大学入学共通テスト自己採点集約からの分野別の志願動向

2024年1月19日

この1月13日、14日に行われた大学入学共通テストの自己採点を集約し、分析されたデータがこの木曜日あたりから各予備校で発表されています。受験生は国公立大学の出願のために、各大学のボーダーを確認している事とは思いますが、ベネッセ駿台による分野別志願動向の資料を元に分野別の動向を予想してみます。

まず、国公立大学です。

分野別の募集人数は、経済・経営・商学系統なら指数101(平均で1%増)なのですが、志願者指数は98(平均で2%減)となっています。そこで、この志願者指数を募集人数の指数で割ってみると、平均倍率の増減がわかります。その数値(b/a)を見てみましょう。

国際関係学系統は募集指数が99ですが、志願者指数が102となっており、この分野は昨年よりも狭き門になると考えられます。同様のことが歯学系統でも見られます。

というわけで、平均倍率が上がりそうな分野では手堅く、下がりそうな分野では強気の出願という判断もあるかと思われます。

次は、共通テストを利用の私学です。

コロナ禍によって大きく打撃を受けた語学系統や国際関係学系統は人気が回復しています。一方志願動向が下がり続けている教員養成系統では志願動向94に対して募集動向が84と大学側がこの分野での募集枠を大きく減少させていますので、結果的には昨年よりも狭き門となっています。

今後の出願の参考にしてみてください。