大阪私立高等学校 2020年度入学者数 伸び率ランキング(その2)

2020年6月16日

10位 近畿大学泉州=近畿大学系列になって11年。今年も卒業生の43%が近畿大学に進学していますが、単に進学できますよというわけではなく、高2から近大進学対策合宿や対策授業を行って、そのための資格が得られるようにサポートしているというところが違います。もちろんそれ以外の大学への進学に向けたサポートも行われており、国公立に7名、関関同立に22名合格などの実績も出ています。昨年に比べると入学者数が減っているわけですが、過去5年で比べると、地域の評価は上がっているのだなと判断した次第です。

9位 大阪=こちらも男子校から共学化されて12年。地下鉄今里筋線の延長で市内からのアクセス向上もあり、共学化された年から多くの受験生が集まりましたが、2017年度からはさらに学校改革が行われ、教員も「生活支援センター」「学習支援センター」「進路支援センター」といった組織で生徒を支援するという面倒見の良さが支持され、公立高校2つ分くらいの入学者を毎年集めています。

8位 大阪商業大学=お隣に大学が併設されており、そのまま進学できるという安心感のある近鉄八戸ノ里駅近くのマンモス校ですが、大学と反対側にある自動車学校とも提携しており、在学中に普通免許がとれるのも魅力です。加えて、簿記や情報処理の検定受験のサポートや中学校の学習内容の学びなおしもできるなど、お得感満載の学校です。因みに35名募集のデザイン美術コース生の教室は大きな作品の作成が可能なように天井も高く、自然光の差し込む広々とした部屋が複数用意されています。

7位 あべの翔学=こちらはこの表になる前の年、2014年度に女子校から共学化され、当初は入学者数にも大きな波がありましたが、ここ3年は300人台と安定してきました。全国第3位の軟式野球部や関西大会金賞受賞の吹奏楽部の活躍も含めて部活動の実績も高い一方、普通進学コースでは看護や幼児教育といった方面に応じた進路をサポートする専攻制も取り入れて人気を集めています。

6位 金光藤蔭=「特別進学コース」も進学実績を出していますが、この学校の特徴は「エンカレッジコース」という中学校時代に不登校気味だった生徒をサポートするコースがあることです。教室に入りにくくても、「COCOROカフェ」と呼ばれるコタツのある部屋でサポーターである奈良女子大の大学院生が対応してくれるという手厚さは他校には見られない取り組みです。もちろん「ITライセンスコース」や「アートアニメーションコース」などキャリア直結のコースも魅力ですね。(続く)