大阪府公立高校出願倍率が発表されました②

2020年3月10日 火曜日

今日は旧2学区です。この地域では高いところと低いところの差が大きくなっています。旧1学区と同じように上位高人気は高いのですが、大阪府への移管や学校の統合が発表された大阪市立南や大阪市立西がまさかの定員割れです。

一方、この地域では中堅校の復調も見られます。国際教養科があることからネイティブも2人おり、国際交流も盛んな旭、120もの選択講座を用意し、進学に対しても推薦・AO対策の小論文や面接指導をしている芦間、3年前から総合学科になった門真なみはやなど、現在改革中の学校の人気が高まっている様子もわかります。(続く)

大阪府公立高校出願倍率が発表されました①

2020年3月9日 月曜日

3月11日に行われる大阪府公立高校の出願倍率が発表されました。 まず、トップ10校から・・・

まず、10校合計での倍率はついに1.4倍を超えており、大変厳しい戦いとなっております。中でも例年より100名近く多い出願となっている、豊中高校は厳しい戦いになりそうです。

その豊中高校も含む旧1学区の学校を見てみましょう。複数の学科を含む学校は合計数で表記してあります。トップ10以外では春日丘高校もいつもながらの高倍率。その次のランキングの北千里・三島も倍率が上がっています。いつも高倍率の箕面が今年は落ち着いた倍率になりました。一方芥川がまさかの定員割れ。移転・校舎新築で人気上昇した大阪青凌に専願で流れたのでしょうか。芥川は部活も盛んである上に国公立大志願者には先生が個別に指導するなど進学にも力を入れているなど地域からの評価も高いだけに意外です。(続く)

学校がお休みでも高校入試はあります

2020年2月28日 金曜日

突然、日本中の小中高を休校にしてね、という要請が首相官邸よりなされたため、学校も生徒も保護者も塾もあわあわしているところですが、入試は予定通りありますので落ち着いて準備してください。通達によると、卒業式や入試など必要な行事は最少人数で感染防止に気を付けて実施しなさいとのことですが、卒業式は対応方法がわかるとして、入試は最初から最少人数でやっているわけですから意味がよくわかりません。それはさておき友達と一緒に自習しようという受験生は、手洗い励行はもちろんのこと、各自マスク、なければネックウォーマーでもいいので口を覆って、向かい合わせではなくて並んでお勉強しましょう。

新型コロナウイルスの私立中高への影響

2020年2月27日 木曜日

新型コロナウイルスによる新型肺炎の広がりは、学校教育にも影響を与えるようになってきました。報道の通り臨時休校を余儀なくされた北海道など、地域によってはすでに大きな影響が出ていますが、2月27日正午~13時30分の間に大阪府下の各私立高校の対応状況を調べてみました。

すると、49校はホームページには特に記載がなく、注意喚起している27校の中にも、「3月2日以降も予定通り行事を行います」と明記しているなど、まだ様子見といった感じの学校が約8割を占めています。ただし保護者専用ポータルや別の手段で在校生に伝達している学校もあるでしょうから、それも加えると、実際にはもう少し減るとは思いますが、それでも過半数は様子見だといえるでしょう。しかし、清風中高や大阪産業大学附属高はスキー合宿(実習)を中止、東大阪大学柏原高は修学旅行を延期、清教学園中、桃山学院高も宿泊を伴う研修などを取りやめるなど早めに対策をとっている学校もあります。また、卒業式に関しても在校生が参加しないなど縮小、または大阪成蹊女子のように保護者は別室でモニター越しに視聴とするなど、配慮がされています。卒業式後の謝恩会など付随行事の中止を決めた学校(大谷、上宮、好文学園、桃山学院など)もあります。履正社高は吹奏楽部の定期演奏会を中止にするなど、部活動への影響も出始めています。

