摂南大 一般入試に向けて②

2012年1月12日

摂南大 一般入試に向けて①」に続くエントリーです。摂南大の一般入試向け説明会に参加させていただき、得てきた情報をご紹介しています。

今回のエントリーでは、2012年4月に新設される看護学部について詳しくご紹介して参ります。

摂南大②

上の写真は、説明会のプログラムの1つである「学生による大学紹介」の様子です。オレンジのジャンパーを着た学生さんたちが順番に授業・クラブやサークル・設備などについて学生目線でわかりやすく紹介してくれるものです。

さて、前回のエントリーでは、公募推薦入試終了時点の人気動向を基にして、一般入試に向けて狙い目となっている学部をいくつかご紹介しました。その中に看護学部も含まれていましたが、その理由や一般入試に向けた入試情報を詳しくご紹介します。

2012年4月から新設される看護学部ですが、2012年度入試においては公募推薦のB日程から募集が開始となっています。公募推薦での定員は33名で、対する志願者数は249名、受験者数 235名、合格者数66名、倍率3.6倍という結果になりました。

薬学部を持つ大学の強みを活かして「薬に強い看護師を」という大変魅力的な教育方針を掲げて摂南大が満を持して設置した看護学部だけに、もう少し高い倍率になると予想していましたので、この倍率には少し驚いています。

公募推薦入試における選択科目は何がよく選ばれていたのか?についての詳細も明らかになっています。249名の志願者のうち、化学を選択したのは4名のみで、後は生物と数学が大体半々ずつ、となったそうです。化学選択者が極端に少ないようですが、化学を選択したからといって他の受験生よりも有利・不利になることはありませんので、ご心配?がっかり?しないでください。

ここからは少し看護学部の公募推薦入試における合格状況に関する裏話となります。

今回の公募推薦入試では合格者数66名・倍率3.6倍となっています。これは歩留まり率(合格者全体に対する手続き者の割合)を50%と読まれて合格者を出した結果、この合格者数となっています。

本来であれば歩留まり率を60%と読んで合格者数を打つのが摂南大では一般的らしいのですが、「一般入試での苦戦」を予想していることから、今回の公募推薦入試で多めに合格者数を出した形となっています。

「一般入試での苦戦」とは一体何でしょうか?

摂南大 看護学部の一般入試A日程2日間のうち、1日が畿央大(看護医療学科)と、丸々2日間とも京都橘大(看護学部)と日程が重なっていることから、志願者が集まらないことが予想されています。

看護系志望者が受験校を選ぶ時に最も参考にするのが「看護師の合格率」でしょう。その点で考えますと、すでに看護師を輩出している大学・学部は(数字の良い・悪いはともかく)合格率が公表されていますので、受験先として選びやすくなります。

しかし、摂南大 看護学部は当然まだ看護師を世に送り出していませんので、データが無く、積極的に選択しにくいのが正直なところです。

例えば、畿央大は「看護師の合格率がすでに分かっている」「実習先が具体的」な大学、それと同じ入試日程の摂南大 看護学部はデータが無い、となると、自然と実績が出ている大学に受験生は向うでしょう。

これが「一般入試での苦戦」の正体なのです。

この事から、一般入試のA日程はかなり倍率が低くなるのではないでしょうか。

さて、この状況とは反対に2月15日に行われる一般B日程では、先の畿央大・京都橘大と入試日程が同じになっている、というような競合関係が無い入試日となっています。よって、1月にあちこちの看護系で不合格となった受験生が大挙集まってくることが予想されます。しかし、それも考慮して合格者数は多めに出すということも予想できます。

摂南大 看護学部は今結構な「狙い目」となっていることがこれでお分かりいただけたのではないでしょうか。

看護学部が出来た後には、また新たな学部の設置を目指されているようです。文系学部はほぼそろっていることと、今の時代文系学部を作っても受験生が集まらない傾向にあることから、恐らくは理系学部が新設されるものと思われます。農学・環境・バイオといった系統、が妥当なラインなのでしょうけども、薬学部・看護学部と来ましたのでいよいよ医学部を作る、というのもあり得ない線ではないな、と勝手に予想しています。

