2019年7月23日
大学入試は年明けだと思っている高校生の皆さん。実はもう大学入試は始まっていますよ。実は指定校推薦はそろそろ進路指導室などに掲示されていると思いますし、1学期の成績を元に校内選考もそろそろ始まる時期です。
一方指定校には入っていない場合はAO入試という方法も考えられますが、実際にどの程度の人がAO入試で入学しているのでしょうか。
文部科学省のサイトに「国公私立大学入学者選抜実施状況」という資料がありましたので、過去8年間の推移をグラフにしてみました。

すると、御覧のように全体の10%弱が秋までにすでにAOでの入学を決めているということになり、しかもその割合は毎年上がっています。まだまだ国公立では少ないのですが、今後大学入試が変わるのに合わせてその割合も上がってくると思います。
特に高2以下の皆さんは、AO入試についてもリサーチしておくことが必要でしょう。

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2019年7月22日
以前このエントリーでも紹介した、ミッション系の共学校である堺市の賢明学院が、先週木曜日に関西学院大学と提携にかんする調印が行われたと発表されました。

現段階で発表されている内容によりますと、理工系の学部に70名の推薦枠が確保できたようです。
それに伴ってコースも再編されますが、高校の「関西学院大学特進サイエンスコース」は35名2クラスで編成されるそうですので、このコースに入ると全員関西学院大学に進学できるということになります。
また中学校も2コース制となりますが、その中の「理数コース」が実質「関学コース」となりそうです。
私立中学校入試では、まだ先の見えない大学入試改革に伴う混乱を心配してか、関西では関関同立附属や係属校へ受験生が集まる傾向にありますので、今後の志望動向には注意が必要です。

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2019年7月19日
近畿大学のオープンキャンパスに行こうと考えている高校生諸君への裏情報です。
「特濃ミルク8.2」というUHA味覚糖が作っているキャンディーがありますが、まあそれはそれでおいしいのですが、どうやらそれを食べているうちに「8.2・・・ハニー?→はちみつ?」というダジャレから、はちみつを入れたらおいしくなるんじゃね?と大阪らしい発想をした大学生が居たそうです。それが近大生だったものですから行動を起こします。実は広島にある近畿大学工学部化学生命工学科の山本淳教授は遺伝子解析結果を病気の診断や予防に生かすという研究をしている医学博士なのですが、はちみつ酵母の研究もしているうちに、ミツバチを飼うことに。さらにその餌を工夫することで香りや健康によい成分を強化するなどスーパーはちみつの研究・開発を行っています。

だったら、このはちみつを「特濃ミルク8.2」に混ぜればいいのでは?という商品企画を考えてこの学生たちはUHA味覚糖の社長にプレゼンを行ったそうで、ほお。それなら作ってみよう。だけどひとまず近畿大学の生協だけで試しに売ってみて様子を見てみよう。となったそうです。そもそも近大とUHA味覚糖のコラボは今までにもいくつかあったのですが、『ぷっちょ「近大マンゴー」』のようにちょっと微妙なものもありましたので、ここで皆さんに紹介する前に私が人柱になりますよ。
お~?思ったよりおいしい。普通の「特濃ミルク8.2」よりおいしいです。確かに上品なはちみつの香りがします。喉にも良さそうです。
というわけで、これはそこら辺のコンビニでは手に入りませんので、オープンキャンパスに訪れた際には生協にお立ち寄りの上、お土産としていくつか買って帰りましょう。

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2019年7月18日
東京池袋に本部を持つ立教大学についてです。2020年にはAI人材育成に特化した大学院を開設するなど時代の最先端を走っている大学ですが、2021年入試(今の高2が受験する入試)から、全学部日程で「英語の試験をやめる」と発表しました。つまり英語の学部検定を得点化して加算するので、大学独自の英語の試験は必要ないとの考え方です。文学部のみ英語の試験を課す日程が1日残っていますが、実質大学入試で英語が消えるというわけです。しかもスコア有効期限は2年間とのことですので、・・・高2の皆さんへ、もう入試始まっていますよ~。
外部検定利用に消極的な大学もある中で、このように積極利用する大学もあるというお話でした。同じような大学が今後でてくるかも、です。


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2019年7月17日
今春の須磨学園の大学合格実績についてですが、京都大学24名。この数値は兵庫県下では甲陽の49名、灘の48名、長田の27名に次ぐ実績で、もはや進学校として疑う人はいないと思いますが、今年からこの法人が夙川中学校・高等学校の運営も行うことになりました。

