来週は近畿圏私立中学入試

2021年1月8日 金曜日

いよいよ入試シーズンが本格化、といったタイミングで、新型コロナウイルス感染症の感染者数が増え続けています。現段階では大学入学共通テストも中学入試も予定通り行うことになっていますが、特に私立中学入試に関しては例年に無い警戒状況となっています。 以前、このブログで書いたこと https://www.kaisei-group.co.jp/nyushiblog/juniorhigh/37226.html が現実となってきました。

【会場増設・変更】 西大和学園のように、学外会場を増やして、受験生を分散させようという学校もあります。学内だけで行う場合でも、収容定員を減らして、使用教室を増やすなどの対策が行われています。入試の2~3日前から在校生の入構を制限する学校もあります。因みに西大和のシンガポール会場は今年度開設できないとの事です。

【入試応援禁止】 大阪星光、高槻、六甲、雲雀丘、のように、塾関係者の応援を禁止する学校が増えてきました。そうでなくても多くの学校では1塾2名までなどといった制限付きです。保護者の付き添いも1家庭1名まで、また保護者待機場所も設けない、設置していても席数を限定、座席指定としている学校もあります。

【合否発表もオンライン】 灘のように掲示板での合否発表を行っていた学校が、オンライン発表も併せて行うところも出ています。

何かと不自由な状況ですが、受験生の皆さんは落ち着いた環境で力を出し切っていただきたいと思います。

京都市立・府立 中高一貫校 志願倍率推移

2020年12月28日 月曜日

2021年1月16日に入試が行われる、京都市立・府立の中高一貫校の出願が締め切られ、志願者数が発表されました。5校合計で定員320に対し922名が出願し、平均で2.88倍となりました。 一般的に公立の中高一貫校は募集が開始されて数年は高倍率で推移しますが、京都も例外ではありません。西京と洛北に中学校が設置された2004年には平均倍率11.46倍、次の年も8.43倍と高倍率を記録しましたが、その後次第に落ち着いてきて、今回初めて3倍を割り込むことになりました。とはいえ、それでも中学入試で3倍近くというのは、なかなか厳しい戦いであることには変わり有りません。

滋賀県立中学校 倍率推移

2020年12月21日 月曜日

12月19日、滋賀県教育委員会から滋賀県立中学校3校の出願者数が発表されました。12月18日が出願締め切り日でしたので、これが確定値となります。 県立中学校3校の受験者数を合計すると、ここ15年間では2013年の933名をピークに年々減少傾向にあり、今年はそのピークからすると3割減の659名が出願したことになります。滋賀県は膳所・石山・彦根東といった県立高校の進学実績も極めて高く、その根強い人気が影響しているのかもしれません。但し県立中学校の受験者数が減少したといっても守山中学校は出願倍率4.76倍と狭き門であることには変わりはありません。入試は1月9日に行われます。

【まだ間に合う】中学入試説明会

2020年12月14日 月曜日

今年の中学受験に関するお話です。年度前半のオープンスクールがことごとく中止になった影響でしょうか、例年ならプレテスト受験が実質受験校決定の最後のきっかけになるところですが、まだ受験校選択に迷っているご家庭が少なくないようです。

というわけで、既に出願が始まっているタイミングですが、ここで追加の説明会を開催する学校さんも出てきました。

残念ながらまだ、新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。これから何が起こるかわかりません。そこで春の休校期間中も教育活動を止めなかった私立中学校に入学しておくという考えもありだと思います。例えば大谷中学校の「未来力テスト」という思考力型の入試なら、中学受験の準備に自信がない受験生にも対応していますので、今からでも間に合いますよ。

【大阪】大谷中学校入試 新型コロナウイルス感染症対応

2020年12月11日 金曜日

中学入試まであと30日余りとなってまいりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症(covid-19)の再拡大が止まりません。受験生本人の罹患だけではなく、濃厚接触者と認定される、というリスクも現実的になってきた今、各校としてはその対応を発表しています。そんな中で大阪の大谷中学校から届いた文書では追試験対応についての手順や日程等細かく明記されています。手続き日についても、受験日にお知らせするとの一文で、無用な問い合わせを減らすこともできることでしょう。この日のための入試問題の追加作成など、学校挙げての追加対応も大変になると思いますが、このように対象者やその後の対応を明記しておくというのは、受験生のみならず、平常時から生徒・保護者の不安を少しでも減らそうとする学校の姿勢がよく表れているなぁと感じた次第です。

埼玉県高校別 難関国立大学合格率 ランキング

2020年12月10日 木曜日

昨日に引き続き、埼玉県の高校ごとの難関国公立大学ランキングも作ってみました。元データは同じく、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数を卒業生数で割った【率】についてのランキングです。