立命館大 一般入試に向けて②

2012年1月11日

立命館大 一般入試に向けて①」に続くエントリーです。立命館大が全国で実施された一般入試向け説明会の様子をお伝えしています。

立命館大②

今回のエントリーでは、たくさん行われた対策講座の中から、英語・現代文・古文の出題傾向や対策ポイントについて簡単にご紹介を致します。

以下は、当日配布された対策講座資料の中からポイントを抜粋したものです。受験勉強の参考にして下さい。

英語
・標準的な問題、特に知識面では上旬的な語彙・文法力が問われており、一部難解な問題の出題があるが失点を極力抑えたい。知識不足、ケアレスミスは大きな痛手となる。
・入試問題は知識を機械的に問うのではなく、思考力・問題解決能力を試すものであるので、知識と知恵を上手くかみ合わせて問題を解く解答力が必要。
・長文読解問題も、文脈を追って読むだけでなく、一文一文をきっちり訳すことが出来る力が必要。

国語(現代文)
・マークと記述を組み合わせ、漢字の書き取り・読み・同内容説明・理由説明・空所補充・脱文・内容合致・慣用表現・文学史などが出題される。本文の内容に即した「総合問題」となっている。
・論理的文章と文学的文章の2題を組み合わせ、私大の標準的な設問が出されている。
・内容説明や理由説明の読解問題では、本文中に明確な根拠が書かれているものが多く、しっかりと本文を読み通せば正解は出せる。
・いずれの日程においても難問・奇問が出題されておらず、高校の授業を通して正確に本文を読み取り、設問の要求に対応する解答を本文中に求めるという基本的な読解力と解答力を見る問題がほとんど。

国語(古文)
・マークと記述を組み合わせ、語句の読み・文法的説明・意味説明・現代語訳・同内容抜き出し・敬語・空所補充・理由説明・主題・内容合致・文学史問題などが出題される。本文の内容に即した「総合問題」となっている。
・総合的な古文・漢文の力を見る試験問題としてオーソドックスな入試問題で、語彙力・文法力に基づくしっかりとした読解力と、古典常識・文学史の知識が要求される。
・難易度としては教科書やセンター試験と同等レベル。
・古文では人間関係や状況を確認し、省略された主語を補いながら、助動詞の意味や敬語を正確にとらえて本文の内容を把握することに努めよう。
・漢文では、同じ単語でも文中の位置で意味や品詞が変わるため、返読文字や再読文字、句形などの基本知識に基づいて、書き下し文が作れるように練習しておくべき。

近畿大 今年は近年まれに見るチャンスの年!

2012年1月10日

ここ数年は中々合格出来ない入試となっており、多くの受験生が涙を流しましたが、2012年度の公募推薦入試は一転してここ最近の中ではかなり入りやすかったようです。

近畿大が各地で実施されました一般入試向けの説明会に参加させていただきました。

この説明会では、「一般入試の制度説明」「保護者向け説明」「教科別対策講座」「個別相談」がプログラムとして組まれていました。

今回は、一般入試の制度説明の中で触れられた公募推薦入試結果について、当方の分析も交えてご紹介したいと思います。

2012年度近畿大の公募推薦入試における志願者・合格者の状況は以下の通りとなりました(画像をクリックすると拡大します)。

近畿大 公募推薦入試結果

文系学部トータルでは志願者約10%減に対して合格者数が約20%増、とかなり広き門になりました。総合的に見てみますと、文系学部では短期大学部を除くすべての学部で合格者数が昨年よりも増やされています。今年はかなり入りやすかったのではないでしょうか。

文系はどの学部も志願者を減らしていますが、その中で総合社会学部は昨年とほぼ同数の志願者数を集めているのが特徴です。各社の模擬試験においても社会学部は全体的に昨年並みの人気になっていますので、その傾向が近畿大 総合社会学部にもぴったりと当てはまっている形です。

反対に、文系学部の中では特に法学部の志願者が大きく減っています。しかも、この法学部は前年度から合格者数が増えており、しかもその増え幅が大きいのが目立ちます。

2011年度における合格者数が370名、その前の年である2010年度では464名の合格者数だったことを考えると、「昨年絞った合格者数を今年は元に戻した」形ではあります。しかし、それを考慮しても非常に多くの受験生に合格通知が出ている気がします。

