大阪明星学園にお邪魔してきました(文化部編)

2017年7月14日 金曜日

昨年もここで紹介した、「大阪私学美術展」が今年も7月25日(火)~7月30日(日)大阪市立美術館で開催されますが、この学校の美術部も出品するようです。

 大きな油絵を描いている生徒さんに、先生が熱くアドバイスをされていました。

グリークラブはちょうど練習が終わったところでしたが、その練習場である「聖堂」はこちらです。こんな環境で普段から練習しているわけですね。ステンドグラスを通した自然の光が差し込む素晴らしいデザインの聖堂です。卒業生がここで結婚式を挙げることもあるそうです。母校で結婚式って素晴らしいですね。

さて、最後に音楽部です。80年近い歴史を持つ吹奏楽部です。前半は上級生が1年生を基礎から教えていました。次に生徒が指揮台に立って一斉に基礎練習です。これも練習の形が出来上がっています。最後に顧問の先生登場、コンクールに向けたきめ細かな指摘とその確認が続く厳しい練習です。切れの良い男子校サウンドを聴かせていただきました。

 

実はこの音楽部から数人が9月に開催される「開成進学フェア」のミュージックフェアにアンサンブルとして参加していただけることになりました。音楽系=女子中心という先入観を持っている小中学生もいると思いますが、彼らの素晴らしい演奏を聴いて、そのイメージを覆していただきましょう。お楽しみに!

 

 

大阪明星学園にお邪魔してきました(スポーツ編)

2017年7月13日 木曜日

さすが男子校、グラウンドが広いです。今日は野球部の練習がお休みだったようですが、サッカー部とソフトテニス部が活動していました。

ソフトテニス部はインターハイ出場常連の強豪ぞろいです。練習でもソフトテニスとは思えない力強いラリーが続いていました。

校舎屋上のプールでは水泳部が楽しそうに練習しています。屋外プールのおかげで、既に生徒たちは真っ黒です。

中庭ではワンダーフォーゲル部がテント張りの練習をしています。

というわけで、各運動部員も充実した放課後を過ごしている様子なのでした。(続く)
 

 

大阪明星学園にお邪魔してきました(学習環境編)

2017年7月12日 水曜日

大阪府下95校の全日制の高校の中で、今や男子校はわずか6校になってしまいました。(高槻中高は今春中学校から共学化されましたが、高校からの募集が無いため現時点では高校は男子校です。)その中の、大阪を代表する進学校の一つである大阪明星学園にお邪魔してきました。

まず図書室を見せていただきました。まず、驚いたのは分類番号がありません。司書の先生はどのようにして配架しているのでしょう。また、出入り口のゲートも有りません。貸出処理をせずに本を持ち出す不届きものはこの学校にはいないようです。

本の紹介文を挟んで立てかけているディスプレイも独特です。本に興味を持つような工夫が行き届いています。(因みにこちらに飾られている料理本も最近の男子には人気だそうです。)

こちらの学校では毎週水曜日に「ビブリオバトル」という本の紹介大会が行われているということで、本を中心としたアクティブ・ラーニングが当たり前のように行われています。

そういえばこの学校、全国大会で優勝経験もある弁論部とこちらも全国大会レベルのディベート部があります。そこで、そのディベート部が活動している教室に行ってみました。

先日の近畿大会で、灘高校に勝ったとの事で、次の全国大会で勝つための作戦会議が開かれていました。しかし、その打ち合わせそのものが既に熱い議論になっています。さすがでございます。このような能力は、将来社会で役に立つことでしょう。

自習室は別の場所にあります。ブース形式の部屋もあるようですが、こちらは机が並んでいる自習室です。夜8時まで使えるとの事です。邪魔してはいけませんので、ガラスの外から撮影させていただきました。

このような環境から今年も大学合格実績は国公立合計153名など優れた合格実績が出たというわけでした。(続く)

(学校HPより数値引用)

 

 

龍谷大学 夏のオープンキャンパス

2017年7月11日 火曜日

卒業生には研究者が多いなど、真面目なイメージの龍谷大学は、京都、滋賀からの受験者が多いローカル色の強い大学でしたが、近年では大阪の高校も合格者ランキングに登場するようになってきました。

 

(サンデー毎日より)

ご覧のように、私立高校も多くランクインしています。

この夏、オープンキャンパスが開催されます。

 

