニュースをこのエントリーでも5月にお知らせしましたが、

【大阪府が大盤振る舞い】大阪府 高校授業料完全無償化【現高2生から順次】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

この世帯年収に関係なく授業料が無償となる制度は、大阪府民が大阪府外の私立高校に通う場合でも適用される方向なのですが、この制度に参加するかどうかはその大阪府外の高校の判断によります。学費が63万円以上の私学にとってはその超過分を学校が負担する必要があるため、例えば兵庫県にある授業料が70万円の高校の場合、大阪府民が通学する場合は大阪府からは補助金63万円しかもらえませんが、兵庫県民からはそれで足りない部分も含めて70万円以上払ってもらうという二重価格になってしまいます。それも含めて11月7日には大阪府以外の近畿圏の私学団体が大阪府に対して反対を表明していました。

しかし、27日の報道(共同通信)によると、和歌山の複数の私学がこの大阪府の制度に参加する意向を示したとのことです。

その報道で確認できる範囲では、開智、高野山、初芝橋本、智辯学園和歌山、和歌山信愛、近畿大学付属和歌山、近畿大学付属新宮の7校です。

この7校に関してはいずれも授業料が63万円以下なので、先に述べたような二重価格の心配はありません。特に在校生の半数以上が大阪府民で占められている初芝橋本がこの制度に参加してもらえることは、大阪側から例年受験生を送り出している私どもにとっても一安心です。

今後、他の府県の動きにも注目しておきたいと思います。