高校社会の科目変更か

2016年6月6日

読売新聞 平成27年5月10日(火) 朝刊

文部科学省は高校の社会科について、科目とその扱いを変更する案を発表しました。選挙権年齢の引き下げに合わせ、主権者教育の必要性は様々な方面で主張されてきましたが、6年後にようやく実施される見込みが出てきました。しかし、それより大きい変化は、現行では世界史が必修だったので、世界史Aを学んだあとに日本史Bや地理Bを履修するケースも多く、その連携が上手くいっていたとは限りません。(中には世界史の中でも日本との関連の部分を強調して、日本史にもうまくつながるよう巧みな授業を行う先生もいらっしゃいましたが・・・。)それを歴史総合という形でその後日本史、世界史のどちらを選択しても連携が取れるようにしたのは大きいと思います。但しそれに加えて地理が必修化というのは科目の負担が増えることになるので、この案が通れば、2022年の高校生(現在の小学4年生)からは社会でも差がつくようになる事でしょう。地理の統計などは変わりますが、地名や地域名、気候区分・農業区分などはそうそう変化しませんので、世界地理や、同じように大きく変化しない世界史に興味を持ってもらえるようにカラフルな地図や資料集、歴史事典などを、小学生がいらっしゃるご家庭ではご用意されては如何でしょうか。