新大学入試 記述問題導入に関する動きのまとめ

2016年1月21日 木曜日

2020年、現在の中学1年生からの導入が予定されている、いわゆる「新大学入試」に関しては、当ブログでもいくつかご紹介をして参りました。

今回のエントリーでは、昨年12月に集中して報じられた「記述式問題の導入」に関する情報・動きをまとめてみます。

以下、2つの内容が報じられております。


記述式問題とマークシート式問題は別日程実施?(2015年12月15日 朝日新聞 より)

 大学入試センター試験の後継となる新テストについて、文部科学省は新たに導入する記述式問題を独立させ、従来のマークシート式とは別の日程で実施する方向で検討を始めた。採点に時間がかかるため、現在の1月よりも日程を前倒しする案を軸としている。


文部科学省が記述式問題例を初めて公開(2015年12月22日 日本経済新聞 より)

 文部科学省は記述式問題例が初めて有識者会議で公表された。必修科目がある国語と数学を当面の対象とし、文章作成を通じた思考力や表現力の評価につなげる。公表された問題例は国語3問、数学1問。英語は過去に文科省が高校生の英語力測定の調査で出題した2問が参考として示された。
 国語はグラフや新聞記事などを読んで内容を理解した上で解答を書いたり、理由を説明したりする問題で、選択肢の正解の組み合わせが複数ある問題も示された。数学は日常生活の現象を数学的に捉え、答えに至る過程を重視した問題を例示した。英語は英作文とスピーキングの問題。
 会議資料では、記述式導入について「知識量を問うものにせず、思考・判断・表現のプロセスで必要な能力を評価する」と指摘。制限が無い「自由記述式」ではなく、解答の一部を問題文から引用するなどの条件に従って答える「条件付記述式」を採用する。1問あたりの解答文字数は最大で300文字程度までを想定する。
 英語は「話す、書く、聞く、読む」の4技能を評価するため、民間の資格試験との連携を引き続き検討する。


上記のように、記述式問題が導入される方向で話は進んでいるようですが、実施方法や内容についてはもう少し議論を重ねる必要があるようです。

 

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