近畿圏 2022年度中学入試を占う

2021年12月10日 金曜日

いよいよ近畿圏の私立中学校入試が 1か月後と迫ってまいりましたが、7月22日から11月23日の間に行われた134件のプレテストの動員数を元に全体状況を占ってみたいと思います。

この134件のうち、今年の動員数がわかっている学校が109件、そのうち昨年の動員数が判明しているのが103件ですので、この103件の数値を比較してみました。(数値はエデュケーショナルネットワーク様の資料と当社独自の調査を元にしています)

まず、昨年のこの103件の合計延べ動員数21,063名に対して、今年は20,711名。昨年は「おうち受験」を行った学校も多かったので同一条件とは言いにくいのですが、1.7%減の微減となっています。昨年よりも動員が多くなったのは51件で、この中で最も伸びが大きかったのが近畿大学付属の「学校実施」で、昨年よりも191人増えています。但し「おうち受験」の方は184件マイナスでしたので、トータルでは7名増といったところです。純増で大きかったのは関西大学北陽の111名増、常翔啓光学園の70名増、滝川の50名増、初芝立命館の45名増と続きます。新規開校の大阪国際中学校は10月に154名、11月に146名と合計で延べ300名を動員しています。次年度から共学化の大阪信愛は7名増と今のところそれほど大きな動きにはなっていません。

コロナ禍の影響による経済状況の悪化が中学入試に悪影響が出るという説と、休校期間中の対応が、公立よりも私立学校の方が充実していたので、私立中学志願者が増えるという説がこの業界では話されていますが、結論から申し上げますと今のところ「かわらない」と判断できるのではないでしょうか。ここ数週間鎮静化が見られる新型コロナウイルス感染症が今後拡大することなく、無事に入試が行えるように祈っております。