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開成教育グループ


私立高校入試の現状(その1)

2024年3月26日

今年の高校入試も終わり、受験生の進学先もほぼ決まってくる時期となりました。そこで、当グループ生の状況を元に分析してみたいと思います。

当グループが展開している地域である程度の受験生数がまとまっている大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、東京都の私立高校について分析してみました。ここの都府県別は受験生の居住地ではなく私立高校の所在地によって区別しています。

まずは合格率。例えば滋賀県に住んでいる受験生が京都府の私学に出願すれば京都府の私立高校出願者となりますが、出願をしたけれども受験しなかった場合も分母に残りますので、京都府は低めになっています。東京都が低めになっているのは、入試日程を複数回用意している高校が多く、チャレンジで受験する受験生もいるためです。(続く)

近畿圏 私立中学校・高等学校 2025年度入試日程

2024年3月25日

ようやく2024年度入試が終わってほっとしているところですが、次年度の入試日程も決まっています。近畿圏はほぼ今年と同じです。新中3、新小6の皆さん、いよいよスタートですよ。2026年度からは滋賀県の県立高校入試制度が変わり、大阪の公立高校日程が変わる可能性もあります。今の中1(新中2)の学年は注意をしておきましょう。

【祝】第109回薬剤師国家試験 大学別合格率【山口東京理科大学、初戦で2位!】

2024年3月22日

3月19日に厚生労働省から、第109回薬剤師国家試験の結果が発表されました。それによると、今年は全国で15,118名が出願、13,585名が受験、9,296名が合格、合格率は68.43%となりました。

今年度で20位までの大学です。ここで注目すべきは6年前に開設され、初めての受験者を輩出した山陽小野田市立山口東京理科大学です。6年前に入学したのは119名。その内101名が受験にたどり着いただけでもたいしたものなのですが、なんとその内95名が合格、合格率は94.06%と初年度なのにいきなり74大学中2位という結果でした。

過去5年分(第105回~第109回)までの平均合格率も計算してみました。

国立合計では83.4%、公立合計では84.3%、私立合計で67.7%。今年の1位は私立の名城大学ですから、私立大学間でも結構差があることがわかります。

その5年間平均でのランキング(ベスト30)を作ってみました。1位は先ほどの山口東京理科大学ですが、2位は今年1位の名城大学、3位は金沢大学、4位は医療創生大学、2019年にいわき明星大学から校名が変更した大学ですが、薬学部は17年の歴史があります。5位、6位と国立大が続き、7位は安定の京都薬科大学。薬学部をめざす関西の受験生がまず大学名を挙げるのも納得です。大阪医科薬科大学、神戸薬科大学、立命館大学もランクインしていますね。

というわけで、薬剤師をめざしている受験生は学校選びの参考にしてみてください。

【お医者さんになるには】海外医学部からの医師国家試験 合格状況【国内のほうが良いかも】

2024年3月21日

医師国家試験の合格状況も15日に発表があったのですが、こちらは歯科医師国家試験と違い全体の合格率が89.9%と高く、設置別にみても、国立は92.9%、公立は93.8%、私立は94.1%とほぼ差はありません。最も低い大学でも84.1%ですから、医学部に入学できればあとはレールに乗っていれば大丈夫そうです。ところで、医師国家試験の受験は日本の医学部卒だけではなく、海外の医学部を卒業していても可能です。但し大学が設置されている国によって差があり、日本の医学部と同じ扱いの「認定」、事前に試験を受けてその結果で国家試験の受験資格が得られる「予備試験」という方法のどちらかになります。ヨーロッパの多くは認定扱いですから、東欧の大学の医学部へ6年間留学する、という受験生も珍しくなくなりました。

さて、その合格率はどんなものなのでしょうか。厚生労働省のホームページで遡ることができる13年分を調べてみました。

すると、13か年平均してみると、認定+予備試験からの合格率は、一般の合格率90.4%よりもはるかに低い48.4%です。今年は少し向上しましたが、それでも270人受験で145人合格ですから53.7%という割合です。この数値には日本から留学した学生だけでなく、言葉の問題がある海外出身者も含まれていますが、2017年のデータですが、日本国籍の35名中合格者は14名、合格率40%と、むしろ日本国籍の受験生の方が低くなっています。

もちろん海外の大学なら、国内では得られることができない経験ができ、語学力や国際的感覚も獲得できると思いますが、少なくとも医師国家試験に関しては国内で学んだ方が有利だと思います。

【歯医者さんになるのは】第117回 歯科医師国家試験 合格状況【結構難しい】

2024年3月19日

今年度実施の歯科医師国家試験の合格状況が15日に厚生労働省HPにて公開されました。合格率は平均で66.1%。つまり難関である歯学部に合格し6年間通ったとしても3人に1人は歯科医師になれないということです。これって厳しすぎませんか?

