【私が高校生だったら】JAPAN e-Portfolioが運営停止【あばれるかも】①

2020年9月24日 木曜日

今年、大学に入学した学生の中には、入学式もガイダンスも無い。キャンパスにもまだ入れない。さらにクラブ・サークルにも参加できない・・・。オンライン授業だけなら大学の近くに住む意味も無く、家賃も惜しいので実家に帰ってひきこもり、という寂しい青春を送っている人が数十万人いるわけですが、大学入試改革元年に当たってしまった今の高3生も大変な学年になってしまいました。 昨年11月に、英語の外部検定利用の中止が発表され、12月には大学入学共通テストへの記述問題の採用見送りが決定され、そのための準備を高校入学時(またはもっと前?)から行ってきた現高3生は、「そんなんだったらもっと今まで通りの勉強に時間とお金を費やしたのに、どうしてくれるのよ!」という気持ちだと思うのですが、この8月7日にはついにもう一つの大学入試改革の柱である「高大接続ポータルサイト『JAPAN e-Portfolio』(文部科学省大学入学者選抜改革推進委託事業(主体性等分野)の取組の一つ)の運用中止が発表され、2021年度入試への利用ができなくなりました。今まで推薦型の入試で特に重視されてきた、担任が記入する調査書の代わりに、電子的に保管・評価された学びの履歴に置き換え、そのデータは出願された大学側が参照できるというシステムだったのですが、採用しようという大学が2018年12月段階で全国774校(大学校含む)中111校(文科省発表:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/143/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2019/02/20/1413594_001.pdf)にとどまり、特に東大・京大をはじめとして国立大学87校中67校も採用見送りなど、大学からの運営協力費を集めることもできなくなったというお粗末ぶりで、ついに文科省からタオルを投げられた形です。(続く)