【高校入試でも】四天王寺高等学校 インターネット出願スタート!【ネット出願広がる】

2023年11月7日 火曜日

大学入試、中学入試ではインターネット出願が当たり前、という時代になってきましたが、紙の願書にこだわっていた(?)高校受験の世界でも次第にネット出願が普及してきました。四天王寺高等学校からこのようなお知らせが送られてきました。

コロナ禍の影響もあってか、ここ3~4年で各ご家庭のネット環境も急速に普及してきましたので、当然といえば当然の流れですね。

ネット出願の利点は、受験料の支払いのために平日の昼に金融機関の窓口に行く、平日に受験校に提出しに行く、または郵便局の窓口に出向く、といった手間が無くなることでしょう。また、ネット出願なら何時でも入力可能ですので、自宅で家族と相談しながら行うことができるというメリットもあります。既にネット出願を導入している学校から聞いた話ですが、出願「時刻」は夜8時~9時が多いそうです。

因みに大阪府立の「咲くやこの花中学校」、「水都国際中学校」、「富田林中学校」も次年度からインターネット出願を導入します。公立も含めて、高校受験でもインターネット出願が主流になっていくのかも知れません。

【11月10日~19日】第43回 近畿高等学校 総合文化祭 三重大会【合唱部門】

2023年11月2日 木曜日

その次の日に行われる合唱部門についても紹介しましょう。

あれ?単独出場ではなく、ことごとく府県合同となっています。舞台人数はわかりますが、どの学校が参加しているのかがわかりません。そこで、その内訳も調べてみました。

各府県で国立⇒公立⇒私立 で同じ設置者の中では50音順に並べてみました。どの学校から何名という資料は無いので、多い順ではありません。

すると、大阪ではほとんど私立が占めているのに対し、他の府県では公立高校から多く参加しているようです。地域性が出ますね。

高校で合唱をやりたいな、という中学生は、これらの高校に入学すると、来年ステージに立てるかも。因みに2024年の会場は福井県となっています。

【11月10日~19日】第43回 近畿高等学校 総合文化祭 三重大会【器楽部門】

2023年11月1日 水曜日

11月になりました。文化の秋です。というわけで、近畿の高校の文化部が集う総合文化祭に関する話題です。

書道部門の展示は10日(金)からスタートですが、11日に開会式が開催されます。会場となる三重県の高校による演奏やパフォーマンスも披露されます。

さて、今日は器楽部門の出場校を紹介しましょう。

2016年の開成進学フェアのミュージックフェアにも出演していただいた京都聖母学院のハンドベル、期待できますね。兵庫県からは雲雀丘学園のギターマンドリン。大阪からは府立清水谷の管弦楽。1校単独の割には人数が多いですね。

こちらは18日(土)に披露されます。(続く)

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その2)

2023年10月31日 火曜日

この20%以内に滋賀県で入っているのは17位の膳所のみ。和歌山からのランクインはありませんでした。大学合格実績を公表した事の無い神戸女学院は当然この表にはありませんが、多くが国公立の医学部を目指しているとの事ですので、もし数値がわかったとしても、それほど高順位ではないかも知れません。

東京都立でのランクインは唯一日比谷のみ。つまり東京では私立の中高一貫校が強いということですね。

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その1)

2023年10月30日 月曜日

「大学入試全記録」(サンデー毎日臨時増刊)という本が市販されていますが、高校ごとの大学合格実績が事細かく表になっています。こんな本、塾関係者以外の誰が買うのだろうと思うのですが、毎年発刊時期から2~3か月で書店から無くなってしまうので、結構売れているようです。塾関係者ってそこらへんに案外いっぱいいるのか?それはさておき、そのデータを元にランキングを作ってみました。で、今まで大阪だけ、東京だけ、といったランキングだったのですが、大阪の学校と東京の学校を比べてみたいと思い合わせてみました。いつものように学校の規模による優劣を補正するために、合格実績÷卒業生数=「占有率」を計算し、それでのランキングにし、20%以上の学校のみ紹介します。高校募集の基準偏差値(開成公開テスト併願Bライン)をSSとして記入していますが、元データが少ない東京すべてと近畿圏で高校募集を行っていない学校は空欄になっています。