詳細はこちらのリンクでご確認ください。

http://www.ryukoku.ac.jp/admission/event/opencampus/

ご覧のように、学部によって日程が異なりますから注意が必要です。

ここで、マル秘情報ですが・・・

龍谷大学国際学部の人気が急上昇中です。問い合わせも増えている模様です。

是非、この人気の秘密をオープンキャンパスに参加して確かめてみましょう。

 

また、理系で生命系、食品工学系に興味のある皆さんは農学部がお勧めです。大学院をつくるという情報も入ってきました。興味ある方は参加してみては如何でしょうか。

 

 

【スクープ】奈良帝塚山中 難化の予想【校舎ぱんぱん】

2017年7月10日 月曜日

奈良学園前駅徒歩1分の帝塚山中学校ですが、とても人気が高く、今年度の中学入試では全日程で2009名が出願し、1690名が受験しました。その結果、募集定員の300名をはるかに超える344名が入学しました。この学校は男子と女子が別の部屋で授業を受けるという「男女並学」方式ですので、はみ出た44名を均等に割り振ることができません。しかも男子は2コース、女子は3コース募集ですので、コースごとの人数にばらつきも生じます。その結果、1学年のクラス数が予定よりも2クラス多くなってしまったようです。昨年度も同じ状態でしたので、ついに学校の部屋が無くなってきました。

と、いうわけで、来年度、特に女子の「スーパー選抜クラス」の合格ラインは多少上がる可能性が出てきました。この情報を得た受験生が出願を思いとどまり、倍率が落ち着くことも考えられますが、新たなグローバルプログラム(英語圏の大学院生に手伝ってもらい、英語のプレゼンができるような学内での集中講座など)を取り入れるなど、さらに人気が上がるようなニュースも伝わってきました。

来春の受験生は前年度の過去問演習の結果、その年の合格点ぎりぎりでは不安が残りますので目標を少し高めにしておきましょう。模試の志望校登録数など今後の動向にも注意が必要ですが、まずは併願パターンの組み方も含めて、再検討が必要だと思われます。

 

 

【スクープ】履正社高等学校 部活の扱いを変更!【部活も楽しんで難関大学】

2017年7月7日 金曜日

野球やサッカーなどのスポーツの戦績と難関大学への進学実績を両方とも誇っている「文武両道」の私立高校はたくさんありますが、実は担当生徒を分けているという学校がほとんどです。「強化クラブ」に指定されている強豪チームへは、授業時数が少ない部活用のコースの生徒しか入部できず、そのコースに入学するためにはスポーツ推薦が必要というケースが多いようです。一方、大学受験対策に特化したコースの生徒は部活ではなくて補習や講習への参加が義務付けられていて、受験学力の向上に励む、というわけです。

大阪府豊中市の履正社高等学校は甲子園でもおなじみの野球部をはじめ、昨年も高校生大会で優勝した女子硬式野球やインターハイでベスト8のサッカー、テニスや剣道、陸上競技、女子バレー、柔道、吹奏楽の9つの強化クラブがありますが、今までは「普通コースⅢ類」の生徒しか入部できませんでした。

それを、来春から大学受験対策に特化していた「集約文理Ⅰ類、Ⅱ類」のコースの生徒も参加できる方針に変えるようです。国公立を目指す「集約文理Ⅰ類」はさすがに部活には週1回しか参加できませんが、「集約文理Ⅱ類」の生徒は週3日、参加することが可能になります。(高1・2のみ)とはいえ、いきなり強化クラブに入部するのは大変だろうというわけで、なんとそのためにさらに別の部活を立ち上げる方針だそうです。今まで強化クラブ以外のクラブは無かったので、同好会からのスタートとなるようですが、学校としては指導員を付けて、本格的に楽しめる部活に育てたいとの事です。といっても、学校として大学進学への準備の手を緩めるわけではありません。勉強したい生徒、またはしなければいけない生徒向けに「復習・演習講座」が用意され、通塾を想定しているのでしょうか「帰宅研修」(要するに学校に拘束しない)という選択肢も含め、生徒に任せるつもりであるとの事です。この3日の枠を、部活2日+復習・演習講座1日、のようにミックスするのもOKにするつもりだそうです。

 

(出来立ての学校パンフレットより)

