【おどろきの】須磨学園中学校の併願先は夙川中学校【募集要項】

2019年7月17日 水曜日

今春の須磨学園の大学合格実績についてですが、京都大学24名。この数値は兵庫県下では甲陽の49名、灘の48名、長田の27名に次ぐ実績で、もはや進学校として疑う人はいないと思いますが、今年からこの法人が夙川中学校・高等学校の運営も行うことになりました。

この「夙川中高」はかつて西宮市の閑静な高級住宅地、甲陽園の駅の近くにあったスポーツも盛んな女子校である「夙川学院」でした。2016年にポートアイランドに移転、共学化しましたが募集的にも厳しく、どうなるのかなと心配しておりましたが、今回神戸学院大学と校地を交換するような形で次は兵庫区の会下山(えげやま)に再移転し、校名も「学院」がなくなり「須磨学園・夙川中学校・高等学校」として再出発を切りました。(「夙川学院」と区別するために「須磨学園・夙川中学校」を省略して学校の先生方は「スマシュク」と呼んでいます。ということは今までの須磨学園は「スマスマ」でしょうか。懐かしいです。

それはさておき中学入試で驚きの募集要項が発表されました。

夙川中学校の1月18日午後入試を「須磨学園中学校」で行うとのことです。つまり、午前中は須磨学園を受験して、同じ校舎で午後は夙川中学校を受験できるというわけです。しかも、夙川中学校の入試問題も須磨学園の先生が作成するとのこと、つまり難易度は変わるでしょうが傾向は同じなので、別の対策も必要ないという優しさです。また、そのあとの日程を連続して受験すれば次第に加点されていくというシステムも・・・。これで須磨学園受験生がこの2校以外を併願受験する確率は下がることでしょう。なかなか素晴らしいアイディアですね。

7年後の夙川高等学校の大学合格実績が楽しみでもあります。

★学校説明会に行って来ました!(百合学院中学校高等学校)

2019年7月16日 火曜日

尼崎市東部、大阪府豊中市と1キロメートルほどの場所にある女子校である【百合学院中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。

幼稚園、小学校も併設されているこの学校は、募集定員がそれほど多くはない学校ですが、そのサイズ感を生かしたきめ細かい生徒指導が特徴的な学校です。中1から始まるキャリア教育、キリスト教の教えをベースにした心の教育、世界平和や環境問題に関する探究授業など、一人ひとりにしっかりした人生設計に役立つ内容を教育されている印象でした。

会の始まりは、在校生による英語での学校紹介。続いて、大学進路実績の説明。国公立大、有名私立大に進んでいることを紹介され、卒業生全体の約34%が公募推薦、約26%が指定校推薦で入試を受けているとのことでした。進学先は4年生大学に77%、短期大学に12%の生徒が進級したそうです。

新テストを視野に入れた思考力育成にも力を入れています。特に[探究]の授業に力を入れておられ、高1で週1コマ、高2で週2コマをあてて段階的に「答えの無い問題」(地球温暖化や国際問題など)に取り組む力をつけています。また、基礎学力育成も通信添削を行うなど中学生の段階から重視しています。これら詳細については、是非、オープンスクールなどに参加して体験してみてください!

★学校説明会に行って来ました!(梅花中学校高等学校)

2019年7月12日 金曜日

大阪府の北摂豊中市、阪急宝塚線・豊中駅や大阪モノレール・少路駅からはスクールバスで通える女子校【梅花中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。

1878年(明治11年)に創立した学校で、現在では大学進学からキャリア教育まで幅広い指導を実施されています。近年に大学進学を目指す『アドバンスコース』と将来のキャリアを目指す『リベラルアーツコース』を設定されました。それぞれのコースで多彩な指導が用意され自分が目指す将来を実現するのにピッタリの内容を学べるようになっています。

学校の特徴としては、やはり以前に[英語科]が設置されていたノウハウを活かし、近年の英語需要に満足できる施設の充実と指導が用意されているのが印象的です。

「English Only Space」という英語専用エリアや食堂ではCNN放送が、中庭ではBBC放送が流れているそうです。

是非、オープンキャンパスに参加して充実した設備と指導を体験してみてください。

★学校説明会に行って来ました!(大阪薫英女学院中学校高等学校)

