香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(教育内容、コーラス・ハンドベル部編)

2019年8月21日 水曜日

今回案内してくれた男子生徒3人は手にはiPadを持参していました。実はこの端末は全員支給されており、メモも画像もその中に納められています。図書室もLANが整備されており、調べ物も手軽にできるようになっています。伝統を大切にしている学校ですが、英語以外の授業も英語で行う「イマージョン教育」や課題解決型の探究授業、そしてICTの活用など、最先端の教育方法も取り入れられています。この画像はパソコンルームです。

一方、女子校としての蓄積でしょうか、音楽室は2つ、音楽の先生は3人・・・。公立高校ではあり得ない恵まれた環境で、音楽系の部活も盛んです。そこで、コーラス・ハンドベル部の練習を見せていただきました。午前中はコーラスの練習をしていたので体操服姿の生徒もいますが、御覧のようにハンドベルの練習を行っています。前に座っているのが先輩。後輩を上手に指導しています。 たまたま、この部活には男子部員が居ませんが、楽しさの中にも厳しさを持った練習が行われていました。

 ところでこの皆さんの演奏を聴きたいとは思いませんか? 実は、香里ヌヴェール学院「コーラス・ハンドベル部」は9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアに出演していただけます。15:00過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編②)

2019年8月20日 火曜日

食堂はありませんが、お弁当やパンの販売があり、箕面自由学園でも見た某コンビニ自販機もあって、特に困らないとのことです。因みに2時間目と3時間目の間には軽食を取る時間が設けられているとのこと。この学校公認「早弁」はその後の授業の集中力が上がるなど、生徒に大好評な制度となっています。

人工芝のサッカーコートや複層式の体育館などスポーツ系の施設も充実です。少し高台にありますので大阪市内も一望です。

聖堂も建築当時の姿のままです。ここの生徒さんは文化財の中で毎日暮らしているわけです。そのために心も豊かになるのでしょうか、どの生徒さんも礼儀正しく挨拶してくれるのも印象的でした。(続く)

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編①)

2019年8月19日 月曜日

寝屋川市、京阪電鉄香里園駅から徒歩10分ほど、緩やかな坂道を上がった閑静な住宅地の中に、香里ヌヴェール学院(旧大阪聖母女学院)の校舎が見えてまいります。奥が小学校、手前が中高の建物となっています。今回は生徒会の男子生徒3名に校内を案内してもらいました。

築87年のこの校舎は、高い天井と広い廊下、今でも大変きれいに使われています。この廊下は御覧のように自習スペースにもなっています。共学化されて3年目、御覧のように普通に男子もお勉強しています。

2階の廊下の間に鉄の柵が残っています。昔はその向こうが学校、手前が修道女の居住区だったため、仕切りを設けていたそうです。屋外にも同じような鉄柵があったそうですが、戦時中に供出したため、現存せず、残っているのはここだけだそうです。もちろん今はこの鉄柵が閉じられることはありません。

その鉄柵の横は図書室です。閲覧室には自習コーナーがあって放課後利用することが可能です。

鉄道ファンの皆さん、お待たせしました。こちらのサボ(行先標)は実際に京阪電車で使われていたものです。何と女子校時代、1954年から数年間「聖母女学院専用列車」という通学専用列車が運行されており、校則でもこの電車に乗ることが決められていたそうです。その後、一部の車両が「女学生・児童優先」となりましたが、この学校の共学化に伴ってこの設定も無くなったそうです。 ここで香里ヌヴェール学院の皆さんへ業務連絡です。このサボは結構貴重なものだと思われます。盗難されぬようお気を付けください。(続く)

上宮学園中学校 公開授業見学会

2019年8月8日 木曜日

現在校舎新築中の上宮高等学校・上宮学園中学校のイベントです。 まず、このシンプルなチラシ。上宮太子の広報物もあか抜けていますが、こちらもすっきりイメージ。中身も授業見学と説明会という直球勝負の内容です。 因みに学校全体がこのチラシのようなすっきりイメージなのかといえばちょっと違います。そもそも中学校も男子の方が女子より多いのですが、いい意味でどの授業も盛り上がっており、男女とも先生との心理的な距離の近さを感じます。是非ご自身の目でご確認いただければと思います。 事前申込制となっていますので、学校ホームページをご覧ください。