東京は10大学【率】が5%以上の学校が53校ありましたが、埼玉県では9校。そんなに差がありますかね、と思ってよく見ると、埼玉県の方が1つの学校の人数が多いというのも影響しているようです。1位は県立浦和。1895年創立以来125年間男子校です。東大合格者数の平成以来の累積で1000名を超え、全国の公立高校では1位だそうです。 2位は同じ県立でも共学校の大宮高校。10年前に進学指導重点推進校になり、完全男女共学(それまでは男子クラス、女子クラス、共学クラスが混在)になってから東大合格者数が伸びたという学校です。3位は県立川越。こちらも男子校です。因みに音楽部(男声合唱)やクラシックギター、弦楽合奏、など音楽系の部活が全国大会レベル、その他有名な部活多数、といった元気いっぱいの学校です。SSHに指定されるなど理系にも強いので北海道大や東北大に進学しているのですね。5位の春日部高校も同じくSSH指定の男子校です。 というわけで、埼玉県の進学校は、県立であっても特徴があって、学校生活も楽しそうだなぁ、というお話でした。

東京都高校別 難関国立大学合格率 ランキング

2020年12月9日 水曜日

このところ、近畿圏の学校の話題が続きましたので、久しぶりに東京の高校についてのデータも紹介してみたいと思います。元データは「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」を参考にしています。

その中から国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数の合計を、学校の規模の大小による影響を補正するために、卒業生数で割った【率】について、ランキングを作成してみました。 すると、1位は筑波大付属駒場。卒業生数が161名という規模の高校なのに、東大には93名、その他を含めて101名と学年の6割以上がこの10大学に合格、という圧倒的な合格実績を誇っています。2位は東大理Ⅲ13名をはじめとして、東大だけで185名の合格者を誇る男子校の開成。こちらも6割近くが10大学に合格です。3位は女子校である桜蔭。この表にはありませんが、早稲田にも152名、慶應義塾にも97名と圧倒的な合格実績を誇ります。一方、私立以外の学校も健闘しています。都立国立、都立西、筑波大付属、日比谷・・・。おや?制服が無い自由な校風の学校が上位に並びます。 というわけで、東京都には429校の国立、公立、私立の高等学校がありますが、難関国公立に近い高校はそれほど多くないかも、というお話でした。

長野県の佐久長聖中学校 大阪入試に参入

2020年12月3日 木曜日

野球、駅伝、バスケット、女子サッカーなどスポーツの分野でもよく名前を聞く「佐久長聖中学・高等学校」から広報の先生が当社にいらっしゃいました。昨年首都圏の教室からの受験生がいたので、そのご縁?と思っていたら、そうではなく、なんと大阪入試に参入するとのことです。 進学校としての実績を調べてみると3か年合計で、東京大6名、京都大3名、国公立の医学部医学科に17名、早稲田28名、慶應義塾5名など難関大学にがんがん合格しております。というわけで、関西の難関中学受験を考えている層の前哨戦としての受験も有りだと思います。入試教科は3教科、4教科選択制となっています。如何でしょうか。

常翔学園中学校のプレテスト手渡し会にお邪魔してきました

2020年12月2日 水曜日

年々受験者が増加している常翔学園のプレテストの手渡し会に、今年もお邪魔してみました。平日の夕方、普通なら先生方はご帰宅の時刻かと思うのですが、煌々と電気がついています。古代ローマについて話し合いながら帰宅する生徒さんたちとすれ違いました。よほど世界史の授業が楽しかったのでしょう。

さて、手渡し会場はこのような状況。新型コロナウイルス感染症を防止するため、広々と設置された相談ブースに先生方が待機しています。出口では過去問数年分が自由に持って帰れるように準備されていました。

いつものように生徒さんの手書きによる応援メッセージも飾られています。良いですね。

入試に関する対策をまとめた印刷物も頂戴しました。館内丸ごと抗菌コーティングをしたそうです。徹底しています。

ということで、受験時から既に安心・安全な常翔学園、というお話でした。

2021年度中学入試 学習塾の応援合戦は自粛か【コロナ対応】

2020年12月1日 火曜日

いよいよ12月。来月には多くの私立中学校で入試が行われますが、残念ながら現在全国的にも新型コロナウイルスの感染者が増えてきているようです。各中学校から、入試に対する注意事項が届いておりますが、試験会場は座席を半分にする、換気を随時行う、事前に教室などを消毒しておく、など学校も様々な工夫をするようです。また、引率する保護者も1人まで、必ずマスクを着用する、試験一週間前から体温は測定しておく(その一覧表の提出を義務付ける学校も)など、受験者に対する注意事項が書かれているものもあります。加えて学習塾の激励も遠慮してほしい、という学校もあるようです。例年一部の中学校では中学受験を専門とする塾のスタッフが幟を立てておそろいのベンチコートを着て受験生を激励するという光景も見られましたが、その場での密集や接触を避けるためにも、今年は静かな入試になるのではないでしょうか。

もちろん、当塾では学校や受験生に不安を与えることを避けるために、当日の現場での激励は最小限にとどめ、基本は試験前に各教室で激励する方針です。安全・安心な入試のためにも、学習塾としてもできるだけの協力はさせていただきたいと思っています。