2019年7月11日 木曜日

阪急京都線正雀駅が最寄りの女子校【大阪薫英女学院中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。

説明会の冒頭には、バスケットボール部選手が登場!全国レベルの生徒が会を盛り上げてくれました。

『薫英』と言えば、スポーツと英語留学&英検の印象でしょうか?スポーツ面では、駅伝やバスケットボールは有名です。英語留学については、20年以上の歴史を持つ約1年間の留学で有名です。近年では、留学や英検取得者に取り組んでいる学校も増えていますが、やはり薫英女学院の留学は日本人がその学校に1人か2人という、徹底した環境を用意し、その結果毎年在学中に英検1級取得をする生徒を生み出すなど、その効果は他校を圧倒するものがあります。

それに加えて、今回の説明会では、就任2年目の校長先生による『育成プログラム』の紹介でした。特徴的な指導者の取り組みとして、生徒が中1⇒中2⇒・・⇒高3と学年が進むにつれて指導する先生方の生徒指導の目標を変化させている点が挙げられ、その目的や背景についても詳細に説明されました。非常に興味のある内容でしたので、今後もその取り組みに期待したいと思います。

生徒さん方が生き生きとお互いに教えあいをしながらチームワークで英検や定期テストを乗り越えていく様子も是非、一度見ていただきたいものです。

清風中学校高等学校にお邪魔しました!②

2019年7月5日 金曜日

昨日に続けて、清風中学校高等学校のご紹介です。

2つ目の魅力は、体操部専用体育館です。中央棟の6階の扉を開けると滑り止めの白い粉がふわーと舞う空間が広がります。まだ誰もいない空間でありながら躍動する生徒の姿がリアルに浮かぶようです。この学校からは世界レベルの体操選手を14名輩出しており、さらにそのレベルの生徒(選手)が育っているそうです。2020年東京オリンピックに向けては体操界も新旧交代様相です。是非とも代表選手を…と期待が膨らみました。

最後は、食堂です。ここ「清風食堂」は自然栽培米を使い、食材も手間暇かけて育てた作物を卒業生やそのご家庭等の御協力により低価格で提供されているそうです。価格も最高390円まで。育ち盛りの男子生徒のためご飯・麺類は大盛もできるそうです。(+50円)

清風といえば生徒数の多い「マンモス校」ではありますが、生徒個人に向き合ったきめ細かな指導・きっちとした生徒指導が印象的でした。

またの機会に、文化部の魅力もうかがいたいと思いました。

清風中学校高等学校にお邪魔しました!①

2019年7月4日 木曜日

上町台地に建つ【清風中学校高等学校】にお邪魔してきました。地下鉄谷町線谷町九丁目駅から徒歩7分程。近鉄上本町駅より徒歩3分で到着する大阪市内にあって通学の利便性も高い学校です。その都会のど真ん中に約3,000名の生徒を収容する3棟の校舎は圧巻です。特に4車線の道路をまたぐ渡り廊下である歩道橋は存在感がありました。

今回は、3つのポイントを見学させていただきました。

まず1つ目。大学入試を見据えた学習指導の一つして、【国語力アッププロジェクト】が行われています。その具体的な内容として「読書感想文指導」「小論文指導」が中学1年生~高校3年生まで続いていきます。今回はその前哨戦的なものとして書写指導の添削を見せていただきました。キッチリと写す。正確に写す。時間内に写す。その全てが完璧になることを目指して何度も何度も書く練習をしているということです。

この個人指導部屋の横には、アクティブラーニングを行う部屋があり、独特な机を使用して3人一組で実践されています。内容についは、綿密に計画された内容で緻密に取り組みそして結果(成果)を出すプログラムが用意されています。

その後は、図書室も覗かせていただきました。(チラシに掲載されています。)

 

2つ目は・・・。明日お伝えします。

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(近畿総合・早慶上理編)

2019年7月3日 水曜日

最後に今まで紹介した全部の地域を合計して、早慶上理ランキング(占有率10%以上)を紹介します。


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データのある近畿圏全563校のうち10%以上はわずか18校。3%程度です。その18校のうち、15校が私立ですから、公立高校生に首都圏の大学を勧めても反応がない可能性が高いと言えます。そんな中で神戸高校、大教大附属池田、北野高校といった京大ランキング上位校は首都圏も含めて広い範囲から大学選びをしている様子もうかがえます。因みに早慶上理MARCHの9大学の合格実績が0の高校は294校。つまり52%の高校からは首都圏の大学には関心を示していないことになります。というわけで、

