2020年8月19日
この夏の全国高等学校野球選手権大会(いわゆる「夏の甲子園」)は残念ながらコロナ禍の影響により、中止となってしまいましたが、関係者のご努力もあったのでしょう、その代わりに春の選抜出場予定校による交流戦が甲子園球場で開催されました。
各校1回のみの出場、しかも部員と一部の学校関係者しか入場できないという無観客での縮小開催ですが、テレビ中継されるこの大会を待ちわびていたのは野球部だけではございません。その応援の準備もしていた吹奏楽部や、チアリーダー部も、うずうず。そこに、NHKとABCの協力のもと、テレビの映像を見ながらの「リモート応援」の企画が立ち上がりました。
交流戦最終日の第一試合は東海大相模と大阪桐蔭という強豪同士の話題のカード。そこでその応援合戦の様子を大阪桐蔭で取材してまいりました。外は摂氏40度近い猛暑ですが、冷房の効いた体育館は夢のように快適。灼熱の甲子園で戦っている野球部の皆さん、すみません。しかし、これなら応援側には熱中症の心配がありません。 放送局のクルーがアリーナに陣取っています。フロアにもハンディーが数台。相手側の応援状況のリアル映像と野球の映像を見ながら、こちらから応援です。
曲目を書いた大きなパネルを差し上げるだけで、ソーシャルディスタンスを保った吹奏楽部の全員暗譜でノリノリの演奏。こんなに近くで生で聞けるなんて幸せです。チアリーダーも適度に間隔をあけて応援しています。 先制点を取った大阪桐蔭が逆転される局面もありましたが、再び逆点してリードした瞬間、飛び上がって喜ぶこちらの生徒さんたち、そしてそのあとの弾けるような生き生きとした演奏・・・。やっぱり応援も大切ですね。しかし、このような厳しい環境の中であっても生徒さんのやり遂げたいという気持ちに応える先生方のご尽力にも脱帽です。
大阪桐蔭高等学校の吹奏楽部は9月5日・6日の開成進学フェアオンラインの「ミュージックフェア」に映像参加していただけます。こちらもお楽しみにどうぞ。
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2020年8月18日
西武新宿線の新井薬師駅を降りたら、徒歩1分、小雨なら傘も不要な便利なところにある共学校です。こんな駅前の住宅地の中になぜ学校があるのかというと、実は96年前の1924年に、哲学堂と川を挟んで南側、松林が広がる丘陵地に東亜学園の前身である東亜商業学校が開かれました。その3年後に西武鉄道(その後この路線は西武農業鉄道→西武新宿線となります。今の池袋線は当時、武蔵野鉄道でした)が開通し、駅ができたために一気に住宅地になったというわけです。この学校の生徒さんは、駅との間のあまり広くない道を近所の人の通行に気を付けながら通学しているのですが、学校のほうが住宅地よりも先なので、もっと堂々としても良いです。因みに96年前の様子は今でも学校の近くの「松ヶ丘」という地名として残っています。同じ時期に作られた近くの上高田小学校も同じ丘陵地にありますが、その近くの東光寺の東側までは妙正寺川から1段高い水田(高田)で、その西側の一段上にあった集落が上高田と呼ばれておりましたので町名となり、この学校の住所ともなっています。
さて、東亜学園高等学校は「校技」というのを制定しています。 その、「校技」とは「弁論」と「武道」です。 新たな教育観の一つとしてプレゼンテーション能力も重視されるようになり、大学入試への導入も進んでいますが、その力を、表現力も含めて段階的に育成するという独自のプログラムが用意されています。また3年間必修の武道では、男子は柔道か剣道、女子はフェンシングを通じて技の優劣ではなく、礼の心を養う、とのことです。なかなか公立の学校ではここまで徹底したことはできないと思いますので、これだけでもこの学校に行く価値がありますが、それに加えて授業や課外でのタブレット端末の利用やICTの整備も進んでおり、さらに個別指導や現役大学生チューターが常駐する質問コーナーを設けるなど学業面でのサポートも手厚いものとなっています。 というわけで、一度説明を聞いてみてはいかがでしょうか。今年はすべて予約制になっていますが、学校説明会も用意されています。詳しくは学校ホームページでご確認ください。
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2020年8月17日
2年ほど前このエントリーでも紹介しましたが、和歌山城下の一等地に建つ築8年、5階建ての真っ白な校舎が目印の女子校、和歌山信愛中学校・高等学校のお話です。 この春、246名の卒業生のうち、77名が国公立大学・大学校に合格するなど、進学校として安定した実績を出していますが、ミッション系の学校ならではの充実した学校行事や海外研修、探求型の授業やICTの推進に加えて理科では実験を多く取り入れるなどリケジョも楽しめる学校となっております。また生徒数当たりの専任教諭の数が多いことからわかるように、指導の手厚さでも知られています。