今後の感染拡大によっては状況も変わってくると思いますが、何とか早く収束することを祈るばかりです。

金蘭千里中学校・高等学校 吹奏楽部第6回定期演奏会

2020年2月17日 月曜日

2014年創部の吹奏楽部の定期演奏会です。以前のこの学校をご存知の方は、部活動があることに驚かれると思うのですが、そうなのですよ。6年間お勉強一筋の学校が、部活も行事もある学校に生まれ変わったのですよ。充実の講師陣に加えて、同じ敷地にある千里金蘭大学には立派な音楽ホールが付いていますので、練習環境、本番環境も手伝って、あっという間に金賞レベルの実力を付けてきたのです。その代わり大学合格実績が下がったかといえば、そんなことはございません。初期メンバーでクラリネットを吹いていた女子は現役で大阪大学に入学しています。 というわけで、文武両道を実現しつつある彼らの練習の成果を見てあげてください。入場無料です。

いよいよ令和2年スタート

2020年1月6日 月曜日

あけましておめでとうございます。 この業界に長年居ますと、年の変わり目=冬期講習の中休み、くらいの重さにしか感じなくなっているわけですが、干支も最初のねずみに戻ったということで、心機一転、受験情報をより早く、よりたくさんお届けしたいと考えております。 2021年度大学入試は入試改革初年度といいつつ、英語の民間試験の全面利用見送りや記述式の再検討など、結局今までとあまり変わらないのでは?という論調もネット上には散見されますが、文科省の急激な方針変更をきっかけとして各大学ではどのような入試が望ましいのかについての議論が活性化され、結果として大学ごとに異なる様々な制度が生まれ並走することも考えられます。 また、今年は東京オリンピックが開催されるために、特に首都圏では大学のオープンキャンパスだけでなく中学校・高等学校の入試説明会も日程の集中化や回数減などの影響が考えられるため、例年よりも早めに情報収集することが重要になります。 このブログでも可能な限りその情報収集のお手伝いをしていきたいと考えております。今年もよろしくお願いします。

(昨年9月に練馬区で開催した「開成進学フェア」(東京会場)の様子)

高円宮杯第71回全日本中学校英語弁論大会

2019年12月23日 月曜日

11月29日に東京有楽町「よみうりホール」で「第71回全日本中学校英語弁論大会」の決勝大会が行われました。この大会は1949年から始まり、後援には外務省や文部科学省、NHKなどがついているという日本最大かつ最も権威のある英語弁論大会です。 約10万人の中から各地区予選を勝ち抜いた151人が中央大会に進み、最初の2日間の間に27名に絞り込まれ、最終日の決勝大会で「高円宮杯」を目指すという大会です。持ち時間は5分。議題は自由ですが映像などは使用できませんので、まさに弁論のみの戦いです。

https://jnsafund.org/result20191129(公式ホームページより転載)

今年、この大会で優勝したのは和歌山の開智中学校の澤井さん。おめでとうございます。もちろんご本人の努力も大きいと思いますが、検定教科書をすべて利用し、とことん深堀りをする授業に加えて早朝読書や新聞を使った調べ学習など徹底した国語教育の成果なのでしょう。

近畿圏からはノートルダム女学院中学校の三林さんも7位に入賞しています。因みに三林さんは京都府代表として3年連続出場していますが、帰国子女というわけでも、渡航経験があるわけでもなく、(正確には中3の夏休みに3週間、学校での海外研修に参加したのみ)平素は学校 で行われているオンライン英会話を楽しんでいるという、話してみても普通に明るい女子です。但し、日本語でのプレゼン能力も高いお子さんで、生徒会でも副会長として活躍中です。

英語の4技能が重要だといわれていますが、中学校の時期にここまで英語が使いこなせるようになっていると、更に様々な問題意識を持つことができ、その後の進路選択にも活かすことができるでしょう。 このような大会に積極的にエントリーしているということも、学校選びの材料の一つではないでしょうか。

(こちらは和歌山の開智中学校・高等学校の前に掲げられている横断幕です。この写真も「中の人」撮影・・・。)

京都翔英高等学校 入試説明会

2019年12月19日 木曜日

京都府宇治市にある京都翔英高等学校は商業系の専修学校をルーツに持ちますが、25年前に高等学校になり、その後全日制普通科単位制の学校になりました。甲子園に2回出場している野球部も有名ですが、バスケットやサッカー、バレーボールに加えて、ゴルフ部や少林寺拳法の精神を生かしている学校ということで少林寺拳法部などスポーツ系の部活の充実でも知られています。  