この「夙川中高」はかつて西宮市の閑静な高級住宅地、甲陽園の駅の近くにあったスポーツも盛んな女子校である「夙川学院」でした。2016年にポートアイランドに移転、共学化しましたが募集的にも厳しく、どうなるのかなと心配しておりましたが、今回神戸学院大学と校地を交換するような形で次は兵庫区の会下山(えげやま)に再移転し、校名も「学院」がなくなり「須磨学園・夙川中学校・高等学校」として再出発を切りました。(「夙川学院」と区別するために「須磨学園・夙川中学校」を省略して学校の先生方は「スマシュク」と呼んでいます。ということは今までの須磨学園は「スマスマ」でしょうか。懐かしいです。
それはさておき中学入試で驚きの募集要項が発表されました。
夙川中学校の1月18日午後入試を「須磨学園中学校」で行うとのことです。つまり、午前中は須磨学園を受験して、同じ校舎で午後は夙川中学校を受験できるというわけです。しかも、夙川中学校の入試問題も須磨学園の先生が作成するとのこと、つまり難易度は変わるでしょうが傾向は同じなので、別の対策も必要ないという優しさです。また、そのあとの日程を連続して受験すれば次第に加点されていくというシステムも・・・。これで須磨学園受験生がこの2校以外を併願受験する確率は下がることでしょう。なかなか素晴らしいアイディアですね。
7年後の夙川高等学校の大学合格実績が楽しみでもあります。

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2019年7月16日
尼崎市東部、大阪府豊中市と1キロメートルほどの場所にある女子校である【百合学院中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。
幼稚園、小学校も併設されているこの学校は、募集定員がそれほど多くはない学校ですが、そのサイズ感を生かしたきめ細かい生徒指導が特徴的な学校です。中1から始まるキャリア教育、キリスト教の教えをベースにした心の教育、世界平和や環境問題に関する探究授業など、一人ひとりにしっかりした人生設計に役立つ内容を教育されている印象でした。
会の始まりは、在校生による英語での学校紹介。続いて、大学進路実績の説明。国公立大、有名私立大に進んでいることを紹介され、卒業生全体の約34%が公募推薦、約26%が指定校推薦で入試を受けているとのことでした。進学先は4年生大学に77%、短期大学に12%の生徒が進級したそうです。
新テストを視野に入れた思考力育成にも力を入れています。特に[探究]の授業に力を入れておられ、高1で週1コマ、高2で週2コマをあてて段階的に「答えの無い問題」(地球温暖化や国際問題など)に取り組む力をつけています。また、基礎学力育成も通信添削を行うなど中学生の段階から重視しています。これら詳細については、是非、オープンスクールなどに参加して体験してみてください!





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2019年7月12日
大阪府の北摂豊中市、阪急宝塚線・豊中駅や大阪モノレール・少路駅からはスクールバスで通える女子校【梅花中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。
1878年(明治11年)に創立した学校で、現在では大学進学からキャリア教育まで幅広い指導を実施されています。近年に大学進学を目指す『アドバンスコース』と将来のキャリアを目指す『リベラルアーツコース』を設定されました。それぞれのコースで多彩な指導が用意され自分が目指す将来を実現するのにピッタリの内容を学べるようになっています。
学校の特徴としては、やはり以前に[英語科]が設置されていたノウハウを活かし、近年の英語需要に満足できる施設の充実と指導が用意されているのが印象的です。
「English Only Space」という英語専用エリアや食堂ではCNN放送が、中庭ではBBC放送が流れているそうです。
是非、オープンキャンパスに参加して充実した設備と指導を体験してみてください。



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2019年7月11日
阪急京都線正雀駅が最寄りの女子校【大阪薫英女学院中学校高等学校】の学校説明会に参加して来ました。
説明会の冒頭には、バスケットボール部選手が登場!全国レベルの生徒が会を盛り上げてくれました。
『薫英』と言えば、スポーツと英語留学&英検の印象でしょうか?スポーツ面では、駅伝やバスケットボールは有名です。英語留学については、20年以上の歴史を持つ約1年間の留学で有名です。近年では、留学や英検取得者に取り組んでいる学校も増えていますが、やはり薫英女学院の留学は日本人がその学校に1人か2人という、徹底した環境を用意し、その結果毎年在学中に英検1級取得をする生徒を生み出すなど、その効果は他校を圧倒するものがあります。
それに加えて、今回の説明会では、就任2年目の校長先生による『育成プログラム』の紹介でした。特徴的な指導者の取り組みとして、生徒が中1⇒中2⇒・・⇒高3と学年が進むにつれて指導する先生方の生徒指導の目標を変化させている点が挙げられ、その目的や背景についても詳細に説明されました。非常に興味のある内容でしたので、今後もその取り組みに期待したいと思います。
生徒さん方が生き生きとお互いに教えあいをしながらチームワークで英検や定期テストを乗り越えていく様子も是非、一度見ていただきたいものです。


