大阪星光学院中学・高校にお邪魔してきました(現役合格の秘密編)

2016年7月8日 金曜日

中学生教室を抜けると「研修館」という建物があります。実はここは合宿所になっており、中1の1学期にそこで合宿を1週間行うのだそうです。ここから学校に通学して授業を受けるという共同生活を行うのだそうです。先生方も大変だとは思いますが、一緒に学習するという組織づくりを継続的に行っているようです。

高校生の教室前の廊下は普通の2倍以上の幅があり、教室のみならず、ここも生徒が友達と学習するなどの居場所になっているようです。

家庭学習も重視しているとのことで、課題は毎日十分な分量が与えられるそうです。その課題で予習・復習が十分行うことができるという仕掛けのようです。

高3でもセンター試験対策は十分行うそうですが、2次対策は基本過去問演習の添削を行っているそうです。特に東京大学・京都大学については受験生も多いので希望者を集めて勉強会を実施するなどしているそうです。例年、文系:理系=1:3程度と理系が多い学校ですが、数学や物理の先生も多く、大学ごとの対応は十分できるとのことです。もちろん6年間担任の先生は持ち上がりで、コース制も無いためすべての生徒をすべての学年団の先生がご存知という信頼感が前提となっているのでしょう。

新しい学力観を育成するための、「アクティブ・ラーニング」という言葉があちらこちらで聞かれるようになりましたが、この学校は伝統的に競争や強制力ではなく、必要な家庭学習で養成された基礎知識を元に、組織的かつ自主的な学習活動を行う動機づけを行うというアクティブ・ラーニングが自然に行われており、最後はきめ細かな対応で現役合格につなげるという勝利の方程式ができているように感じました。