また、今年は全般的に「経済不人気・経営人気」という傾向なのですが、近畿大にはどうやらそれが当てはまっておらず、経済学部・経営学部共に大きな志願者減となっています。

理系の各学部の結果を見てみましょう。

理系学部トータルでは志願者約5%減、合格者は約8%増、こちらも若干入りやすかったのではないでしょうか。学部別に見てみますと、産業理工学部を除く全学部で合格者数が昨年よりも多く出されています。

各社も模試においては全般的に「理工系人気」との結果が出ているのですが、今回の近畿大の公募推薦入試結果を見ている限りではそれとは合致せず、志願者増加となっているのは(医学部は別として)一部の学部だけに留まっており、しかもほんの少しの増え幅に収まっています。

今回の説明会では、公募推薦入試における「合格最低点ランキング」が発表されていました。スペースの都合で今回はご紹介しませんが、大体文系学部で65~75%程度、理系学部では55~75%程度、が公募推薦入試における合格ラインとなっています。

ここまで公募推薦入試の結果を見てきました。近年の近畿大人気は過熱気味だったことから、今年に関しては志願者減が充分予想出来ました。しかしながら、合格者数がこれほど多めに出されたのは予想外でした。

引き続き一般入試でも志願者数が昨年割れすることが予想されますので、「公募推薦入試で多めに合格を出しておいて、入学者を多めに確保しておこう」という作戦なのだと思います。先手を打たれた、ということでしょうか。

おそらく、一般入試においても例年よりも多めの合格者が出ることと思います。それには「ある大学の定員増」が大きく影響を与えているからです。

その「ある大学の定員増」と、それが近畿大を含む近畿地区の各私立大に与えている影響については、また改めて別のエントリーでご紹介出来れば、と思います。

摂南大 一般入試に向けて①

2012年1月6日

摂南大の一般入試向け説明会にお邪魔してきました。

摂南大①

一般入試に向けた展望を簡単にご紹介します。

2011年度の総志願者数は約18000名でした。前年度である2010年度から約3000名という大幅な増加となったことは記憶に新しい所です。また、2007年度の志願者数は約9000名だったことから、この4年間で志願者数がちょうど2倍になっています。これらのことから、2012年度入試に関しては全体的に「敬遠傾向」に入っている気がします。

自大学において近年志願者が増えていることで今年は受験生たちから敬遠されているだけでなく、他大学の学部改組や入試制度変更なども志願動向に大きな影響を与えているようです。

その内の代表的なものとして、摂南大との併願者が多い大阪経済大において「情報社会学部の設置(経営情報学部を廃止)」「経営学部で募集定員85名増加」という変更があります。特に経営学部での定員増が摂南大に与えている影響は大きい様子です。

何でも、摂南大と大阪経済大の両方に合格した受験生は大阪経済大への進学を選択するケースが多いようで、今年の公募推薦入試時点では「大阪経済大の定員増 ⇒ 合格者も増えるだろう」という予想の下でかなり大阪経済大へ受験生が流れたようです。

公募推薦入試、という言葉が出ましたので、ここで公募推薦入試終了時点での人気動向を基にした、一般入試での狙い目学部をご紹介したいと思います。

特に狙い目と思われるのは「経済学部」「法学部」「理工学部 機械工学科」「理工学部 都市環境工学科」「看護学部」の5つとなっています。

2012年4月に新設される看護学部も狙い目としてリストアップされています。これは一体どういうことなのでしょうか?

看護学部についての説明は書き出すと長くなりますので、また後日のエントリーで詳しくご紹介します。公募推薦入試においてこれだけたくさんの合格者数が出され、倍率が低くなった理由も明らかにします。

摂南大を問わず看護系の受験大を広く探されている受験生の皆さんも含め、次回のエントリーをお楽しみに。

便利! 近畿地区私立主要大 一般入試向けお助けサイト

2012年1月5日

関関同立を含む、私立大の出願が昨年末から始まっています。受験生の皆さん、もう出願の準備はお済ませでしょうか?