というわけで、2001年以降の合格率を調べてみました。すると・・・

2003年までは9割前後の合格率が2004年から7割台に急落、2014年からは7割を下回るようになり、2022年には61.6%にまで低下。これは厳しい。

また、学校別の合格率では、国立11大学合計で78.8%、公立の歯学部は九州歯科大学1校のみですが73.5%なのですが、私立は62.0%と厳しい数字になっています。但し私立はどこも厳しいのかといえばそうではなく、東京歯科大学は131名中128名合格(97.7%)、昭和大学歯学部は118名中104名(88.1%)など高い合格率を誇る学校もある一方で、合格率が50%を下回っている学校もあり、差が大きくなっています。

というわけで、歯学部に合格しても、そこがゴールではなく、そのあとの頑張りも大事ですよ、というお話でした。

【祝】スーパーサイエンスハイスクール(SSH)令和6年度内定校【首都圏&近畿圏】

2024年3月18日

3月13日(水)文部科学省は令和6年度のSSH指定校の内定を発表しました。これに指定されると、初年度は1200万円、2~3年目は1000万円、それ以降も750万円までの補助が頂けるというありがたい制度で、例えば高槻中高はこの補助を利用してクラス人数分のデジタル顕微鏡や図鑑などの高価な図書を購入しています。

今回公表されたのは基礎枠の47校、文理融合基礎枠14校、科学技術人材育成重点枠4校の全国合計65校です。その中から当グループの教室がある、首都圏と近畿圏+徳島県の学校をリストアップしておきます。

将来理系に進むかもしれないと考えている小中学生はチェックしておきましょう。

関西学院大学 オープンキャンパス2024

2024年3月15日

そろそろ世間は春休みですが、もう受験生モードに切り替わっている新高3もいらっしゃることでしょう。というわけで、関西学院大学も来週オープンキャンパスを開催します。総合型選抜で合格した先輩から話が聞けるトークセッションや学部紹介模擬講義、キャンパス見学など盛りだくさんな企画となっています。関学に興味がある受験生は是非参加してみましょう。詳しくは大学HPをご覧ください。

【ついに合格者1000名超】第75回獣医師国家試験 大学別ランキング

2024年3月14日

2月14、15日に北海道、東京、福岡の3会場で行われた第75回獣医師国家試験の結果が農林水産省から発表されました。まず、全体の受験者はここ10年で最高の1,394人(それでも国家試験としては最小規模)で、合格者数は1013人で割合にすると72.7%。昨年の69.9%よりは向上しましたが、それでも厳しい数値となっています。今年は受験者数も合格者数も過去最高となりましたが、それは6年前に愛媛県今治市に獣医学部を開設した岡山理科大学が今回加わったためです。

各大学の合格者数÷受験者数で合格率を出し、順位を出してみました。ご覧のように1位は鳥取大学、2位は岐阜大学、3位は北海道大学。そして最下位は昨年に続いて東京大学。理由はよくわかりませんが、受けるからには受かって欲しいものです。

過去7年間の平均受験者数が80名以上の6大学だけ取り出して、合格率の順位の推移をグラフに表してみました。すると高め安定の北里、日本獣医、日本。乱高下する酪農学園、麻布、これからの岡山理科と分けることができそうです。岡山理科の初年度入試は学部開設の認可がおくれたために推薦系の入試が一部実施できず、他大学に受験生が流れてしまったうえに、1期生ということで先輩方のアドバイスやフォローも無いという逆風の中にしては善戦したとみて良いでしょう。

獣医師をめざす高校生の皆さん、参考にしてみてください。

【着々と進む】追手門学院大学 理工学部開設準備状況【ミャクミャクもがんばれ】

2024年3月13日

キャンパス移転、学部新設など、話題が尽きない追手門学院大学ですが、2025年4月には理工学部の新設が計画されています。今まで文系分野の大学といったイメージでしたが、ついに理系に本格的に進出!追手門学院大学も「第二の開学」と宣言しています。

4年間のカリキュラムの検討も始まっており、教員の人数も発表されていますので、教授陣の組織も進んでいるということでしょう。

理工学部の学生は1年生の間は総持寺キャンパスで、2年時からは安威キャンパスで学ぶ予定だそうです。従って安威キャンパスを理工学部生が使うのは2年後、まだまだ時間はあると思いますが、そちらの準備も進んでいるようです。

ところで同じ2025年4月には「EXPO2025 大阪・関西万博」も開催されますが、その準備状況と比べると追手門学院大学の方がはるかに進んでいるように思えます。万博関係の皆さんもがんばってください。

【近畿圏】園田学園女子大学・神戸松蔭女子学院大学の共学化【続々と】その2

2024年3月12日

昨年度まで募集のあった全国の私立女子大学69大学を、各地域別にまとめてみました。(元資料は「大学の真の実力情報公開BOOK」(旺文社)の各年度版を参考にしています)

このようにみると全国的に女子大の充足率が下がってきており、2023年度に100%を超えている地域はありません。最も充足率が高い首都圏でも90.1%となっています。但し、全国的に充足率が100%を割ったのは2021年度から、つまりコロナ禍で観光業界、航空業界などが大きな打撃を受け、新卒の採用を取りやめるなど就職動向にも大きな影響がありましたが、「国際」「観光」などの専門分野の定員が多くを占める女子大学は、その影響が大きく出たのかもしれません。また女子大に限らず教員養成系の志願倍率は近年低下していますが、短期大学をルーツに持つところが多い女子大学は教員養成系の定員比率も高く、このダブルパンチを受けたのではないでしょうか。

例えば埼玉県坂戸市にある女子栄養大学は一度も募集定員を割っていませんし、東京都千代田区の大妻女子大学は社会情報、人間関係、家政など幅広い専門分野に多くの学生が入学しています。学芸学部からスタートした同志社女子大学は、情報メディア学科(現在はメディア創造学科)、薬学部、看護学部と社会のニーズに合わせて学部改編を繰り返し、過去6年平均充足率は103.3%と安定しています。つまり共学化すれば受験生が増えるわけではなく、時代に求められる専門分野への転換、つまり学部改編とセットで行うべきでしょう。今回共学化する2大学では組織改編も併せて構想されているようです。今後の詳細発表が楽しみです。