関西福祉大学 金光藤蔭高等学校の説明会に行ってきました

2016年10月3日

大阪市生野区にあります「関西福祉大学金光藤蔭高等学校」の説明会が行われましたので行ってきました。「関西福祉科学大学高校」と間違えられることもあるそうですが、そちらは大阪の柏原市と少し離れたところにあり、この学校とは関係無いそうです。

かつては「浪花女子高等学校」という女子校でしたが、1999年の男女共学化と併せて「金光藤蔭」と改称され、2012年から今の校名になったそうです。このように元女子校ですが、今では男子:女子=約2:1と男子の方が多い人数バランスです。しかし学校に行ってみると元気な女子が多い印象でした。

校名をダジャレに使うという思い切った表紙のパンフレットですが、内容は至って真面目です。「駅から近い」「生徒に近い(親しみやすい)」「夢に近い」という意味を込めて「近いんです!」と表現しているわけです。

コースは「文理進学」・「エンカレッジ」・「ITライセンス」・「アートアニメーション」・「ライフクリエイティブ」・「トップアスリート」、と募集時点から6つのコースに分かれています。(エンカレッジとトップアスリートは専願のみの募集となっています。)

校長先生のあいさつやコース説明の後、卒業生2名のスピーチが行われました。一人目は調理や理容・美容といった専門学校に進むことを想定した「ライフクリエイティブ」コースの卒業生ですが、佛教大学文学部に進学した女子です。自分の夢が見つかるのが遅かったけれども、この学校ではそんな生徒もサポートしてくれるという内容でした。なるほど、コースは細かく分かれていますが、柔軟な対応をしてもらえるようです。二人目は大学に進学するコースから京都教育大学に合格した女子です。中学校の時には不登校気味であったが、この学校のアットホームな雰囲気と学習面での基礎からのフォロー、シンガポールでの異文化体験などを通して自信をつけ、吹奏楽部と受験勉強の両立を成し遂げることができたという話でした。

その後の先生の説明で納得できましたが、奈良女子大学や大阪教育大学の研究室の協力によって、臨床心理士や教員を目指す大学院生などが学内カウンセラーとして学習相談に乗ってくれるというシステムが出来上がっているそうです。大人数の中での競争が苦手なタイプの生徒でも安心できそうです。なるほど、生徒に「近い」!

「アートアニメーション」は、なんと部活から発展し、今も部活(漫画・声優部)と連携しているという珍しいコースです。2年生から制作と声優の2分野に分かれて学ぶことになっています。アニメ制作のために一人一台iPadが貸与され、大阪アニメーションカレッジという専門学校とも提携しており、希望者はそちらに進学してさらにプロのアニメーターや声優を目指すというシステムになっています。なるほど、夢に「近い」学校です。

部活動も盛んですが、運動部では女子ソフトボール、男子バスケット、男子バレー、ラグビー、柔道、サッカーの6つ、文化部では吹奏楽と和太鼓が強化指定クラブになっています。先日開催されました「開成進学フェア」でも、この学校の和太鼓部に演奏をお願いしましたが、見事にシンクロしつつも躍動感あふれる素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

この日の説明から、コース制のみならず、補習のシステムやカウンセリングシステムなどきめ細かな対応がなされている学校との印象を持ちました。

10月にも2回ほどオープンスクールがあるようですので、興味がある中学生は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。