全校生徒838名(5月時点)と大規模校ではありませんが、7つのコースにわけて手厚い指導を行っています。単位制という制度を生かして、授業時間や単位数がコース(この学校では「類型」と呼びます)によって大きく異なるのも特徴です。

 ということで、この学校にも興味を持った受験生は、ひとまず説明会に参加してみましょう。美術系の講習会も行われるそうです。詳細および申し込みは学校ホームページからどうぞ。

上宮高等学校・上宮学園中学校にお邪魔してきました(部活動編)

2019年12月18日 水曜日

上宮といえば部活が盛んなのでも有名です。ちょうど期末試験が終わっての午後は部活天国。校内各所から楽しそうな声が聞こえてきます。いくつか活動中の部活を見せていただきました。

新校舎の5階には、新しい弓道場もできました。そもそも弓道が盛んな学校なのですが、今では50人以上の部員が活動しており、午前午後で女子と男子分かれての練習です。もちろん初心者用の俵も設置。矢道も人工芝の公式戦でも使える恵まれた環境で多くの部員が練習しています。

こちら体育館地下の温水プールです。休憩なしに部員がガンガン泳いでいます。各コースにはタイムを計測する部員が、プールサイドでは指導する先生がフォームなどを大きな声でアドバイスしています。このように1年じゅう泳いでいる部員たちは直射日光を浴びないので色白ですが、逆三角形の体形になっていくそうです。

テレビにもたびたび出演している書道パフォーマンス部の活動風景です。部屋が汚れないように黒いシートで覆われた部室で巨大な作品作りの打合せをしています。卒業生でもある先生とマネージャーが居るなど、組織的なクラブです。

ダンス部も有名です。部員も多く、いくつものグループに分かれて練習しています。教室を使っているグループ、多目的ホールを使っているグループなどそれぞれ厳しい練習をしています。まるでダンススクールのようになっています。講堂では講師の先生に巨大な鏡の前で振り付けを教えてもらっていました。

余裕のある楽器庫を持つ音楽室では吹奏楽部が緊張感あふれる練習していました。

生徒の部活動といえば顧問の先生が付き添っていると思われがちですが、実際には多くの学校では生徒の自主練習が中心といったのが実情です。しかしこの学校ではどの部活にも先生やコーチが付き添って、熱意ある指導を行っているのが印象的でした。 現在北側の古い校舎の解体工事が行われています。そこには新たなグラウンドができるそうです。そちらの完成も楽しみです。

お忙しい中ご案内いただいた先生方、お邪魔した生徒様方、ありがとうございました。

上宮高等学校・上宮学園中学校にお邪魔してきました(図書館編)

2019年12月17日 火曜日

2020年に130周年を迎えるという歴史ある学校ですが、図書館も5万冊を超えるといわれる蔵書の多さでも有名です。最近の高校生は本を読まないといわれますが、この学校では図書館も教育の重要な施設と位置付けており、以前の校舎でも図書館は広かったのですが、今回の新校舎でさらにパワーアップしております。まず、外からも中が見えるような透明ガラス。思わず入りたくなる仕掛けです。

天井に固定されている書架には蔵書が整然と並んでいます。まだ書架に余裕がありますね、と質問すると、いえいえ、まだ元の図書館の書庫にあるのをすべて移し切れていないんです、とのこと。さすが府内トップレベルの蔵書数を誇るだけのことはあります。

 授業の為のコーナーもあります。ここで課題を与えられて図書館内を自由に使える授業・・・。私も受講してみたいです。

 試験終了後なのに自習している生徒がこんなにいます。案内してくださった先生が、「ウチの生徒、こんなにまじめだったかな?」と首をかしげています。いやいや、この勉学に対するモチベーションをつくったのは先生方ですよ。

 ところで図書館の運営は書店の紀伊国屋さんに委託しているそうです。年間に1000冊以上の図書を購入しているそうですから、書店にお任せするのは合理的ですね。一般図書に加えて最新の「赤本」も揃っております。とても居心地良さそうな空間なのでした。(続く)