昨年、参加させてもらった大学の説明会の何ヵ所かで、このようなことをお聞きしました。

「選択科目を間違えて登録してしまった受験生が試験当日に青ざめて変更のお願いをしてくることが毎年あるが、応じられません」(願書で選択科目をあらかじめ申告する必要がある大学に限る話ですけども)

「封筒の中に他の大学の願書を間違って入れて送ってこられることが時々ありますが、当大学では間違いを指摘する連絡は一切入れていません」

「(近畿地区の受験生が)受験会場を間違えて北海道や鹿児島などの遠方を指定してしまっていることがありますが、一度それで登録してしまうと変更出来ませんので、すいませんがその会場に行ってもらうことになります」

受験生の皆さんは非常に多くの願書を一時期に扱われますから、ミスが起こる確率が高くなります。上記でご紹介したミスは、いずれも試験そのものに多大な不利益を、特に願書の送付ミスの場合は受験が出来なくなってしまうという「不合格以上の悲劇」を生んでしまうことになります。

自分自身のせいではありますが、そんな悲しい思いをしている受験生を毎年何十人と見ている大学側も「受験生たちがミスをしないように」という思いを込めて、また、少しでも一般入試に役立つような情報をお届けしよう、ということで、一般入試に関する解説サイトを公開しています。

今回のエントリーでは、近畿地区私立大の中でも特に受験生が多い大学が開設している、一般入試向けのお助けサイトをご紹介します。

①関西学院大「受験生を応援する入試直前サイト」
http://www.kwansei.ac.jp/admissions/special/index.html

②関西大「併願パターンチェック」
https://e.syutsugan.jp/kandai/heigancheck/heigan27.html

③立命館大
http://ritsnet.ritsumei.jp/nyushi_point/2012/index.html

④近畿大「願書の書き方(Youtube)」
http://www.youtube.com/watch?v=G_keJYtvLVM&feature=channel_video_title

大学ごとに内容は異なりますが、受験生が出願する際に役立つ情報が提供されているという点で共通しています。

これらの大学を受験予定の方は、一度各サイトをのぞいてみてください。

立命館大 一般入試に向けて①

2012年1月4日

立命館大の一般入試向け説明会に参加させていただきました。

この説明会、正しくは「出願直前!立命館ファイナルセミナー」というタイトルで、立命館大合格に向けて頑張る受験生に贈る、教科対策講座が満載のイベントです。今年は東京・名古屋・大阪・福岡の全国4か所で説明会を実施されましたが、今回は大阪の回にお邪魔をさせていただきました。

今回私がお邪魔した大阪の回には、徳島・東京・富山といったかなり遠方からの参加者も多数いた様子です。全国から広く受験生を集める人気大学であることは今年も変わりない傾向です。

しかも、驚いたことに今年実施された4か所すべての説明会に顔を出したという、熱烈な立命館ファンの受験生がいたそうです。

立命館大①

上の写真は説明会終了後に行われた個別相談の様子です。終了予定時間を過ぎても熱心に質問を投げかける受験生がたくさんいたのが印象的です。

さて、一般入試に向けての展望を簡単にご紹介いたします。

立命館大では、例えば近畿大や京都産業大といった大学のように、秋時点で大々的な入試を実施されていませんので、現時点では各予備校実施の模試による人気動向で予想を立てるしかありません。

立命館大の方々も常に模試での人気動向は掴まれており、今回は河合塾のデータを基に人気傾向をご紹介下さいました。

簡単に言いますと、法と経済は不人気傾向、経営・国際関係・理系全般が人気傾向であり、全国の私大の一般的な傾向とほぼ合致している形です。

河合塾のデータを見てみますと、「人気」となっている経営学部では各募集区分で成績上位層が増加しており、国際経営学科の一般方式は特に難化傾向が著しいようです。

反対に「不人気」となってしまっている経済学部は一般方式・センター方式ともに志望者数は減少しているのは事実ですが、特定科目方式では成績上位層が増えており難化必至となっています。

今回の説明会では理系・文系科目満遍なく対策講座が実施されました。大学の方のお話によりますと、例年は願書だけもらって対策講座を聞かずに帰る受験生が多いようですが、今年は対策講座参加者数が多かったそうです。

「本気で立命館を考えている」という受験生が今年は多くいる、という証拠なのではないでしょうか。

特に理系教科の対策講座参加者数が多かったらしいので、模試による人気動向と合わせて考えると、理系学部は例年以上の力が必要となるのではないでしょうか。

説明会の中で実施された各教科の対策講座ですが、スペースの都合上次のエントリーに回させていただきます。

次回は英語・現代文・古文のポイントをご紹介いたします。

速報! 中学入試出願状況(県外入試)

2011年12月29日

年明け4日に実施される岡山中の入試から、いよいよ近畿地区の中学入試が本番を迎えます。間もなく迫った入試、準備は整っていますでしょうか?