難関大学に合格したいなぁ、だけど甲子園で野球部の応援演奏もしてみたいなぁ、という夢を持っている吹奏楽中学生にとって、その夢が同時に叶う確率が高くなりそうです。

または、新校舎のカフェで、焼き立てパンを食べながら、強化クラブにはない種目の部活を自分たちで作っていく相談をするのも楽しそうですね。

 

 

追手門学院大学の「アサーティブ入試」

2017年7月6日 木曜日

最近の大学入試も変わってきました。学力的な優劣と、社会に出てからの活躍度には関係が無いといわれつつ、就職では難関大学出身者が有利であるなど、悩ましい現状があります。公務員試験対策講座や面接練習など、就職対策を手厚く行っている大学もありますが、採用された後にそこで活躍できる力が付いているかどうかは個人次第でしょう。

 

そこで追手門大学は面白いことを考えました。2015年から始まった、「アサーティブ入試」です。まずは「アサーティブ」って何?

(追手門大学HPより)

入試情報室にもこの入試に関する問い合わせが増えてきました。受験生にとってもこの育成型の入試が大学の好感度を上げており、一般入試でも志願者が増えています。年々この入試方法の知名度も上がってきているようです。

 

具体的には次のような流れになります。

 

(追手門大学 HPより)

まずは入試前のガイダンスに参加して、概要説明を聞きます。

さらに、個別面談で、大学で学ぶ意義を「一緒に」!考えてくれます。

次にMANABOSSというインターネット学習システムで、スマホやタブレットで学習を進めていきます。

そして、そこで学習したことが定着しているかどうかを試す「基礎学力テスト」が行われます。

合格後は、さらに社会と自分のつながりを考えさせるような課題が用意されており、入学に備える、というわけです。基礎学力テストがどの程度の内容かは、MANABOSSに参加してみればわかることだそうですので、まずはエントリーしてみましょう。要はやる気です。

これから活躍していく人材をいかに見出していくのかも大学入試の役割の一つですが、入試というのはAOや推薦入試では今までの活動歴や高校の成績を、一般学力選抜でも今までに得た知識や技能で判断するという点で、いずれも「過去」で合否を判断しています。

それに対し追手門大学の「アサーティブ入試」は、その学ぶ意味を確認させグループディスカッションで考えさせ、後日その熱意が「基礎学力テスト」で測られますから「未来」を判定材料にする革新的な考え方だといえるでしょう。

受験生一人ひとりにかける時間や手間も大変だと思いますが、この入試で入学した学生が社会で活躍するのが楽しみです。

 

 

近畿圏公立高校 2018年度(平成30年度)入試からの変更点

2017年7月5日 水曜日

そろそろ、私立高校の募集要項も発表される時期になってきましたが、まずはすでに発表されている公立高校の変更点をお伝えします。思い切った改革で、学校の統廃合も進んでいる大阪は、統廃合によって2校減に加え、学科の改編など多くの変更点があります。普通科総合選択制からコース制に移行する学校が3校ありますが、履修科目を選択にするよりも目的別コースにすると時間割上の無駄が減るというメリットもあります。まだこれらの学校に設置されるコースは決まっていませんが、幼児教育や看護系などのコースで成功している学校を参考にする可能性があります。

兵庫県は学科の名称が実態に合わせた編成や名称になるという変更が目につきます。SGH校なのに昨年度入試ではまさかの定員割れになった姫路西は「国際理学科」という定員40名の学科を設置することになりました。この学科はアメリカ研修旅行や大学教授による特別講座など、国際社会で活躍する人材育成を目的にしているそうです。この学科のみ県下全域からの募集になりそうです。

今後新たな情報が入れば、随時お知らせしていきます。

 

 

四天王寺中学校・高等学校について

2017年7月4日 火曜日

大阪では国公立大学・理系進学へ強い(というよりトップの)女子校として君臨している四天王寺中学校・高等学校ですが、この学校や生徒に対して「まじめ」「勉強中心」といった印象を持っている受験生が多いように思えます。

まずは、大学合格実績から・・・

今年度は[理数コース]1期生の卒業初年度となり、在籍30名に対して、

○国公立大学+大学校合格数 17名

○医学部合格数 6名(うち医学科4名)