仁川学院 入試関連イベント

2019年8月1日 木曜日

兵庫県西宮市、最寄り駅が阪急電鉄甲東園駅ですが、仁川駅からも徒歩可能な場所にある仁川学院についてです。3年ほど前のこのエントリーでも紹介したとおり、中学校・高等学校は57年前に設立された比較的新しい学校ですが、カトリック系としては珍しい共学校となっています。今年から導入された新たなコース制は中学1年から高校1年までの4年間が一つの単位、そのあと高2・高3で希望進路別、かつそれぞれに文系・理系を設置しますので、かなり細分化されますが、少人数でも分割してきめ細かな指導が行われています。 国際交流や体験型の授業など、最先端の授業も以前から行われていますが、高校からは探究の授業が設けられ、その成果を小論文やプレゼンテーションに表すという、これからの大学入試に通用するような取り組みも行われています。もちろんキリスト教の学校ですから受験指導だけでなく宗教や哲学も大切に指導していただける学校です。 といってもなかなかこの文章でこの学校の魅力を表すのは難しいので、オープンスクールや入試説明会に参加してみましょう。大阪からでも通学が便利な場所ですので、兵庫県のみならず、大阪の小中学生も一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【祝】履正社高等学校 オープンスクール【甲子園出場】

2019年7月31日 水曜日
第101回全国高等学校野球選手権(夏の高校野球)大阪大会では7月29日、決勝戦が行われました。かの大阪桐蔭を準々決勝で破った金光大阪と、こちらも強豪の大阪偕星学園を下した桜宮を準々決勝で、近大付属を準決勝で破った履正社の戦い、いやぁ、どちらにも勝っていただきたい。もう2校優勝で良いんじゃないですかね、と思いながらネットの速報を見ていると、まずは金光大阪が1点先取。3回まで点が入らずどうなることかと思っていたら4回に履正社が3点返し、5回に金光大阪が1点追加といい試合になりましたが、その後履正社の追加点が続き、結果は履正社:金光大阪=7:2という結果で履正社が夏としては3年ぶり4回目の甲子園出場を決めました。大阪代表として大阪の人はみんなで応援しましょう。因みに奈良は3年ぶり19回目の智辯学園、和歌山は3年ぶり24回目の智辯和歌山が代表となっており、3年ぶり出場の同窓会のようになっています。 しまった、ブログの目的を見失うところでした。その履正社高等学校と、履正社学園豊中中学校の入試関連イベントに関するお知らせです。高校は8月25日が第1回目の入試説明会。中学校は8月24日に行われます。高校は申し込み不要ですが、中学校は申し込み制となっていますので、学校ホームページをご覧ください。 校舎もおしゃれなカフェや立派なホールがある建物が新築され、かつては強化クラブで頑張る生徒と勉強チームを分けていましたが、今では全員部活もすることができる学校になりました。詳しくは学校説明会に参加して聞いてみましょう。野球部でなくても入学したら来年甲子園に応援に行けるかも、です。

大阪国際滝井高等学校と大阪国際大和田中学校・高等学校が統合

2019年7月26日 金曜日

大阪府守口市にある「大阪国際大学滝井高等学校」は90年前に「帝国女子薬学専門学校」の附属校として作られた高等女学校でしたが、50年ほど前に校地が4車線道路である内環状線(国道479号線)にぶった切られて狭くなったので、その代わりに大和田に分校を作り、それが今の「大阪国際大和田中学校・高等学校」という共学校になったという歴史があります。

 

因みに「帝国女子薬学専門学校」の方は松原市に移転して「大阪薬科大」に昇格、その後高槻市に移転して3年前に同じ高槻市の「大阪医科大学」、「高槻中高」と法人合併、その勢いで高槻中高の立派な校舎ができました。一方大阪薬科大の移転前の松原市の校地は、今の近鉄の一部だった大阪鉄道(近鉄は複数の会社を統合したから今でも軌道の幅が統一されていません。第3セクターになった線も含めると3種類!)が作った「大鉄学園」という工業高校(男子校)が共学化し普通科になった「阪南大学高等学校」が使っています。マニアックですみません。

