保育士の夢 あきらめないで

2021年7月14日 水曜日

奈良の王寺の白鳳短期大学(共学)から、このような案内が届きました。ご家庭の経済状況で進学をためらっている方への朗報です。保育士を志す学生には在学中に総額160万円貸していただけますよ、という制度です。しかも卒業後5年間奈良県内の保育所で働いたら返さなくていいですよ、という太っ腹なシステムです。5年間は職業選択の自由が無くなるのか?と悲しまずに160万円÷5年=32万円年収が増えるのと同じと考えると如何でしょうか。実は同じような制度が大阪も含めて各地にもあります。というわけで、保育士になりたいけど、お金が・・・という高校生、あきらめずに奨学金に加えてこの制度についても調べてみましょう。

大阪経済法科大学 オープンキャンパス

2021年7月13日 火曜日

大阪府八尾市に2つのキャンパスを持つ「大阪経済法科大学」からオープンキャンパスのお知らせが届きました。学生数3000人規模の小規模大学ですが、無料の対策講座に裏打ちされた公務員試験の合格者数や、多彩な留学制度、徹底的なキャリア支援など、就職支援で定評があります。本部のある「花岡キャンパス」は近鉄信貴線の服部川駅から歩けないことはありませんが、近鉄八尾からのスクールバスが便利です。しかも今回のオープンキャンパスは新大阪、大阪駅からの送迎バスも用意されているそうです。就職まで見据えた大学選びを考えている受験生は、利用してみましょう。申し込みは大学HPからどうぞ。

追手門学院大手前中学校 「WIL入試」

2021年7月12日 月曜日

東京オリンピックは都内会場を無観客にするという方針であるとの報道がありました。チケットを買っていた人はがっかりしていると思いますが、それよりもアスリートにとって満場のお客さんが見守る中での緊張感が無くなったという点で、もっと残念なのかもしれません。さて、勉強や研究も同じで、議論や発表を多くの人が見ている中で行うというのは、一人で考えてレポートを書くなどといった活動よりも大きな力が発揮されそうな気がします。

そのような協働的な学びを志向する小学生を集めて、さらにその力を伸ばそうというのが、この追手門学院大手前中学校の「WIL入試」です。

事前の学習会やワークショップに参加するなど出願条件がありますので、早めの説明会に参加して詳細を確認しておきましょう。因みに評価方法や配点も変更になっています。昨年説明を聞いた方も、最新情報をご確認ください。

駒澤大学 自己推薦選抜対策講座

2021年7月9日 金曜日

箱根駅伝でも有名な、東京都世田谷区駒沢が本部の仏教(曹洞宗)系の駒澤大学は400年以上の伝統がありますが、いまや都内に3つのキャンパスを持ち、1万4千人以上の学生が通う大きな大学となっています。設立の経緯から仏教学部、文学部など文系のイメージが強い大学ですが、放射線系の医療技術が学べる医療健康科学部も設置しています。キャリア教育でも定評があり、就職率も高くなっています。

そちらからオープンキャンパスのお知らせが届いたので、夏休みに大学を見ておくといいよね、と思ってもう一枚見ると、今週末に自己推移選抜対策講座が用意されているではありませんか。オンライン面接体験コーナーも用意されています。というわけで、駒澤大学を考えている受験生は利用をお勧めします。事前申し込み制です。詳しくは大学HPをご覧ください。

【岐阜県】麗澤瑞浪中学・高等学校 体験入学【寮もあります】

2021年7月8日 木曜日

こちらも寮の付いている学校の募集関連イベントの紹介です。名古屋から北東方面、美濃焼で有名な多治見市を超えてさらに進んだところに瑞浪(みずなみ)市がありますが、その瑞浪駅からさらに車で10分、自然の中にナゴヤドーム60個分、88万坪の広大なキャンパスが広がっていますが、これがすべて麗澤瑞浪(れいたくみずなみ)中学・高等学校です。8面のテニスコート、室内温水プール、弓道場、3つのグラウンド、27ホールのゴルフ場・・・。余裕のある校地に点在する施設はどれも素晴らしいのですが、通学が大変??実は全校生徒の約6割は学校内の寮で暮らしています。学校までは徒歩5分。学校の寮といえば自由が無いようなイメージを持つかもしれませんが、バーベキュー大会やボーリング大会といったレクリエーションも充実、毎日が修学旅行です。一方進学実績は昨年度の卒業生148名に対して現役で28名が国公立に、その他難関私大にも多くの合格実績を出しています。しかし、進学実績だけにこだわっている受験予備校というわけではなく、探求学習や英語教育、ICT活用などにも積極的に取り組んでいる楽しい学校です。

今月末には小学生向けの1日体験入学が行われます。寮のある学校は如何でしょうか。お申し込みは学校HPからどうぞ。

【元気な共学校】京都明徳高校 オープンスクール

2021年7月7日 水曜日

明徳女学校という実業系の学校をルーツに持つ京都市西京区の京都明徳高校は、今年で創立100年を迎える商業科と普通科を併設する伝統校です。共学化したのが2000年、つまり21年も経ちますので、女子校としてのイメージも無くなっていると思うのですが、全国レベルの女子ソフトボールや珠算部、吹奏楽部、ダンス部の活躍など部活動では女子校の伝統をいい意味で受け継いでいる学校です。大学進学を目指すコースも多くの指定校枠も含めて進路実現していますし、商業科の就職も良いようです。しかし、ともかくここの生徒は元気が良いです。部活体験もあるようですので、一度オープンスクールに参加してみては如何でしょうか。