今年の県外入試の出願者数がほぼまとまりましたので、ご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

県外入試 出願速報

26日(月)時点の集計で出願締切を迎えているのが岡山中、愛光中、香川誠陵中、函館ラ・サール中(前期)です。

出願者数(前年比)で赤い印をつけているところが3か所ありますが、これらは2011年度入試から出願者数が増えている所になります。愛光中の東京・大阪の両会場入試、土佐塾中の3科がそれに当たります。なお、この記事執筆段階で土佐塾中はまだ出願受付中ですので、まだ数字が伸びるでしょう。

岡山中・香川誠陵中が志願者を減らしていますが、両校とも2011年度入試においては前年度から大きく志願者数を増やしていましたので、前年度の揺り戻しだとお考え頂いて良いかと思います。

2011年度から近畿地区で県外入試を開始した愛光中、2011年度の志願者数は859名とかなりの志願者数が集まりましたが、2012年度入試においても885名、前年比で103%ということで前年以上の志願者を集めています。

受験生ならびにその保護者の皆さんの入試直前の「心構え」に、このデータをお役立て下さい。

追手門学院大 一般入試に向けて

2011年12月28日

追手門学院大が受験生対象に実施された一般入試対策講座にお邪魔してきました。

追手門学院大

阪急 茨木市もしくはJR 茨木の各駅からスクールバスで約30分でキャンパスに到着します。

今回のイベントでは、英語と国語についての対策講座がありました。当日配布された資料などから各教科のポイントを以下にまとめてみました。

英語
①過去2年の出題内容は以下の通り。
長文読解の大問2題、4択形式の文法・語法空所補充問題が小問8題、対話文並びかえが小問5題、語句整序問題が小問5題、となっている
②全体的な難易度は標準レベル、様々な知識を駆使して解答を導き出すような難解な問題は少ない。出題範囲は多岐にわたるが、高校で学習する1つ1つの英文法単元の基本的な知識、頻出の語法や熟語・会話表現の知識、標準的な市販単語集程度の語彙力があれば対応出来るレベル。
③長文の出典は人文系の内容が中心で、一部を除き教科書や大学入試用の問題集などで受験生にとってなじみがある内容が多い。また、語数も300~400語という中文で、論理展開に複雑さは無く取組みやすい。
④長文の設問内容は、1.代名詞や抽象的な名詞、代動詞が指すものや省略箇所の復元を問う問題 2.熟語や単語の知識を問う問題 3.下線部和訳を選択する問題 4.表題選択問題 5.内容一致問題 と多岐にわたるが、そのなかでも特に1の出題割合が高い。
⑤文法・語法空所補充問題は基礎~標準レベルの問題集を繰り返し取り組むこと、対話文並びかえ問題及び語句整序問題は市販問題集及びセンター試験の過去問で会話表現、特有の構文・表現に慣れること、

国語
①問題文の総字数は約4000~6000字、長文への対応は必須。
②出典のジャンルは多岐にわたっているものの、どの問題も専門的な知識を問うものではなく、基本的な語彙力・読解力で対応出来る良問。
③問題構成は、1.漢字・語句の意味 2.内容を問う問題と接続関係を問う問題を扱う空所補充 3.傍線部読解問題による内容説明・理由説明 4.本文全体の理解を問う内容・主旨合致問題

国語においては特に「漢字・語句の意味」の問題は全体のマーク数の40~60%を占めているという、驚きの高比率となっています。ここで必ず満点をとれるよう、しっかりと対策を進めておきたいものです。

中学入試 入試当日の必須アイテムランキング!③

2011年12月27日

中学入試 入試当日の必須アイテムランキング!①
中学入試 入試当日の必須アイテムランキング!②
に続くエントリーです。中学入試を迎えた受験生・保護者にご協力いただいた、入試当日に持っていってよかったもの・あればよかったもの、についてお聞きしたアンケート調査の2010・2011年度2年分の集計結果をご紹介しているシリーズ、今回は3回目となります。

