大阪私立高等学校 2020年度入学者数 伸び率ランキング(その3)

2020年6月17日

5位 大阪青凌=中学校での伸び率ではトップだった大阪青凌。高校でも移転効果が吉と出ました。グラウンドやテニスコート、弓道場も併設の真新しい校舎は魅力です。大学への現役合格率も高く、国公立に学年の1割以上が合格している進学校なのですが、JRからも阪急からも徒歩圏内ということで、沿線の受験生がさらに集まったというわけです。

4位 大阪緑涼=かつては大阪女子短期大学附属高校という女子校でしたが、2016年度にその大阪女子短期大学が閉校になるということで、附属高校はどうなるの?と思いましたが、結果的に短大の設備も高校が頂戴して2018年度に「調理製菓科」も併設する共学校に成長したというわけです。それもあって2019年度からは200名前後の入学者が集まるようになりました。まだ、男子の卒業者は出ていませんが、進学校としての取り組みも期待できます。

3位 宣真=このベスト15の中で唯一の女子校がランクイン。総合コースに加えてアニメ・アート、保育系進学、看護系進学といった職業直結のコース分けがわかりやすく、受験生が集まっています。生活指導も行き届いているようで、最寄りの阪急石橋駅までの間を行儀よく列を作って登下校しています。おとぎの国のお城のような新校舎も魅力です。

2位 大阪電気通信大学=普通科と電子工業科があり、全体で併設の大学へ約6割進学、それ以外も含むと8割弱が大学に進学するという学校です。共学校ですが、やはり理系希望者が多く、男子の割合が高くなっています。プログラミングロボットやデジタルゲームのプログラムも学びますが、医療用の電子機器やIoTなど最先端の技術や知識を身に着けることができます。

1位 四天王寺東=今年から「四天王寺学園」から校名が変わったこちらは、同じ法人が運営していた「四天王寺羽曳が丘」の閉校に合わせて生まれた学校です。つまり2017年度から2018年度は2か所に分かれていた学校がようやく2019年度4月に藤井寺球場の跡地、つまり近鉄藤井寺駅前という好立地に高3までの全学年が揃った学校として統合され、併設の小学校からの進級者も加わり、2020年度春には初めての卒業者が出たという学園完成の年となりました。本格スタートの初年度に200名超が入学ということからもこの新しい学校への期待の高さが表れています。

2020年度入試の大阪の状況を紹介しましたが、中学校と同じようにこのランク外でも人気の高い私学は数多くあります。9月には「開成進学フェア」という学校情報が一気に手に入るイベントをオンラインで行う予定です。詳細は7月に入ってからお知らせしますので、是非そちらもご利用ください。