2022年9月1日
9月になりました。今年もあと4か月。つまり中学入試まで4か月と2週間となってまいりました。暑い夏休みも勉強を続けてきた中学受験生は、ここでもう一度モチベーションアップにつながるオープンスクールへの参加がおすすめです。
大阪女学院中学校高等学校では、小5、小6を対象としたオープンスクールが開催されます。「今までに学校説明会に参加したから、もう行かなくても良いかな?」と思っているそこのあなた、このイベントは全体説明会ではなく、在校生が中心となって運営されているイベントですから参加する意味があるのです。スタンプラリーや体験ステーションで在校生のやさしさに触れてみてはいかがでしょう。個別相談も先生だけではなく、在校生も担当します。お申し込みは明後日9月3日(土)11:30からとなっております。詳細、お申し込みは学校HPをご覧ください。
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2022年8月31日
大阪府立高校が減少するかも、というニュースが飛び込んできました。
「大阪府教育委員会は、少子化などの影響で高校に入学する生徒が減っているとして、大阪・平野区の平野高校など3つの府立高校について、再来年度(令和6年度)以降の入学生を募集せず、令和8年までに段階的にほかの高校に統合するとした再編整備の案をまとめました。」(NHK NEWS WEBより)
この報道によると、検討対象になっているのはいずれも旧3学区の「かわち野」「美原」「平野」の3校で、いずれも他校に統合という形での閉校を検討しているとの事です。時期は2023年度入試(今の中3)が最後の入試となり、その学年が卒業する2026年3月に廃止、というタイムスケジュールが示されています。府議会の意見なども踏まえて教育委員会で検討され、11月には最終方針が示されるとの事です。「かわち野高校」は学齢人口急増期の1974年に作られた盾津高校と1980年に作られた加納高校を統合して2004年に生まれた総合選択制の学校、「美原高校」はこれまた同じ時期の1975年に作られて体育専門コースも持ち、英語数学では少人数授業を展開している学校、「平野高校」も1980年に作られ、いまでは3つのコース分けに加え、習熟度別の少人数授業を行うなど、いずれも公立高校でありながら工夫した学校づくりが行われていました。しかしこの3校はいずれも240名募集だったのですが、2018年度から定員割れが続き、2022年度入試ではそれぞれ2クラス減の160名募集としたにもかかわらず、結局4年目の定員割れを迎えたことから廃止検討対象となったようです。
少子化の影響とはいえ、在校生はもちろん卒業生やそこで日々尽力されてきた先生方の心中を察するに、なんとか方針変更にならないのかと願うばかりです。
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2022年8月30日
来週はもう9月。総合型選抜の出願の時期となりましたが、公募制推薦(学校推薦型公募制)の試験もあと2か月と迫っております。というわけで、国際系の学部や就職に強い経営、流通、経営情報の各学部を擁する阪南大学でも公募推薦に向けた対策講座が用意されています。
某S台予備校講師による授業が無料で受講でき、しかも赤本プレゼント付き。これだけでもお得感満載ですが、それほど面倒見がいい大学だということです。この対策講座をきっかけに弱点を伸ばしたいということであれば、ご近所の個別指導学院フリーステップにお尋ねください。お手伝いいたします。
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2022年8月29日
4月にこのブログでスクープした千里金蘭大学という女子大の学部改編が無事認可されたとの情報が入りました。今までは「生活科学部」の1学部体制でその中に「栄養」「教育」「看護」の3学科があるという組織でしたが、今回その3学科が揃って学部昇格を果たしたとのことです。そもそも今までも就職率100%を誇るなど学生に対するサポートには定評のあった3学科でしたが、学部昇格することでさらに教務面での充実が期待されます。めでたしめでたし。
この大学にも多彩な入試方式が用意されています。まずは課題レポートや自己アピールが使える「チャレンジAO」はこちら。
次に2教科で勝負ができる「基礎学力型」はこちら。
いずれも、エントリー・出願期間が迫っておりますので、すぐに行動に移しましょう。それぞれ評価方法や出願については大学HPでご確認ください。LINEやZoomを利用した個別相談にも乗っていただけるようですよ。
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2022年8月26日
大阪府下最古の女子校、梅花中学校・高等学校・梅花女子大学が合同で説明会を開催します。144年前にキリスト教の信者が合同で出資して作られたというルーツがあるため、キリスト教系ですが、教会が直接運営しているわけではない学校です。今ではチアリーディングでも有名ですが、舞台芸術や看護、保育といった実践的な分野に至るまで幅広いニーズを受け止め、元気な女子総合学園となっています。
昨年は12月にグランフロントで夕刻の時間帯での合同説明会が開催されましたが、今年は9月に行われるようです。また、川西市のみつなかホール(阪急川西能勢口駅から宝塚線の線路に沿って猪名川方面に歩いていけば5分ほど。駐車場はございませんと書かれていますが、確かに近辺には大きな駐車場が無いのでお車の利用はお勧めしません)でも行われます。
できれば学校で行われる入試イベントで、在校生の元気な姿も見ていただきたいのですが、ひとまずこの学校に興味を持たれた方は、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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2022年8月25日
