第65回 大阪私学美術展(大阪私立中学校高等学校芸術文化祭典)

2016年7月29日 金曜日

今、大阪市立美術館で「大阪私学美術展」が開催されています。

59の高等学校から1037点、32の中学校から379点の作品が出品されているという、とても規模の大きな展覧会です。

 

学校別ですと、帝塚山学院高校が130点以上、帝塚山学院中学校が80点以上と合計で200点以上の出品がありました。あとは好文学園女子高校が100点以上、金光八尾高校と大阪成蹊女子高校が80点以上と続きます。1校でこれだけの数の作品を選んで運んできた先生方のご苦労を想像すると気が遠くなりそうです。

さて、会場は絵画、工芸、版画など種類別に分かれて展示されています。残念ながらここでは作品をアップすることができませんが、中学生もとても大きな力作をいくつも作っており、高校生の作品に至っては構図や配色も含めて高校生とは思えない素晴らしい作品揃いでした。美術と高校選び、または他校の実力に興味のある方は、是非大阪市立美術館にお出かけください。31日の日曜日まで開催されています。入場料は無料です。

帝塚山学院は中学と高校でW受賞!高校のヴェルジェコースの中に美術系専攻があることを知っていましたが、中学校の「プルミエプログラム」が効果を発揮したのでしょうか、それとも中学と高校で別々に美術部があることが効果的なのでしょうか、いずれにしても高い美術教育力を感じます。

樟蔭高校には美術部と工芸部という二つの美術系のクラブがあり、おそらく工芸部の生徒さんの作品だと思いますが、デザイン的にも素晴らしいステンドグラスが府知事賞を受賞し、絵画の方も市長賞を樟蔭高校の生徒さんが受賞していました。

金光八尾高校は私学展団体優勝の常連校ですが、今回は細密な版画が目を引きました。さらに立体造形やイラストなど多方面にわたってレベルの高い作品を数多く見せていただきました。

その他個人では好文学園女子高校、関西創価高校、相愛中学の生徒さんが教育委員会賞や会長賞を受賞し、来年度の私学展ポスター制作は大阪信愛女学院高校、私学芸術文化祭のポスター作製は帝塚山学院、全国高等学校総合文化祭出品は、金光八尾高校、相愛高校、大阪成蹊女子高校、大阪信愛女学院高校の生徒さんが指名されていました。

また、今年度の近畿高等学校総合文化祭(兵庫大会)の出品は樟蔭高校と好文学園女子高校の生徒作品が指名されていました。こちらは11月11日から13日まで近畿で選ばれた作品が兵庫県立美術館に展示されますので、美術に(または高校生のレベルの高さに)興味のある方はこちらもぜひご覧ください。