まずは、これまでご紹介した1~5位のアイテムをおさらいしておきたいと思います。

中学入試 「持っていったよかったもの」「あればよかったもの」3

ここまでご紹介した1~5位は誰しもが思いつく、いわば「マストアイテム」が並んだ形ですが、今回は6位以下のご意見の中で、特に「これは!」というものを取り上げたいと思います。

まずは、6~10位にランクインしたアイテムをざっとご紹介いたします。

6位 時計・腕時計
7位 食べ物(チョコ・あめなど)
8位 三角定規・分度器・コンパス
9位 お守り
10位 お弁当やパン(保護者のお昼に)
10位 マスク
10位 上履き

6位の「時計・腕時計」については、「教室の時計が見にくい場所にあった」という座席位置による不利益もありえますが、そもそも「教室に時計が無かった」という所もあったようです。必ず腕時計は持たせて下さい。時計関連では、慎重な先輩保護者の方から「腕時計の電池は新しいものにして送りだした」というアドバイスも頂いています。ご参考に。

同率10位として3つのアイテムがランクインしていますが、その中の「上履き」について少し補足を。各学校とも校内の待合室でお待ちになる保護者の方にはスリッパを貸して下さっているのですが、複数の保護者の方から「貸してもらえるスリッパが歩きにくかった」と評されており、スリッパを持参すれば良かったとお教え下さっています。「靴下用カイロ」などと一緒に、温かくて履きやすいスリッパをご用意された方がよさそうです。

10位以下の少数意見の中にも非常に参考になるアイテム・ご意見があります。

まずは「小銭」。交通費はいくらかかるか前もって調べておき(今はYahoo! で検索すればすぐにわかる便利な世の中になりました)、特にバスを利用する場合には事前に準備しておくべきでしょう。駅からバスに乗る必要がある学校では、バスが極端に混み合い、乗るのも降りるのも一苦労するケースがよくあります。そんな状態の上に、小銭が無く両替機のお世話になる必要が出てきてしまうとまた更に面倒なことが増えてしまいます。バスをスムーズに降りて試験会場へ向かうためにも、小銭はあらかじめ用意しておくとよいでしょう。

電車も要注意です。特に、試験帰りの受験生・保護者でごった返す券売機に寒い中並ぶという、カゼをひいてしまう危険性が増すことと時間をムダに消費することばかりで、何の生産性にもならないことは何としても避けたいところです。よって、小銭と似ていますが、例えば私鉄・地下鉄で使える「ラガールカード(3000円分あれば足りなくなることはないでしょう)」や、JRであれば「ICOCA」といった電子カードを持たせておき、券売機のお世話にならなくても電車に乗れるようにしておきたいものです。

いかがでしたでしょうか?「持っていって当たり前」のもの、「なるほど~」と思わせるもの、いろいろありました。ここでご紹介したものは実際に2010・2011年度に中学入試を体験された方々が「あってよかった~」「しまった、持ってきたらよかった!」と思ったものばかりで、どのグッズにもそれなりの理由がありました。

ここまでのアイテム・先輩方の声をぜひ参考にしていただき、受験生の入試結果以外の心配事が少しでも軽減されることを願っています。

最後に、「持っていって助かったもの」「あればよかったもの」の少数意見としてこんなものがあったことも合わせてご紹介しておきます。

「知識」
「頭脳」
「根性」

中学受験生の皆さん、最後まで頑張って下さい。

龍谷大 一般入試に向けた対策ポイント

2011年12月26日

龍谷大は各教科とも標準レベルの出題内容なのですが、その分ミスを無くして確実に得点を重ねていくことが必要になりそうです。

龍谷大が実施されました、一般入試向けの説明会にお邪魔してきました。

龍谷大①

今回この説明会が実施された深草キャンパスは、地下鉄 くいな橋・京阪 深草が最寄駅となっており、特に京阪 深草駅からは徒歩3分で上記の写真の校門前に到着するなど、交通アクセスが良い立地です。

