高校総体結果(近畿圏 団体)

2016年8月19日 金曜日

 

今年はオリンピック開催と全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の日程が重なっていて、連日スポーツのニュースが報道されていますが、野球部以外のスポーツも、「高校総体」(インターハイ)で戦いの火花を散らしています。今年は中国地方の各県に分かれて競技が開かれています。水泳や水球などまだ行われていない競技もありますが、全国レベルで上位に入賞した関西の高校を見てみましょう。

個人戦よりも選手層の厚さを知る指標となる団体の成績を抜粋しています。

 

◆清風高校、全国大会で上位に入る競技がこんなに・・・。陸上、体操、バレーボール、ヨット・・・。大阪トップレベルの進学校としても有名なこの学校、特技を持った生徒のためのコースもありますが、この実績は普通科は思えないレベルと幅の広さです。部活を通して集中力や持久力、判断力を身に着けているのでしょうか。因みにヨット部は世界大会にも出場しています。

◆四天王寺高校、これまた大阪を代表する女子進学校ですが、体操5位、卓球は優勝と立派な成績を残しています。この学校にもスポーツ・芸術コースがあります。今回の戦績は理数・英数コースの生徒の大学進学実績(現役で京大19、阪大21、・・・)を超える成果だといえるでしょう。

◆金蘭会高校、近畿大会では優勝したバレーボール、今回は惜しくも準優勝でした。新体操も堂々の3位。立派な戦績です。素晴らしい環境と指導者にも恵まれているのでしょう。これらの競技に興味がある中学生は一度、オープンスクールに行ってみては如何でしょう。

◆浪速高校、以前ここでも紹介した日本文化を重視している高校ですが、空手は圧倒的な強さです。個人での戦績も素晴らしいものです。

◆甲南女子高校、弓道部も全国大会に出場していましたが、アーチェリーはなんと優勝です。このように集中力が必要な種目が強い学校というのも珍しいです。精神力が違うのでしょうか。ここも進学校として有名ですが高校からの募集は実質ありませんので、この学校に興味がある人は中学入試を考えてください。

◆東山高校、生徒の大半が理系という京都の落ち着いたお寺と緑に囲まれた男子進学校です。そのイメージと真逆の(?)バスケットで準優勝ということで、その落差に驚きました。切り替えが上手なのでしょうか。

◆華頂女子高校、こちらも仏教系の学校で、教育・保育への針路を希望する女子教育に定評がありますが、空手で3位。これも学校のイメージと違うと思う方もいるかと思いますが、女子校の女子は勇ましいものです。系列には華頂女子大学と仏教大学があります。

◆香ヶ丘リベルテ、ダンスも全国レベルのこの学校、今回はソフトボールで準優勝です。ともかく生徒たちが元気なこの学校、以前授業見学に行った時、授業中も生徒たちが積極的だったのが印象に残っています。

 

少林寺拳法、女子の1位、2位とも大阪(大阪高校と大阪産業大学附属)、陸上の学校対抗も男子(清風)、女子(東大阪敬愛)ともに大阪が独占と、全国を圧倒する競技もあります。

今回は紙面の都合で紹介できませんでしたが、個人でも素晴らしい戦績を上げた関西の高校生たちが居ました。

もうすぐ夏休みも終わりますが、このように全国の舞台で戦っている高校生たちは、メダルや賞状だけでなく、さまざまな能力を、楽しい思い出や感謝の気持ちと共に手に入れていることでしょう。