常翔啓光学園にお邪魔してきました(生徒と先生が近いぞ編)

2018年9月21日

 

職員室の隣が自習コーナーになっています。後ろに赤本もずらりとそろっています。ここまでは他の学校でも見たことのある風景なのですが、面白いのは職員室の先生方の座席を科目ごとに色分けをした案内表示です。

 

 

これは、生徒が質問したいとき、担当している先生でなくても質問できるように、との配慮だそうです。先生からすると、普段担当していない学年からの質問も飛んでくるわけですから大変だと思うのですが、わからなくて困っている生徒の気持ちを優先したわけですね。

 

 

さて、その職員室ですが、普通は生徒が入らない先生の席の近くに生徒がいます。そればかりか生徒が先生の席に座っています。あーこらこら、と先生が注意するのかと思えば全員スルー。それもそのはず、ここでは基本的に生徒面談は職員室で行うという文化らしく、場合によっては複数の先生で生徒にアドバイスすることも日常的なのだそうです。また、大学生でしょうか、卒業生とも学内でよくすれ違います。この学校も生徒さんにとって居心地がよかったのでしょう。先生方と談笑する姿をあちらこちらで見ました。

 

中学生が使っている教室を見せていただきました。毎日のように行われている小テストがファイルされて教室の後ろに並んでいます。試験前にまとめて見直しができるようにとのことです。多くの中学生は小テストに対して、(直前に覚える)⇒(小テストを受ける)⇒(どこかに紛失)⇒(当然やった内容も忘却)⇒「ねぇ、テスト前だから何かプリントちょーだい!」という生態を持っていますが、そのようにならないように細かいところまで工夫しているという点でも、生徒をよく見ているなぁと感心しました。

 

 

この教室の後ろには「わかるまで・できるまで・とことん」という標語が貼っています。しかしこのようなスローガンは生徒の目につくように、普通は前に貼りませんか?と聞いてみると、「これは先生に向けてのメッセージです。」とのことでした。恐れ入りました。生徒目線に立った教育活動に向けて工夫を重ねているこの学校の姿勢の一端を見たような気がしました。

 

10月には個別相談会も行われるようです。興味を持った小学生・中学生は一度参加してみてはいかがでしょうか。