2022年4月18日
奈良県天理市に「天理よろづ相談所病院」という最先端の医療機器や30の診療科を構成する200名以上の常勤医師、600名以上の看護師が所属し、一般病棟だけでも815床という関西屈指の大病院がありますが、そこの人材育成機関として1967年に病院横に看護と検査技師養成の専門学校が作られました。その後2012年に大学に昇格し、「天理医療大学」となったのですが、2023年度から「天理大学」と統合されることになりました。同じ天理教が基盤となっている「天理大学」には体育学部や国際学部があり、スポーツ医学・国際医療など、新たな研究領域には合併が合理的と判断されたようです。というわけで、天理大学に医療学部が誕生し5学部体制(人間・文・国際・体育・医療)となります。
因みに「天理よろづ相談所病院」は京都大学をはじめとする関西の医学部出身者の研修機関としても有名な大病院ですので、先進医療も含めて高レベルな教育が期待できます。さらにこちらの病院に一定期間勤務すれば返還が免除される奨学金も充実しています。 というわけで、看護師・臨床検査技師を目指す受験生は天理大学医療学部についても調べてみましょう。
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2022年4月15日
8年前にJR吹田駅の北、JR社宅の跡地に2学部体制で開学した「大和大学」は昨年度には無事社会学部の開設にも成功して5学部と急成長しておりますが、次年度はさらに「情報学部」の設置を予定しており、既に申請も終えているようです。情報科学や情報セキュリティといった工学系一辺倒ではなく、経営や社会調査など、特定の目的に応じたデータ処理や表現方法も学べるというカリキュラムも用意されるそうですので、実業界からの支持も得られることでしょう。
このような規模拡大に伴い、ほぼ常に工事が行われているキャンパスですが、現在は情報学部の建物に合せて4,000名収容のアリーナも建設中です。こちらも楽しみですね。
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2022年4月14日
大学入試改革から高校改革、という話になった時、大阪の学校関係の方から「東京の学校の先進事例を見てきたのですが、どうもうまく取り入れることができないのです」というお悩みを聞きました。その違いはなんだろう、と思い、人口統計と学校統計を掛け合わせて、「高校1校、1学年あたりの平均生徒数を計算してみました。(人口統計は都道府県別では5歳区切りのデータしかありませんので、15~19歳人口を取り出し、それを5で除して1歳あたり平均何万人いるかを計算し、それを全日制の高校数で除しています。寮のある学校や広域通信制に在籍する生徒もいるわけですが、今回は考慮せずに計算しています)
すると、大阪は332人、東京は260人というわけで、東京のほうが人口が多いですが、それ以上に学校数が多いので、1校当たりの人数は大阪よりも2クラス近く小さいことになります。
なるほど、それで私学でもコース制が無い、またはコース数が少なく、その改編もまれ、という事になるわけですね。というわけで、規模だけで考えれば大阪の学校が参考にすべきなのは、愛知や神奈川、埼玉の高校なのかもしれません。因みに全国で一番規模が小さいのは島根県で1校1学年平均140名となっています。人数の少ない学校の方が、目が行き届くようなイメージもありますが、例えば部活動で集団競技のチーム編成が難しく、教職員の人数も少ないことから、先生方の負担も大きくなるなどの問題もあるわけです。人口減少が進んでいる地域では、地理的な要因もあり1校当たりの規模を大きくすることは容易ではありませんが、ICTも活用した他校との合同展開授業など、今だからこそできる教育活動が求められているのかもしれません。
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2022年4月13日
3月16日に厚生労働省から今年の医師国家試験の結果が発表されました。10,061人が受験し、9,222人(91.7%)が合格しました。因みにこの受験者のうち91.8%が新卒で占められています。医師の国家試験を受験するには国内の医学部を卒業している必要がありますが、海外の大学、または海外で医師免許を得た人は協定国なら認定、それ以外は予備試験を受験・合格することで国家試験の受験資格が得られるという道もありますが、その人数は167名とかなり少数派です。
さて、大学ごとの合格率でのランキングを作ってみました。といっても平均で92.4%ですからほとんど差はありません。因みに大学入学の難易度ではトップの東京大学、京都大学は73位、66位と上位ではありません。もしかしたら研究者になりたいので医師免許は要らないよ、という人がいるのかもしれません。今回合格した9,144名は今月から各地の病院で研修医として働いているはずです。病院で研修医を見たら温かい目で見守りましょう。
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2022年4月12日
経済学部、スポーツ健康学部、食マネジメント学部限定ですが、立命館大学は新しい入試方式を導入します。「UNITE PROGRAM」といいますが、簡単にまとめてしまうとオンライン教材で数学を学習することで出願資格が得られるAO入試です。