1位は灘。7割が旧7帝大、で残り3割のほとんどが国公立の医学部だそうですので、なんという恐ろしい学校でしょう。

2位は筑波大付駒場。実数では開成や麻布が上に来ますが、卒業生数160名に対してこの実績ですので、占有率ランキングでは上位です。

3位は甲陽学院。こちらも高校募集がありませんので、SSは空欄ですが、中学入試では灘と同じ日程であるため併願できず、受験者層を分け合っている学校です。

4位東大寺学園。制服の無い自由な校風が灘と似ています。大阪・京都からの通学者も多い学校です。次年度から高校募集が無くなります。

5位大阪星光学院。ミッション系の男子校ですが、200名弱の規模でありながら、京都大・大阪大への合格者数は高め安定です。と、ここまでの近畿圏の4校はすべて男子校に占められています。(続く)

【校風の違いは】兵庫県の公立高校の歴史【ルーツの違い?】

2023年10月27日 金曜日

同じことを兵庫県でもやってみました。

リストは創立が古い順に並べています(2校が合体している学校は古いほう優先)。

兵庫県で一番歴史のある高校は篠山鳳鳴高校です。さすが教育を重んじた篠山藩!実はこの学校は藩校がルーツとなっています。

古い方から2番目は姫路西高校、次いで小野高校、神戸高校と続きます。いずれも今でも地域のトップ校ですね。ところで、伊丹高校、尼崎高校、西宮高校は「県立」と「市立」がそれぞれ存在しますが、県立伊丹は県立の旧制中学校を、市立伊丹は市立(創設時は町立)の女学校をルーツにするなど共に伝統校であったため、お互い名前を譲らなかった(?)のかも知れません。因みに県立尼崎高校のルーツは尼崎市立の旧制中学校ですが、途中で県に移管されており、一方の市立尼崎高校のルーツである市立高等女学校はそのまま市が運営したようです。ややこしいところでは、尼崎北高校のルーツの一つは表にある通り「琴浦女学校」という私立の女学校だったのですが、これとは別に大阪市北区玉江町(現在の中之島)にあった1922年創立の私立「中外商業学校」(三木武夫元総理の母校)が尼崎市塚口に移転し、中外商業高等学校となりましたが、1951年に私立琴浦女子高校(当時)と統合し、尼崎市に移管、半年後に兵庫県に移管されるという数奇な運命をたどっています。

大阪では、戦後の学制改革では男子校だった旧制中学校と女子校だった旧制女学校の間で生徒と教員を半分ずつ交換して共学化するという作戦が取られましたが、兵庫県ではそのまま1校に統合した学校も多かったようです。

兵庫県の公立高校を考えている受験生は、これらの歴史も学校選びの材料にしてみてはいかがでしょうか。

【高校選びに】産近甲龍佛に強い高校はどこだ?【付属・系属校以外で・・・】

2023年10月26日 木曜日

先日関関同立に関する記事を書いたところ反響をいただきましたので、次は「産近甲龍佛」でのランキングを作ってみました。

関関同立のランキングと同じように、高校の規模の影響を補正するため、高校ごとの合格件数を卒業生数で割った「占有率」でのランキングです。

すると、第1位は兵庫県立豊岡高等学校。実は兵庫県で姫路西高校に次ぎ2番目に古い127年の歴史を持つ伝統校です。歴史のある公立校は旧制中学校や旧制女学校をルーツにしている学校が多いのですが、こちらは何と旧制中学校と旧制高等女学校が1948年に合併してできた学校で、SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)にも指定されたことのある進学校です。

第2位も100年以上の歴史のあり、県知事、大蔵大臣も務めた武村正義氏の母校でもある、滋賀県立八日市高等学校。

第3位も旧制女学校をルーツに持つ京都府立城南菱創高等学校。

第4位も今年130周年を迎える奈良県立郡山高等学校。1学年9クラス規模の伝統校です。

第5位の草津東高校は創立45年の新設校ですが、第6位の大阪府立八尾高等学校がこれまた128年前に創設された旧制中学校(大阪府第三尋常中学校)がルーツです。

というわけで、昨日の話にもつながるのですが、伝統校には進学校が多いような気がします。1位の豊岡高校の卒業生は産近甲龍佛のどこに入学することになっても下宿必須だと思うのですが、そのような環境と関係なく、大学進学に熱心な学校もあるのだな、というお話でした。

【校風の違いは】大阪の府立高校の歴史【ルーツの違い?】

2023年10月25日 水曜日

大阪府には全日制の高等学校が254校ありますが、設置者別にみると、府立が154校と最も多くなっています。因みに国立は1つ(大阪教育大学附属は3か所にありますが、まとめて1校というカウント)市立は3校、私立は96校です。

