旧制高校を起源とする東京四大学(学習院大学、成蹊大学、成城大学、武蔵大学)の一つである武蔵大学は東武グループの前身の根津財閥の創始者によって開かれた大学ですが、新制大学に転換した時には経済学部からスタートしており、実社会に通用する人材育成では定評があります。1969年に創設された人文学部社会学科が社会学部に昇格したのは1998年。2004年には社会学部にメディア社会学科を増設するなど時代に合わせたリニューアルが行われてきましたが、2027年からそのメディア社会学科に「情報社会デザイン専攻」を設置する計画であることが発表されました。

大まかにはAIやデータサイエンスに関する学びに特化した専攻なのですが、カリキュラムを細かく見てみると本気度がわかります。 プログラミングやデータサイエンスの基礎を1年生で学び、2年生以降でAIプログラミングや社会調査、社会統計、多変量解析などデータの意味や分析法を学び、さらに「計算社会科学・ネットワーク社会論系」「メディア分析・デジタル消費社会論系」「先端技術・コンテンツ社会学系」「公共政策・ソーシャルデザイン系」の4分野から選択履修するという計画のようです。このように先端技術に関して実践的かつ意欲的なカリキュラムになっています。2027年度から導入(現在高校2年生以下の学年が対象)となっています。興味のある高校生は大学HPなど今後の情報に注意しておきましょう。