 

それはさておき大阪国際大学滝井はこのように創立以来実学を重んじる伝統があり、薬学進学や幼児保育、看護のコースが設けられています。また、学校が費用をほぼ負担してくれる交換留学制度など、国際教育にも力を入れています。

 

ところで世界的電機メーカーであるパナソニックは門真市が本社ですが、近隣の守口市や淀川を渡った茨木市、高槻市にも大きな工場があって、そのために守口市にも茨木市にも「松下町」が存在します。しかしパナソニックは生産拠点を海外に広げていますので、国内の工場が不要になる、というわけで守口市松下町の約2万6千㎡の土地が空きました。そこに目を付けたのがそこから500mしか離れていない大阪国際滝井。そちらを手に入れて2017年からグラウンドなどスポーツ施設として使っていたのですが、そこに大阪国際大和田が引っ越してくることになりました。そんなに近くに来るのだったらいっそのことまとめた方が合理的、という判断になったのでしょう、この2校が統合されることになりました。但し、女子校が共学校と一緒になると共学校になりますので、女子校として入学した生徒はそのまま女子校のまま、つまり大阪国際滝井は高3生が居なくなるまで今の校地で授業を行い、コース編成などは新たな学校に引き継ぐという方向で調整が行われているようです。

 

2021年には新しい校舎が完成する予定だそうですので、今の高1以下の大阪国際大和田の生徒は真新しい校舎で授業が受けられることになりそうです。また新情報が入りましたらここでお知らせします。

【新規】親和中学校 プレゼンテーション入試

2019年7月25日 木曜日

以前このエントリーでも紹介した神戸市灘区の大きな女子校、親和中学校から入試に関するニュースが届きました。3年前に適性検査型入試を導入、昨年からは英語を中学入試の選択科目に加えるなど、入試改革を積極的に推進している学校ですが、次年度入試ではさらに「プレゼンテーション入試」を導入するとのことです。ひとまず初年度は総合進学コースのみ若干名専願のみという募集です。

通知表や各種資格・検定なども点数化して加点するとのことですので、自己推薦型入試に近いのですが、なんといっても60秒程度の日本語でのプレゼンテーションで決めるというわけですから、受験する方も戸惑うと思います。しかし、さすが親和、そのための「模擬プレゼンテーション入試」を11月下旬~12月上旬に予定しているそうです。さらにそれまでの学校説明会では在校生による「プレゼンテーション」の参考動画を見ることができるそうです。

 

お題ももう決まっています。

「私の得意なこと」

「私の長所」

「私の夢」

のうちいずれか、とのことです。

 

詳細は学校ホームページをご覧いただければと思います。

大阪市立 水都国際中学校 オープンスクール

2019年7月24日 水曜日

この春大阪南港に開校した「大阪市立水都国際中学校」では、新中1が学んでいますが、数学や理科も英語で授業をするという、公立とは思えない進んだ考えの学校です。

定期テストも理科はCBT(紙の代わりにコンピューターやタブレットを使って行われるテスト)で行われ、半分は英語での出題で、しかも細胞内組織に関する問題は高校の生物レベルであるなど、刺激的な教育活動が行われていることがうかがわれます。

というわけで、8月末にこちらのオープンスクールが行われます。どのような学校なのかを直接確認してみてはいかがでしょうか。


【大スクープ】賢明学院中学高等学校が関西学院の係属校へ

2019年7月22日 月曜日

以前このエントリーでも紹介した、ミッション系の共学校である堺市の賢明学院が、先週木曜日に関西学院大学と提携にかんする調印が行われたと発表されました。

現段階で発表されている内容によりますと、理工系の学部に70名の推薦枠が確保できたようです。

それに伴ってコースも再編されますが、高校の「関西学院大学特進サイエンスコース」は35名2クラスで編成されるそうですので、このコースに入ると全員関西学院大学に進学できるということになります。

また中学校も2コース制となりますが、その中の「理数コース」が実質「関学コース」となりそうです。

私立中学校入試では、まだ先の見えない大学入試改革に伴う混乱を心配してか、関西では関関同立附属や係属校へ受験生が集まる傾向にありますので、今後の志望動向には注意が必要です。