さて、こちらの学校では高校入試に向けたプレテストが実施されます。 ここで、大阪にお住いの女子に朗報です。大阪の府立高校を志願している場合でも併願として私立高校を受験しておくのが一般的ですが、大阪の私立高校は受験日が統一されているので1校しか受験できません。しかし和歌山の私立なら大阪私立の1週間前に試験があるので、併せて受験可能というわけです。しかも今年はこのコロナ禍の影響でこのプレテストを郵送による「おうち受験」することも可能ですので、申し込んでみては如何でしょうか。受験した後に、抜群の教育環境を実感するためにも「プレテスト結果返却会」に参加することもお勧めします。
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2020年8月7日
30年の歴史を持つ、恒例の入試説明会イベント「開成進学フェア」の季節が巡ってまいりました。と、言いつつも、このご時世に例年のように5000名以上を会場に集めるというのはいくら何でも世間が怖い。というわけで31年目にして初めての「オンライン開催」となります。
【こちらが近畿圏版】
【こちらが首都圏版】
例年なら、会場にずらりと(大阪会場では100校以上)並んだ学校のブースにふらりと立ち寄るということができましたが、今年は事前に希望する学校を選んでのオンライン面談というわけです。さらに、オンラインというメリットも生かして、特設サイトを開設し、そこで私立学校からの自慢を動画にまとめたものや、公立入試に関する分析会・ガイダンスを動画にしたものを配信いたします。コロナも熱中症の心配もない涼しいおうちで見てください。大阪会場のみで行われていた音楽系クラブの実演「Kaisei Autumn Music Fair」も場所の制約がありませんので大編成の吹奏楽や合唱も動画で紹介。逆にオンラインだからこそ実現できる企画盛りだくさんです。
特設サイトの公開は 近畿圏では9月5日~6日、首都圏では9月26日~27日。申し込んだ方しか見ることができないようになっていますので事前エントリーが必要です。弊社HP、または添付のチラシのQRコードからお申し込みください。皆様のご来場お待ちしておりま~す。
(本ブログは日祝お盆休みには休載となります。次回の更新は8月17日です。お楽しみに。)
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2020年8月6日
2010年度入学者から私立高では珍しい「普通科総合選択制」を採用し、数多くの専門分野科目から自分で選択して自分だけの時間割を作成可能、という特色のある「箕面学園高等学校」のお話です。 1学年が200名前後と、規模が大きな学校ではありませんが、大きく4つの「エリア」という選択科目のセットを設けて、それぞれの進路に応じた学習ができるようになっています。例えばその中の「アドバンスエリア」という大学入試を目指す生徒向けのエリアでは何が行われているかといえば・・・・・ まず、生徒個別の志望校と最も有利だと思われる受験方式を生徒・保護者と何度も懇談して決めます。次にそれぞれの生徒に応じて必要な科目やその科目内での分野・レベルと決定します。そして、土曜日の午前中や夏休みを利用して、先生方が「個別に」指導を行うという手厚いものです。個別指導ですので前学年で消化不良だった分野も解決できますし、志望校に応じた科目設定ですので、効率的です。 このようにどのエリアでも徹底的に個人に応じた指導が行われています。
因みに部活動も盛んで、インターハイや国体に出場の柔道部や、全国大会に15年連続出場のカヌー部などもあります。というわけで、大きくはないけれど元気な箕面学園とはどのような学校なのか、一度見に行ってみては如何でしょうか。参加は予約制となっていますので、チラシのQRコードか学校のホームページからどうぞ。
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2020年8月5日
4年前に100周年を迎え、校舎もリニューアルした大阪市城東区の開明中学校のお話です。 大阪環状線、京阪の京橋駅近くという都会の学校なのですが、4年前に8階建ての校舎に建て替え、グランドも人工芝といった学習環境になっています。5階には屋上庭園付きの明るい食堂や、地下には温水プールがあり、生活環境としてもすぐれています。中学校では私立にしては珍しく給食も提供されているそうです。
さて、進学校としての実力にも定評があり、卒業生が265名といった規模の学校なのに、2020年度入試では東大1名、京大14名、国公立医学部6名など国公立大学合計150名(うち現役でも98名)といった進学実績を誇っています。つまり、一番自慢なのは校舎ではなく授業、というわけで「授業見学会」という企画なわけですね。