まず、5月10日(もう1か月前ですよ)から、このプログラムに出願できます。その後オンライン教材で学部ごとに指定された数学の単元を勉強します。その後、オンラインで単元ごとの修了試験を受け、すべての単元で合格すれば、出願資格が得られるという仕組みです。8月29日までに合格できなければ、出願はできませんが、この修了試験は何度でも受けることができますので、早めに始めた方が有利です。もちろん合格してAOでの出願を目指してもらいたいのですが、そもそも経済学やスポーツ科学、食マネジメントで必要な経営学でも数学が必要ですから、たとえ出願に結び付かなくても数学に自信のない受験生はこれを利用して入学前に学習していただきたいとも思います。
詳しくは大学HPをご覧ください。
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2022年4月11日
ようやく新学年もスタートし、概ね例年通りのカレンダーが動き出しました。そのような中で在校生参加型の入試関連イベントも再開されてきました。
今回案内いただいたのは大阪環状線福島駅から整備された歩道を徒歩8分という交通アクセス抜群の金蘭会中学校です。
お菓子作りの体験など、在校生と触れ合うことができる絶好の機会ですので、小学生女子は是非 参加して、女子校の雰囲気を感じてみましょう。この学校の生徒さんのフレンドリーぶりをご堪能下さい。
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2022年4月8日
大阪上町台地の閑静な文教地区に位置する大阪女学院は緑豊かな余裕のある校地も自慢です。この写真は中高の玄関前から南西方向に撮影したものです。さすがに生徒さんの配置は写真のためだと思いますが、平日の昼休みにお邪魔した時には屋外でお弁当を食べているグループ、ベンチでギターの練習をするグループなど、まるでドラマの1シーンのような光景が見られました。
それはさておき毎年恒例となりました大阪女学院の春の学校外での説明会、今年は江坂と西宮で開催されます。略地図上の黄色い丸が会場の場所を示しています。西宮会場の「なでしこホール」は阪急西宮北口駅から1分もかかりません。いずれも申し込み制となっています。詳しくは学校のHPをご覧ください。
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2022年4月7日
以前もこのエントリーで紹介させていただいた京都東山のノートルダム女学院から、今年もオープンスクールのチラシが届きました。一番下を見てみましょう。
「英検準1級2人に1人」!生徒さん方はそんなに自分を追い込んでいるようには見えないのですが、ネイティブの先生がコーディネートしているオンライン英会話やプレゼンテーションを取り入れた授業が効果的なのでしょうか。
「京都大学3年連続合格」!おお、今年も合格者が出たのですね。めでたし、めでたし。
「関関同立推薦枠49名」!いや、これはこっそり隠しておいてほしい。関関同立の附属校が泣いてしまいます。
というわけで、詳しくは4月23日、直接お聞きください。
因みに10日(日)はノートルダム女学院中学高等学校オーケストラクラブ第27回定期演奏会がびわ湖ホールにて開催されます。4階席がまだ空いているそうです。お急ぎください。(詳しくは学校HPでご確認ください)
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2022年4月6日
令和3年度の学校基本調査がこの3月にようやく上がってきました。そこで、全国の私立高校の数を見ていると、結構地域差があることに気が付きましたので、日本地図風の図にまとめてみました。
人口密度の低い北海道、案外多いです。しかし東北は少ないです。近畿圏では大阪府と兵庫県、京都府に私学が集まっています。沖縄県は4校。確かに通信制を除くとそうなるのですね。全国一私学が少ないのが徳島県。そんなにニーズが無いとも考えにくいのですが・・・。
私学が少ない地域でもそこの先生方は多彩な教育活動にいそしんでいると思いますが、私学の多い地域は中学生にとって選択肢が多いというメリットもあるわけです。ここに子育て世代が集まってくるのも理解できます。
というわけで、学校の違いをもっと紹介しなければなぁ、と思ったのでした。
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2022年4月5日
阪急梅田からわずか29分の北千里の駅から緑豊かな住宅地の中の緩やかな坂を上ったところにある千里金蘭大学という女子大に関するニュースです。今までは「生活科学部」の1学部体制でその中に「栄養」「教育」「看護」の3学科があるという組織でした。住友病院と提携している看護学科をはじめ、栄養も教育も就職率の高さが自慢なのですが、今回は「学部」に昇格させる方向で準備が行われているようです(設置構想中)。今まで以上に専門的な教育を充実させていくということのようです。
学部昇格で何が変わるのかなどオープンキャンパスで聞いてみましょう。予約制となっておりますので、詳しくは大学HPをご覧ください。
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