初の共通テスト やはり第2日程希望は少数派

2020年10月16日 金曜日

今年度(正確には2021年1月)に初めて実施される「大学入学共通テスト」の出願期間は9月28日~10月8日でしたが、その出願者数速報が大学入試センターから発表されました。 それによると、今年の出願者数は535,224名と昨年より2万人減ですが、減少しているのは既卒生で、現役生はほぼ昨年と同数となっています。 今年は3月からの学校休校や、長引く大学でのオンライン授業の影響もあり、大学受験者が減少するのではとの見方もありましたが、少なくとも共通試験受験者層に関しては、ほぼ影響なかったことになります。但し今後の先行き不透明感から早く大学を確保したいということで学校推薦型選抜(かつての指定校推薦)の利用率が上がっているとの情報もありますので、実際の受験者はこれよりも少なくなることも考えられます。 (大学入学センターの発表では高等学校経由出願か、個人直接出願か、という区分けで発表されており、高等専門学校の第3学年などは、個人出願に含まれています。本来既卒生が選択できないはずの第2日程に1名がカウントされているのはそのためです)

また、休校による学習の遅れに対する対応として、1月16日・17日の2日間(第1日程)と30日・31日(第2日程)が選択でき、第2日程であっても各都道府県に試験会場を設置する、との方針が示されていましたが、結果的には私立大学の入試と重なり、国公立大学2次試験の対策期間が半減する第2日程を選択する高校はほとんどなかったようで、その希望率は現役に限ると0.18%に留まりました。 というわけで、自己採点による「センターリサーチ」(今年は「共通テストリサーチ」と名前が変わるみたいです)なども予定通り実施されることになるでしょう。

【和歌山県の中学生に】羽衣学園高等学校 特待生制度【朗報】

2020年10月15日 木曜日

大阪府高石市の「羽衣学園高等学校」については以前このエントリーで詳しく紹介しましたが、今年から府外からの入学生に対する特待生制度が発表されました。簡単に言えば、大阪府外在住の受験生が入学後もそこから通学する場合は入学金が半額になる、というものです。

この学校は古くからホッケーの強豪校としても知られていますが、今年も全国大会出場のダンス部をはじめとして府から表彰された部活も複数あるなど部活が盛んです。一方国公立大学にも13名合格するなど、進学校としての魅力も高まってきました。

というわけで、和歌山県など大阪府外在住の中学生の皆さんも如何でしょうか。特に和歌山では入試会場・日程の設定も行われます。興味がある方は学校HPをご確認ください。

【スクープ】関西大学高等部 募集定員増

2020年10月14日 水曜日

特に北摂の中学生に朗報です。大阪高槻市にある関西大学高等部についてです。 今までは高校からの募集は40名(つまり1クラス)で高1の時には中学校から進級した生徒と別クラス編成だったのですが、2021年度入試からは中学からの進級生と混ざることになりました。したがって、ぴったり40名しか入学できないよ、という縛りが無くなりました。一応募集要項では50名募集と10名増えた形の表記ですが、多少は弾力的な運用ができるようです。というわけで、国公立大学を目指しつつ、関西大学に行きたくなったらそのままどうぞ、といった特権を手に入れるチャンスです。併願受験も大歓迎ムードですよ。

上宮学園中学校 プレテスト・適性検査型テスト

2020年10月13日 火曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、大阪最古の私学であり、過去130年にわたって数多くの著名人を輩出してきた大阪の上宮学園から、公立中高一貫校受験生もお待ちかねの「適性検査型プレテスト」のお知らせが送られてきました。今まで中学校受験用の算数や国語を勉強してこなかったが、結構本を読んだり考えたりするのが好きだという小学生にはぴったりの入試方法です。適性検査というのは公立中高一貫校で行われている入試方式でもあるのですが、実は学校ごとに多少傾向が異なるものです。しかしさすが上宮学園、大阪市立の2校(咲くやこの花中学校と水都国際中学校)共通問題となっている「適性検査Ⅰ」に合わせた傾向となっていますので、この2校志願者にとっても、またとない力試しの機会となっております。

事前申し込みが必要です。詳しくは学校HPをご確認ください。 因みに大阪市立の2校は2022年度から大阪府に移管され、受験資格も大阪市内在住から、大阪府下在住へと拡大される見込みです。今の小5以下のお子様をお持ちのご家庭は、今後の報道にご注意ください。

近大豊岡 秋のオープンスクール+Web個別相談会

2020年10月12日 月曜日

そろそろ空も秋の色。今年はコロナ禍の影響で季節感がずれている今日この頃ですが、受験生の皆さんはそろそろ気合が入っていると思います。一方、この先が読めない状況を受けて今年は大学入試でも既に推薦入試で進学先を決めている受験生が多いとの情報があります。というわけで、最初から大学附属に進学しておくというのも一つの考え方ではないでしょうか。そこで近畿大学附属豊岡は近畿大学直結。東大阪の近大附属も多くの生徒が居て元気のある学校ですが、近大豊岡も程よい規模感でアットホーム、寮もあります。というわけで、オープンスクールにお出かけしてみては如何でしょうか。

興味はあるが地理的に離れたところにお住いの受験生・またはオープンスクールに参加できなかった受験生のために、Web個別相談会も実施されています。こちらも含めて詳しくは学校HPをご確認ください。

オンライン 全国統一近大模試

2020年10月9日 金曜日

近畿大学に対応した模擬テストというのは、さすが出願数日本一だけあって複数の事業者から提供されていますが、10月ともなればどの模擬テストもほぼ終了しています。しかし、ここで近畿大学を志望しようという受験生も居るはずだ、というところに目を付けたのが他ならない近畿大学。オンライン模試を自前で開発してしまいました。 オンラインで受験してそれぞれの小問ごとの答え合わせができます。出題そのものは過去問題ですが、オンライン上で回答を行い、科目の組み合わせを選択すると学部ごとの判定結果がその場でわかるというシステムです。