【ICT教育も充実】近畿大学附属豊岡中学校 夏のオープンスクール【寮もあります】

2021年7月6日 火曜日

近畿大学の附属中高は東大阪の中高に加えて、和歌山、新宮、広島(福山)、広島(東広島)、豊岡、福岡(高等学校のみ)と西日本に7校ありますが、そのうちの一つ、近畿大学附属豊岡中学校から、オープンスクールの案内が届きました。

一人1台のChromebookを駆使するICTを活用した教育活動。オンライン英会話も利用しての高い英検取得率。近畿大学への推薦枠はもちろん、難関国立大へ15名も合格(2019年度)するなど進路面でも万全。学校内にバストイレ付きの男子寮とトイレとお風呂は共同の女子寮も併設されていますので、実家を出て生活力を付けたい方にもおすすめです。因みにお家賃は男子28,200円、女子18,200円、食費は3食で1,650円(1日分)となっております。

というわけで、どのような学校なのか見てみては如何でしょうか。オープンスクールの申し込みはwebでどうぞ。

【速報】滋賀学園 中学校 募集停止【悲報】

2021年7月5日 月曜日

滋賀県東近江市の愛知川(えちがわ)の近くに「河辺いきものの森」という自然あふれる公園があるのですが、道を挟んでそのお向かいという環境抜群の場所に「滋賀学園中学校・高等学校」があります。1976年に開校した八日市高等女子専門学校がルーツなのですが、1999年には現校名になって共学化、2003年には中学校を開校しています。一方1990年には滋賀文化短期大学を開学、2009年に教育系の「びわこ学院大学」として4年制の大学になっています。(短期大学はびわこ学院大学短期大学部として存続)と、ここ30年ほど年齢層として上と下をカバーできる総合学園として発展している学校です。

ところが、先週末、2003年に開校したばかりの中学校の募集を停止するという発表がありました。法人としては好調な大学募集の方に注力するというお考えかも知れませんが、滋賀県の小学生にとっては、選択肢が一つ減ったという意味でもとても残念です。ともかく現在在籍している1学年20名前後の中学生は恵まれた学習環境で元気に進級してほしいと思います。

大学入試合格最低点の見方

2021年7月2日 金曜日

各大学からそろそろ次年度に向けた「入試ガイド」を手にするようになってきましたが、そこに掲載されている合格最低点についてのお話です。

当然ですが、毎年入試問題は変わるので、合格最低点が下がったから、合格しやすくなった、というような見方は間違っているのですが、学部や学科の入試における序列を確認するという使い方はできると思います。そこで、昨年度、共通テスト利用の拡充もあり、志願者も増えた龍谷大学の資料を見てみたのですが、一般前期の日程の最低点(スタンダード)の表を見て、何だか違和感を覚えたのでちょっと掘ってみました。

比較しやすいように農学型スタンダード方式の数値だけ取り出してみました。するとご覧のように去年と今年で序列が変わっています。食料農業システムが得点率で5%増に対して、植物生命科学が18%近い下落となり、昨年2位だったのに4位まで後退しています。

というわけで、関西8大学大研究でもお伝えしますが、受験生が受験学部を選ぶときに合格最低点も大きく作用するものですが、単年度の合格最低点だけで学科選びをすると、あれっ?となりますので、気を付けましょう。というお話でした。

私立大学 「定員厳格化」を検証する(2)

2021年7月1日 木曜日

それでは、公立大学の状況はどうなのでしょうか。

実は、地方都市を中心に、私立大学が公立に転換する例が増えており、公立大学の数は2014年の80校から2021年度の90校まで増加しています。従って国立と逆で全体の定員は増えていますので、それに伴って増加しています。特に2018年から2019年にかけて大きく志願者も増えていますので、このデータだけで判断すると、私立大学に制限をかけた効果があったのかもしれません。但し、その効果はその年まで。その後志願者は減少に転じ、2019年には全国平均で4.7倍だった競争率も、4.3倍まで下がってきています。

同じように中四国の公立大学11大学(公立鳥取環境大学、島根県立大学、岡山県立大学、新見公立大学、尾道市立大学、県立広島大学、広島市立大学、福山市立大学、下関市立大学、山口県立大学、高知県立大学。2016年に誕生した、山陽小野田市立山口東京理科大学と医療系の単科大学は除いています)を取り出して、グラフ化してみました。

すると、全体状況と異なり、2014年から下がり続け、安全志向といわれた2020年には増加しますが、再び減少に転じています。どうやら私立大学の定員厳格化で、地方が活性化する、という単純なものでは無かったようです。むしろ追加や補欠合格によって受験生が混乱する弊害も含めて再度議論されたほうが良いのではないでしょうか。