高等学校は、それぞれの都道府県教育委員会が管轄していますので地域によって制度が異なるものですが、「総合学科」の設置状況にも違いがあります。東京都では、都立のみ16校、大阪では大阪府立の25校に設置されていますが、京都府は、京都府立の3校と私立の2校と少なくなっています。しかもそのなかで京都市内にあるのはなんと1校のみです。「総合学科」とは英語や数学、国語など所定の時間数で履修する「普通科」と工業・商業など専門知識を中心に学ぶ「専門学科」の両方のメリットを生かした多様な選択科目が可能な学科で、大阪でもここ10数年の間に新設された総合学科は評価が高いのですが、なぜか京都はその制度があまり使われていません。
その京都市唯一の総合学科が設けられているのが「洛陽総合高等学校」なのです。
今から98年前に設立された「洛陽高等技芸女学院」という女子校がルーツ(歌手の都はるみも在籍したらしい。あ、しまった中の人の年齢層バレバレ)ですが、1999年には共学化され、今では男女比が2:1と男子の方が多い学校となっています。募集はまとめて290名(1次280名、1.5次10名)ですが、入学後に。総合進学、情報メディア、情報ビジネス、感性表現、調理製菓、保育の6つの系列に分かれて学びます。
英語検定、漢字検定、数学検定に加えて、パソコンやワープロ、食物調理や保育技術など各種検定の取得サポートも魅力ですが、自分で作った時間割で学んでいるうちに学ぶ楽しさを知ってしまうのでしょうか、2022年度入試では、立命館大学、関西大学に各1名、産近佛龍に55名(2021年度は82名)など、4年制大学に進学した卒業生も多数!というわけで、この学校も見に行ってみてはいかがでしょうか。2015年に完成した新校舎もお楽しみに。
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2022年8月24日
突然ですが、日本中の私立大学合計で、一般入試による入学者の割合、つまり一般入試を経て入学している人数割合はどのくらいだと思われますか?
①約8割
②約7割
③約5割
④約4割
2021年度の統計ですが、私立大学で学校推薦型選抜を経て入学しているのは43.5%、で、一般入試を経て入学しているのは41.8%、というわけで④が正解となります。つまり、1月~2月の一般入試の前に、既に6割のお席が埋まっているという事になります。因みに一般入試比率は国立では82.4%、公立では70.1%となっていますので、国公立でも学校推薦型入試など、一般入試以外の入試が話題になっていますが、人数比ではまだそれほどの広がりとはなっていません。
さて、私立大学の学校推薦型と一般入試を足すと、85.3%。では残りの14.7%はどうやって入学したの?となりますが、この部分がかつては「AO入試」と呼ばれていた総合型選抜による入学者という事になります。
心理学、食物栄養に加えて、リベラルアーツ学部もある帝塚山学院では、この方式による受験生を大歓迎しており、面接の評価方法なども公開しています。ひとまず自分にこの出願方法が合っているのかどうか、確認してみてはいかがでしょうか。
大学によっては入学者の3割近くを占めるこの総合型選抜、志望理由やレポートの作成など、出願時の準備が必要となっております。というわけで、この方式を使ってみようという受験生は早目の準備をした方が良いですよ、というお話でした。
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2022年8月23日
今年の兵庫県私立中学高等学校連合会主催による私立小中高の個別学校説明会は終わってしまいました。これに参加できなかった受験生の皆さん、ご心配なく、神戸市とその周辺を対象に地域情報誌を発行している「D-ジャーナル」主催による合同説明会が開催されます。今回は16の私立中学校高等学校が参加予定となっております。
予約優先との事ですので、できればGoogleフォームから申し込んでおいた方が良いのですが、当日参加も可能だそうです。効率よく個別相談に臨むには事前に当日質問したい内容をメモしておくのがお勧めですよ。
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2022年8月20日
それでは学校ごとの状況を見てみましょう。
ご覧のように北野、茨木は400名超となっております。特に北野出願者の94.4%がこの制度を利用しています。つまり北野受験生ほぼ全員が英検2級以上を持っているということになります。しかも、なんということでしょう、このうち34名は満点換算にあたる英検準1級レベルの資格で出願しているではありませんか。もはや大学にも合格できそうな勢いです。
次に出願者のうち、この制度を利用した人の割合(外部資格利用率2022)と開成公開テストCライン(入試の難易度)との相関グラフを作ってみました。
ご覧の通り高い相関を示しています。大阪府のTOP10校を受験するなら、英語の民間資格は必須ですよね、というお話でした。
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2022年8月19日
2017年から大阪府の公立高校入試で導入された「英語資格の活用」についてです。
この制度はこの表にある3つの民間検定があれば、入試当日の英語の点数と、この表にある点数の良いほうが、本人の得点になる、という制度です。例えば英検2級を取得した受験生(取得時期の縛りは無し)が入試の英語で65点取った場合、大阪は90点満点ですから90点×80%の72点が本人の得点になるというわけです。
大阪府教育委員会からその実態が発表されていますので、こちらでまとめてみました。
まず、この制度を使った受験生の推移はこのような状況です。
実は大阪府公立高校入試のC問題(発展問題)を採用している学校の合格者平均点は例年半分程度なので、得点8割保障というのは入試にとても有利に作用します。従って府立上位校を目指す中学生は早い時期から民間検定を取得するわけです。今年に限ってはC問題の平均点が上がりましたが、それでも「みなし得点」より当日の試験の方が高得点になった受験生は全体で37.2%と発表されており、逆に言えば、6割以上の受験生はこの制度で救われたというわけです。(続く)
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