関西8大学大研究+関東主要大学進学ガイダンス

https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event/800

 

を開催します。地理的条件にとらわれず、いろんな大学から自分に合っていそうなところを探しましょう。お待ちしております。

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(大阪・私立大学編)

2019年7月2日 火曜日

今回は大阪の高校での私立大学に関するランキングを2つ紹介します。


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まず、関関同立ランキングです。占有率10%以上の高校は97校。100%以上の13校のうち10校が公立で占められています。5位までは定員厳格化の影響で合格者数を絞り込んだ昨年度から一転緩くなった立命館受験の割合が高い高校が占めています。関西大学と立命館大学双方に強い三島も昨年より20ポイント以上伸ばして99.0%、順位も昨年の24位から14位に躍進しています。

関西大学で大きく数値を稼いでいるのは岸和田、高津、生野。つまり関西大学は大阪府の北部にありますが、南海本線と堺筋線を使えば大阪南部からでも乗り換えが1回で行けるという交通の便利さも影響しています。


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次は産近甲龍ランキングです。このランキングはご覧のように募集定員の大きい近畿大学の結果に影響されることがわかります。それに加えて次に募集の多い龍谷への実績を併せて出している三島や槻の木、大阪市立東が上位にランクインしています。

ご覧のように上位18位までは公立に占められています。このリストは占有率10%以上を紹介していますが、かつては進学校でなかった府立高校がランキングに入っていることにも気が付いた方もおられると思います。つまり、大阪の公立高校が進学校として強いのは、北野、天王寺といったトップ10校やそれに続く地域の2番手校だけでなく、難易度的には3番手以下に位置する「地元校」も進学校化しており、かつてはその学力層の大学合格実績で優位を保っていた私立高校が相対的に順位を下げているともいえます。

進学実績だけが学校の教育力を表すものではありませんが、学校選びの一つの材料にしてみてはいかがでしょうか。(続く)

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(大阪・国公立編)

2019年7月1日 月曜日

近年府立高校の進学実績があがってきた大阪ですが、東京阪神の占有率トップは大阪星光。東京大学20、京都大学50と上位層の厚さが違います。しかし、2位の北野、3位の附属池田、4位の天王寺、さらに茨木、附属天王寺、三国丘と6校公立が続きます。ここで25%ライン。このラインを超えた京都の公立は堀川と西京の2校のみ、兵庫でも神戸と長田の2校のみですから、やはり大阪の公立の優位性がわかります。


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ここで、近畿圏の国公立12大学合計でのランキングも作ってみました。


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すると1位は北野高校。15位までの構成は私立3校、府立トップ10高がすべてランクイン、加えて大教大附属が2校というわけです。占有率2%以上は79校。藤井寺への移転のため、最後の卒業生を送り出した四天王寺羽曳丘からは2人の国公立合格者が出ています。(続く)

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(兵庫編)

2019年6月28日 金曜日

さて、今回は兵庫県です。最初に断っておきますが、このデータは学校からのアンケートを元に作成されたものですので、学校がそのアンケートに答えなければデータはありません。実はおそらく上位にランクインするはずの神戸女学院は伝統的に大学合格実績を公表していません。もしかしたら集約もしていないのかもしれません。

神戸大学のある兵庫県ですから、その実績も手伝って「東京阪神占有率」2%以上の学校は43校と、今までに紹介した地域よりはるかに多くなっています。


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ご覧のように灘は東大と京大だけで学年の55%超、甲陽も40%超と圧倒的な実績を出しています。いずれにしても東京阪神上位4校は私立が独占と、中高一貫私立の強い地域だとわかります。上位では伝統校が多い中で、須磨学園がこのラインまで上がってきました。実数では大阪大学の実績において神戸高校に次いで兵庫県2位です。また、神戸海星女子、小林清心、甲南女子、親和女子、賢明女子と女子校も数多くランクインしているのというのが特徴です。男女別学のメリットを生かしたレベルの高い授業がおこなわれていることがうかがえます。


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関関同立に関しては、同志社や立命館といった距離的に離れている大学でも実績を積み上げていますので、全体的に厚めの数値になっています。特に1位の西宮市立西宮高校は合計529名という驚異的な実績が出ています。参考までに首都圏の大学実績も載せておきます。兵庫県からは首都圏の大学受験が多いという特徴もお分かりいただけると思います。(続く)