○薬学部合格数 5名

○関関同立合格数 16名

となりました。

卒業生470名に対し、国公立大学医学部医学科合格数は50名(現役26名)となっています。つまり、1割以上が医学部という近畿圏の女子校としてトップレベルの割合となっています。(本当は神戸女学院もこれを超える実績かもしれないのですが、神戸女学院は大学進学実績を全く公表しない学校なので比較できないのです。)

また、他の学部を含めて、国立大学合格数は、155名(うち現役92名)、公立大学合格数は、79名(同57名)となっています。

中学から入学した生徒のみならず、高校からの入学した生徒もこれらの実績に大きく寄与しています。確かに、この実績からすると、大学進学(特に医学部系)に向けた取り組みを大切にしていることは間違いありませんが、この学校はそれだけではないのです。

★[医療の現場体験]➡四天王寺病院見学 2016/7/26実施

★[海外語学研修]➡オーストラリア・ブリスベン14日間予定

★[最先端の医学ってスゴい!!]➡京都大学医学部・医療体験ツアー 2016/8/29実施

★[大学へ出かけて勉強だ!]➡京都大学法学部ツアー&近畿大学医学部ツアー2016/12/16 実施

★[校内語学研修]➡英語づくし! 2017/3 習熟度別クラスで5日間実施

★[キャリア講座]➡“公認会計士の仕事と魅力”の説明会&座談会 2017/3/8 開催

などと、体験・見学・参加型のイベントが盛りだくさんです。医学部志願者が多いこの学校ならではの体験イベントもありますが、文系の生徒向けのイベントも多く、大学進学を早くから意識させ、勉強へのモチベーションを上げる仕掛けとして機能しているのでしょう。

一方、部活も元気です。

★コーラス部(昨年夏には「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」へ大阪代表として出場しています。今年の夏の甲子園、開会式と閉会式でも歌うそうです)

★囲碁部全国大会出場(女子では珍しいそうです。)

★自然科学部生物班が日本生物学オリンピックで入賞!

★今年のインターハイ(南東北総体)にはバレーボール、ハンドボール、体操、卓球、バトミントンが出場!(スポーツ・芸術コースの生徒もがんばっています。)

★放送部は「NHK杯全国放送コンテスト」に出場!

その他文化系では、筝曲やダンス、茶道などの部活も盛んですが、それに加えて弦楽器同好会も人数を増やしており、部活動には消極的な進学校が多い中で、むしろ次第に充実してきているように見えます。

と、いうわけで、是非一度、説明会などの機会に学校を訪れてみましょう。

 

 

第99回全国高校野球選手権大阪大会、いよいよ今週末に大阪予選が開幕

2017年7月3日 月曜日

夏といえば・・・。塾は夏期講習会や合宿、オープンキャンパスへの誘導など何かと忙しい時期なのですが、世間的にはやはり「夏の甲子園」でしょう。今年も「筋書きのないドラマ」が繰り広げられます。また、この期間、ホームグラウンドを奪われるあの球団には気の毒なのですが、やはり甲子園球場でプレーできるというのは高校球児にとってやはり最高の勲章だといえるでしょう。それだけに地区予選といっても熾烈な戦いが毎年繰り広げられるわけです。

大阪では176校168チーム(連合チームが4つあるため、数が合いません。)の予選が行われるわけですが、代表を1校選ぶための合計167試合を一つの球場で行うと秋になってしまいますので、8つの球場を使うことになります。

大阪独自のルールもあります。ここ30年間、大阪大会では吹奏楽での応援が禁止となっております。確かにこの8つの球場の中には周りが住宅地のものもありますので、周囲への騒音防止という観点からは致し方が無いような気がします。なんだか物足りないという意見もありますが、音楽が無ければ盛り上がらないのかといえば、そうでもありません。選手の声や、走る音が聞こえるという妙な緊張感がありますし、声援や拍手だけの応援によって観客も一体感が感じられるという効果もあります。

ところで、大阪大会での優勝校は私立高校が続いています。ここ50年間でも、公立の優勝は1982年の春日丘、1992年の渋谷高校の2回だけです。優勝回数のランキングでも、私立が優勢となっています。

 

1位:17回 PL学園

2位:13回 大阪体育大学浪商

3位:10回 大阪府立市岡高校

4位: 8回 大阪桐蔭

4位: 8回  明星

 

さて、今年の代表校はどこになるのでしょうか。昨年の優勝校といえども、生徒は1年間で代変わりしていますので戦力は未知数です。これから毎日の結果が楽しみです。