今までに近畿大学対応の模擬テストを受けることができなかった方、受けたけれども、その段階では満足のいく結果が得られなかった方、もっと近畿大学の出題に慣れてみたい方、是非このオンライン模試を受けてみましょう。詳しくは大学ホームページをどうぞ。

【ついに出ました】帝塚山学院大学【出願料無料の共通テスト利用】

2020年10月8日 木曜日

2021年度大学入試にもコロナ禍の影響が出ています。横浜国立大学は、ついには独自の学力検査を取りやめて、「大学入学共通テスト」のスコアと自己推薦書などで判定すると発表しました。確かに大学側としても受験生が発症または濃厚接触者に認定された場合の対応も大変ですし、入試の当日はいくら座席定員を減らすなど試験会場内での対応を考えたとしても、会場までの交通機関や出入り口で多くの人が集まるのは避けられず、感染拡大のリスクが高まるのは間違いないとの判断でしょう。特に併願受験が多い私立大学では、できるだけ学校に出向かずに完結する「共通テスト利用」も増加するのではないでしょうか。

そんな中で、大阪府堺市泉ヶ丘にある、韓国語・韓国文化が学べることでも知られている「帝塚山学院大学」は共通テスト利用の検定料が全額免除と発表されました。基本はネット出願ですので、調査書と大学入学共通テスト成績請求票、角2封筒があれば出願可能です。受験料は無料!というわけで共通テストを受験予定の皆さんはさしあたり出願しておきましょう。共通テストをがんばるだけで合格通知が送られてきます。一応念のための確認ですが、現在では帝塚山学院大学は全面共学ですので、男子も大歓迎されておりますよ。

【7年ぶりの】京都学園中高 京都先端科学大学 法人合併【復縁?】

2020年10月7日 水曜日

昔むかし、和歌山に辻本光楠(こうなん)さんという農家の四男さんがおったそうな。広い世界を知るために単身アメリカに行ってみたところ、何者かに襲われて片腕が無くなるほどの大けがをして帰国。後遺症に苦しみながらも英語を学び続けて立派な教育者になったそうな。その方が京都大学の近くに商業学校を作ったのが95年前。その3年後、花園妙心寺の塔頭(たっちゅう)が持っていた竹林を借りる形で右京区に移転してきたのが、今日の京都学園中学校・高等学校です。校地の一番奥がテニスコートなので、その塔頭の庭にはテニスボールが時々飛び込んできますが、和尚さんは特に気にしていないご様子。実はこの和尚さんは京都工芸繊維大学で蚕の研究をしていた農学博士でもある方ですが・・・(脱線しましたので軌道修正)それはさておき、実は2014年までは当時の京都学園大学も同じ法人「京都学園」が運営していたのですが、何があったのか6年前に中高だけが独立し、学校法人「京都光楠学園」となっていました。

一方、亀岡にあった大学の方はその後大きく姿を変えていきます。2015年の太秦キャンパス開設と併せて学部の増設、改組など拡大路線に走り始め、本部機能を京都市に移転、2018年には日本電産会長の永守氏が理事長に、2019年には法人名も「永守学園」、大学名は「京都先端科学大学」に変更。カリキュラムも大幅変更、英検2級以上持っていれば授業料免除+100万円/年プレゼントといったゴージャスな奨学金を用意するなどでも注目を集めています。 このように6年間の間に大きく進化した大学との協力関係は中高の充実につながるとの考えでしょうか、再び法人が統合されると発表されました。大学側も附属校を新設する構想がうわさされていましたので、一気に大学附属校を手に入れたことにもなります。中学からの10年一貫人材育成プランもかんがえていらっしゃるかも・・・。楽しみです。

アサンプション国際中学校プレテスト・高等学校オープンスクール

2020年10月6日 火曜日

大阪府箕面市の、大阪北部を見下ろすことができる高台にあるアサンプション国際中学校・高等学校のお話です。英語以外の科目の授業も英語を使う「イマージョン教育」を行い、課題解決型のディベートやプレゼンテーションも大幅に導入しているなど特徴的な学びを行っている学校ですが、こちらでは中学校のプレテストと高等学校のオープンスクールが同じ日に開かれます。しかも開催時間が微妙に重なっています。先生方は大変だと思いますが、今年は来場者の滞留時間を短くするために、お昼までに帰っていただくこの時間設定になったのでしょう。

保護者向けの説明会も同時開催されているようですので、ご一緒にお出かけください。 申し込みは事前予約制となっておりますので、学校HPをご確認ください。

【本格的な理系の】追手門学院大学 心理学部 心理学科 人口知能・認知科学専攻【専攻誕生】

2020年10月5日 月曜日

以前このエントリーにも書きましたが、データサイエンス系の学部新設が関西圏でも続いております。そんな中、追手門学院大学も2021年4月から新たな専攻を作るわけですが、既存の心理学部・心理学科の中の「専攻」という小さな単位での募集ですから、基本は文系かな?と思っていたのですが、その「専攻」のためだけのパンフレットを見てあらびっくり。プログラミング演習や統計数学などの理系科目が満載ではありませんか。それに入試科目も数学と英語が基本となっています。

だったら学費も理系並みかと思えば、他の文系学部と同じ金額ですから、これはお得です。というわけで、文系のイメージが強かった追手門学院にも理系ができました。 実は新たな学部や学科を作るには許認可が必要なので、さしあたり「専攻」の形になったという事情もあったようです。40名の学生に11名の教員という手厚い指導でのスタートですが、今後どのように発展していくのか楽しみです。