追手門学院中学校・高等学校 移転情報

2017年4月26日

昨年発表されていた追手門学院中学校・高等学校の移転に関してですが、次第に具体的な内容が明らかになってきました。

まず、これは以前発表された内容ですが、場所はJR京都線(東海道線)の茨木・摂津富田間に新設される新駅から徒歩12分、その昔大型トラックがひっきりなしに出入りしていた東芝の冷蔵庫工場跡地です。JRの新駅設置工事は既に始まっています。ここに大学の一部と一緒に追手門学院中・高が2019年に引っ越してくるというわけです。

ここからが新ネタです。

移転によってスクールバスが必要なくなる、というだけではありません。設備も最新の学びに対応する仕様を予定しているようです。まず、教室が個別の箱の形式ではなく、前の廊下と空間がつながっているオープンタイプです。また、その広い廊下は自由に使える「ラーニングスペース」にもなります。可動式の壁を取り払うと大講義室にもなるという仕様です。普通は1か所にまとめられている図書館も、4つのフロアにそれぞれ配置された「メディアライブラリー」という形態になります。学年や目的に応じて必要な情報は違いますので、それぞれに応じた情報だけを集めておくと、検索性も良い、という発想です。

さすが、大学まで併設している中学校・高校です。このようにこれからの学び(学習形態)を研究して実際の設備に生かしていくというのは、特に公立の学校ではなかなか実現させるのは難しいでしょう。

また、土曜日に使わない大学の設備も利用して、アクティブ・ラーニングなどに利用することも想定されているようです。今の小5が入学する年には移転は完了しています。これらの充実した学習環境が迎えてくれることでしょう。