龍谷大②

今回は、一般入試に向けて「各教科ではどのような出題傾向になっているのか」や、それを踏まえて「これから先はどういった対策を進めていけばよいか」についてのイベントが目白押しでした。

そんな中、今回は英語・国語・理系数学のポイントについてご紹介をしてまいります。

英語
①構成は以下の通り
Ⅰ 長文(約600語) 15題
Ⅱ 長文(約400語) 5題
Ⅲ 会話(A 4行、B 12行) A 5題、B 5題
Ⅳ 英作(整序英作、日本文あり) 5題
②長文は本分の内容を問う問題が中心で、文法問題も出題。下線部の意味、段落の内容、指示後の指す語句、空所補充問題として時制やつなぎの語、文脈に当てはまる熟語を選ぶ、表題を選ぶ問題もある。本文の単語・熟語・構文はいつも授業で習っているレベルで、難しい単語や表現には脚注がついている。段落全体の内容と英文ごとの内容をきちんと理解出来ればよい。
③会話問題では話の流れを考えながら、決まった会話表現を当てはめるよりはむしろ文法や文脈でふさわしいものを選ぶべき。会話の場面・登場人物・会話の流れを読み取ろう。
④整序英作では、与えられた8つの語句を正しく並べて英文を作る。文法・語法・慣用表現の知識が問われる。あくまで英語の語順で考えることと、日本語の言い回しに惑わされないようにすること。

国語
①全問マーク式、現代文2題・古文1題で試験時間は80分。選択肢は4択で設問数も適量(28問)なので、時間配分を間違えずに確実に解き、7~8割の正答率を目指す。
②現代文は、傍線部の意味内容や理由を問う設問、空所補充問題が中心で、前後の文脈を正確に把握する力と語句に対する知識の正確さが求められている。脱文挿入問題は過去問で充分練習して解き方をマスターしておきたい。出題文の内容は学問論・言語論・芸術論・哲学思想など多岐にわたるが、筆者の主張が明確な文章が出題されている傾向が強く、良問。漢字問題も必出。
③古文は傍線部の解釈、内容・理由説明問題を中心に基本古語の意味や文法事項の理解を問う設問、文学史、指示内容の把握など多岐にわたる。品詞分解などの基本的な文法の練習をしっかり積み、人物と場面を押さえながら大意を読み取る練習が必要。時間や方角を示す語句も必須。

理系数学
①90分で大問4つ、記述式。ひねった問題など「変な問題」は出ておらず問題自体は難しくないが、定義や根本について聞かれることが多いので、計算頼りの受験生はその点改善しておく必要がある。
②ベクトルと微分積分は毎回出題されている。場合の数は出ないこともあるが、出た際は細かい所まで聞かれるのでやっかい。
③手持ちのテキスト・参考書の類では、基礎と標準レベルの問題・内容までは押さえておいてほしい。
④記述式に対応した学習を進める際には、答え合わせの際に「答えがあっているかどうかだけしか見ない」という学習は止め、途中の式や答案の作り方についてしっかりと見る。

龍谷大③

上の写真は理系数学対策講座の様子です。初めて聞く先生の授業であれば慣れるまでに少々時間がかかるものですが、この先生のお話はすんなり耳に入ってきました。受験生の皆さんにも好評だったのではないでしょうか。

さて、上記3教科の話を総合してみますと、「いつも授業で習っているレベル」「良問」「ひねった問題は出ていない」ということで、総じて「問題は良質、レベルは標準」であることは確かです。問題レベルがごく普通、ということであれば、受験生の間に点差が生まれにくくなります。よって、ケアレスミスで1問を落とすと大変な「後退」となってしまうのです。

ですから、今後は「解ける問題は確実に取りに行く」という勉強を進めていくべきでしょう。

公募推薦入試で残念な結果になってしまった受験生の皆さんであっても、今後の学習次第では一般入試で充分合格を勝ち取れるものと思います。現に、開成教育グループからの龍谷大に挑んでいる受験生の中にも、毎年「公募推薦は不合格だったが、一般で合格した」という方が多数います。

ケアレスミスを無くして確実に正答を重ねていく、難しい問題だと思ったらさっと手を引いて他の問題に時間を割く、そういった点に注意して今後の学習を進めていってください。