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2019年7月10日
大阪北部の阪急京都線(正雀駅・摂津市駅)と大阪モノレール(摂津駅)から徒歩圏内の共学校の【星翔高等学校】学校説明会に参加して来ました。
高等学校単独の学校(1学年300名程度)ですが、工業系の学科を持つ大阪私立唯一の高等学校です。その【工業技術系】の中には、[機械工学科][電子機械工学科][電気工学科][コミュニケーションシステム工学科]の4学科があります。1年次は工業系の総合的な内容を学習し、2年次から各学科に分かれます。ここでは、数多くの技能講習を受けて国家資格を習得することができます。
【普通科】は、[アドバンスコース]と[キャリアコース]の2コースが設置されていますが、今春からは特に[アドバンスコース]の学習指導を充実させています。具体的には①:放課後進学講座 ②:長期休暇集中講座 ③:大学生チューターの設置など難関大学や4年制大学への進級を意識した取り組みを加速させています。来年度に向けては、この[アドバンスコース]の募集を今年度の『専願のみ』から『専願&併願募集』に変更します。また、《奨学生制度》も充実しているので、併願進学校として選択肢の1つとなりそうです。
最後に、【国際科】という[スポーツコース]もあり、全国大会出場レベルの生徒もいます。昨年度は、女子柔道部・アーチェリー部も全国レベルとなったようです。
大学進学、キャリア教育、スポーツと多様な教育指導をされる中で、生徒一人ひとりに合った将来の夢を追いかけている学校です。
まずは、学校見学をしてみましょう。ちょうど8/24(土)には「サマースクール」が準備されているようです。
詳しくは学校HPをご覧ください。


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2019年7月9日
関西で私立大学最難関と言われる同志社大学の入試統計が発表されました。規模の大きい私立大学は定員以上入学させたら補助金が減ったり新学部が作れなくなったりと辛い目に合うよ、という文部科学省の方針により、ひとまず合格者を絞っておいて後で追加合格を出すというのが一般的になってきましたが、なぜかこの大学発表のデータにはその追加合格者を含んでいないのだそうですので、参考程度に見ていただければと思います。センター利用や学部個別方式もありますが、学部ごとの最低点を比較するために、今回は一般入試の全学部日程だけ取り出してみました。学部ごとに配点が異なりますので、得点率の順に並べてみました。

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「文高理低・国際人気」という傾向はこの大学でも当てはまるようで、合格最低点の得点率が高いのは文系で、しかもトップはグロコミ英語の81.5%と、とても厳しい戦いになっております。英語250点、国語150点、選択150点の合計550点満点で、失点が102点しか許されないというハードな戦いです。
一方、生命医科学部の医情報学科は得点率53.3%。入試科目が違うので単純比較はできませんが、英語200点、理科200点、数学200点の合計600点満点で、320点取ればよいという落ち着いたラインです。英語がバキバキにできる受験生なら理科だけ頑張れば、数学が0点でも合格できる理屈です。つまり、たとえば生物選択の文系受験生でも合格が可能な理系というわけです。因みに理系の受験生に向けてですが、同志社の理系数学はほとんど数Ⅲで構成されているので、数Ⅱ・数Bまでが範囲のマーク式の模試の判定は外れますよ、とご忠告しておきましょう。

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人気の心理学部や文化情報学部、スポーツ健康科学部、理工学部の情報システムデザイン学科では文系入試と理系入試という2通りの入り口があります。それだけ抜き出してみると御覧の通り。こちらは逆に理系の受験生が文系に転身できるチャンスです。しかも理系入試は合格最低点がはるかに低い!というわけで、これらの文系分野もしくは情報システムに興味のある理系受験生は理系入試で合格切符がゲットできるぞというわけです。
いずれにせよ作戦も大事ですよ、というお話でした。
詳しくは7月14日(日)「関西8大学大研究」
https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event/800
でお伝えします。ご来場待ちしております。


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