大阪府/大阪府の学校数・生徒等数・教職員数等(きょういくハンドブック) (osaka.lg.jp)参照。

さて、大阪の府立高校にもそれぞれ歴史があるのですが、戦前(厳密には学制改革前)の旧制中学校(男子校)や旧制女学校をルーツに持つ学校が40校ほどあります。わかる範囲で、まとめてみました。「現校名」に関しては、統廃合が繰り返され、そのまま学校を引き継いだケースだけではありませんが、参考までということでご覧ください。旧制中学校をルーツに持つ学校を水色、旧制女学校をルーツに持つ学校を薄オレンジ色で塗って、創立が古い順に並べてみました。

文理学科を設置している10校に☆をつけています。すると、10の文理学科設置校のうち、旧制中学校をルーツに持つ学校が9校占めていることがわかります。これは全国的にも同じような傾向がみられます。

それはさておき、旧制女学校の流れをくむ学校は、夕陽丘高校の音楽科や咲くやこの花高校の演劇科といった学科や、登美丘高校や佐野高校のダンス部、河南高校の和太鼓部といった部活動など、文化面でも目立っている学校が多いような気がします。戦後80年近くになりますが、校風というものは綿々と引き継がれているのかもしれません。 というわけで、学校を選ぶときにはその歴史にも注目してみましょう、というお話でした。

【高校選びに】関関同立に強い高校はどこだ?【付属・系属校以外で・・・】

2023年10月23日 月曜日

ことしもそろそろ大学入試が本格的になる季節となってまいりました。今年の大学受験生もそろそろ本気モードになってきていると思います。大学受験の世界では、大学入試センター試験が、大学入学共通テストに代わるなどその環境は変化していますが、関西の難関4私大「関関同立」はこれらの影響を受けず、高い人気を誇っています。

そんな中で、多くの推薦枠を持っている付属や系属校・系列校の高校や中学校は志願者が集まり難易度も高め安定なのですが、それ以外の高校からの関関同立の合格状況はどうなっているのでしょうか。といわけで、近畿2府4県の高校をランキング形式で紹介します。「大学入試全記録『高校の実力』完全版」(毎日新聞社)に掲載のデータを参考に作成しましたので、各高校がHPなどで公表している数値と異なる場合があります。ご了承ください

高校の卒業生数による影響を補正するために、合計合格者数を卒業生数で割った「占有率」でのランキングです。私立大学は一人で複数回合格できますので、上位では占有率が100%を超えています。 合格総数が卒業生数を上回っている、つまり占有率が100%以上の62校を紹介しておきましょう。

ご覧のように、上位11位は公立高校が占めています。大阪府立茨木高校は同志社と立命館でも多くの合格者を出し1位。大阪府立豊中高校、西宮市立西宮高校と続きます。4位が兵庫県立尼崎稲園高校。普通科ですが単位制で、最後の半年は受験準備に時間をかけることができるというメリットを生かして堂々のランクインです。

公立としては珍しく5万冊以上の蔵書がある図書館と50mの競技用公認プールも完備、俳優の堤真一氏の母校でもある西宮市立西宮東高校が5位。部活動も盛んですが、難関私大にこんなに多くの合格しているのですね。

付属・系属校の生徒ではないけど関関同立を目指している中学生諸君、ひとまずこのリストにある高校を目指しましょう。

奈良県 高校授業料実質無償化 大型公共事業見直しで財源活用【公立でも私立でも】

2023年10月19日 木曜日

NHKニュースウェブ(奈良県 高校授業料実質無償化 大型公共事業見直しで財源活用|NHK 奈良県のニュース)に奈良県の高校授業料支援に関するニュースがありました。

簡単にまとめると、県内の高校(公立も私立も)に通う、世帯年収910万円未満のご家庭には63万円か、学校の学費の低い方を公費負担。所得制限以上でも条件によっては最大年額5万9400円支援。というわけで、助かるご家庭も多いと思います。どこからお金がでてくるのか疑問でしたが、大型公共事業の見直しで生まれた財源を活用、つまり地方債など将来に残る借金では無いのでひとまず安心。

一方、大阪府の大阪府民に対する、世帯年収制限の無い支援策に参加する奈良県の私立高校に関する情報はまだ入ってきていません。また、気を付けておきます。