各回に人数制限が設けられていますので、事前に学校HPから申し込む必要があります。1か月前から申し込み受付開始となっております。詳しくは学校のHPをご確認ください。
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2020年8月4日
下北沢成徳高校といえばバレーボールの強豪としても知られる世田谷区の女子校ですが、小田急線と京王線が交差する下北沢駅から鎌倉通りをわずか徒歩4分、駅前の商業地を抜けて住宅地になったあたりにそびえたつ4階建ての新しい校舎が見えてまいります。「国際」「特進」「進学」の3つのコース制と、3か月を1つの単位とする、つまり1年間が4学期に分ける「クォーター制」によって集中的、かつ十分な時間数の授業を展開しており、進学実績も向上しています。今年は夏休みが短縮される学校が少なくないのですが、こちらの学校では元から長期休暇を設けない4学期にすることで、勉強のペースを乱すことがないというメリットもあるようです。
8月22日のオープンスクールでは 公開講座が用意されています。いずれも魅力的な内容ですが、残念ながら今年は人数制限があるようです。というわけで、気になる講座があれば早めの申し込みをお勧めします。但し、希望の講座でなくても、この学校の雰囲気を味わうことはできますので、これって何だろう?という講座に申し込んでみるのも一つかもしれません。新しい出会いがあるかも?です。詳しくは学校のHPをご確認ください。
因みに、周囲に高い建物が少ないので、校舎の上の階に行くことができれば、学校からの眺望もお楽しみに。
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2020年8月3日
6月末にこのエントリーでも紹介した「京阪神カトリック男子校フェア」ですが、大好評のうちにあっという間に定員に達したとのことで、第2回目が開催されることになったようです。というわけで、今回は前回参加できなかった方向け、ということになっています。前回は保護者のみの来場が多かったそうですので、お子様にも話を聞かせたいなというご家庭もあると思いますが、そちらは各学校のオープンスクールや入試説明会にご参加ください。
先着順となっております。お申し込みはお早めに。
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2020年7月31日
でも、全企業というのは小さい企業も含まれるので、元々自営業の家に生まれた人も多いので世襲制社長も多いはず、と疑うあなたのために、一部上場の大企業2128社(2018年末)についてのランキングを作ってみました。もちろん大企業の中には創業家が株式の大半を握っており、発言力が強いケースもありますが、「社長」という役職は実力が無ければ成り立たないものですから、世襲は少ないと考えられます。
すると、社長になれる?度ランキング1位は東京大。2位が慶應義塾大、3位が京都大。そのあと一橋大、早稲田大、と続きます。うーむ高偏差値オンパレード・・・というわけで、大企業の社長を目指す皆さんはひとまずこれらの大学を目指して頑張りましょう。もちろん大企業の社長さんを目指すのであれば、合格後にもっと頑張ってください。
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2020年7月30日
先日、インターネットで「社長の出身大学、日本大学がトップ」という帝国データバンクさんの記事、https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p200713.pdf を見かけたので、東京商工リサーチの企業データベースを元に資料作成をした朝日新聞社の「大学ランキング2021」でウラを取ってみました。
こちらは2018年12月の資料を基に、全国3401136社の社長さんの出身大学をランキングにしたものです。帝国データバンクは2020年6月時点のデータですから数値は一致しませんが、ランキングは似たようなものとなっています。
ベスト5はどちらのデータでも、つまり2年経っても変わりません。日本大学が圧倒的な1位。ベスト5位まで鉄壁の順位です。 しかし、日本大学は学生数も多いから社長の数も多いのではないかしら、と疑うあなたのために、2019年度の学生数をくっつけて、その数で社長の人数を割って、「社長になれる?度」ランキングを作ってみました。
すると、第1位は慶應義塾。さすが陸の王者。第2位は日本大学。ほらほらやっぱり強いですよ。2年前の志願者減がたった1年で戻ったのも納得です。第3位は中央大学。伝統の法学部の評価も高いのですが、企業家育成の面でも流石でございます。そのあと、明治大学、東京大学、早稲田大学、甲南大学、愛知学院大学と続きます。(続く)
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