第67回 大阪私学美術展 審査結果

2018年7月30日 月曜日

このエントリーで紹介した「大阪私学美術展」出品作品の審査結果がわかりましたのでお知らせします。美術に興味がある小学生、中学生は、ここに出てくる学校名を覚えておきましょうね。学校団体賞以外はもちろん個人受賞なのですが、ここでは個人名ではなく、学校名だけで紹介します。

団体では帝塚山学院が高と中、毎度のダブル受賞です。作品の質・点数とも充実していました。以前このエントリーで紹介した大阪信愛学院高も受賞多数です。校舎内の廊下が美術館になっているだけのことはあります。進学校のイメージが強い大阪国際大和田中も堂々の入賞です。好文学園高は版画・デザイン・イラストなど様々なジャンルでの作品が多数出品されており、見ごたえがありました。

絵画だけでなく、立体や工芸作品もユニークなものが多く楽しめました。オープンスクールで学校に訪れたときに、このような作品が展示されている場合も有りますので、要チェックです。

 

学校食堂について

2018年7月27日 金曜日

学生にとって、お楽しみの一つ「学校食堂」についてです。一昔前までは弁当持参を前提としていた高校もありましたが、今ではかなりの少数派です。大阪の清風中学校・高等学校も新たな校舎には明るい食堂とカフェテリアが作られました。

(写真は学校HPから借用しています。)実際に見せていただきましたが、開放感のある気持ちの良い空間でした。食材も有機栽培のものを使うなど、味だけでなく、安全性にもこだわりをもっているとのことです。

ほとんどの学校では昼食の時間帯は皆同じですから、食堂は込み合うことになりますが、それ以外の時間帯はもったいない空間にもなっています。そこで、放課後の自習室として活用している学校もあります。冷房の効いた食堂で、水分補給しながら友達と教え合いをしている姿を見ることもあります。

チェーン系のファーストフード店やカフェがある大学もあります。関西大学や立命館大学、龍谷大学、関西外大にはスターバックスが入っていますし、ハンバーガーのマクドナルドは関西外大、武庫川女子大にあります。

先ほどカリフォルニアのSaint Mary’s College を訪問中の方から、学生食堂の写真が送られてきました。隣の部屋がビュッフェになっていて、こちらの席運んできて食べるというシステムです。この画像は食事時間帯ではありませんが、学生たちが思い思いに談笑している姿が映っています。しかし、木の机といす、周囲の壁面の絵画や高い天井など、大学でもここまでお金をかけているのは見たことがありません。根本的に設計思想が日本と違うようです。

というわけで、オープンスクールでは学校食堂も見に行きましょう、というお話でした。

ところで、9月17日(月祝)には開成進学フェア(大阪会場)が開催されますが、来場の皆さんにはできるだけ多くのイベントに参加していただきたいので、軽食用に「ミスター・ドーナツ」の臨時店舗をマイドームおおさか内に設置します。こちらもお楽しみに!

 

第67回 大阪私学美術展 開催中

2018年7月26日 木曜日

現在、大阪市立美術館では大阪の私立中学校高等学校の美術作品が集う、「第67回大阪私学美術展」が開催されています。高等学校60校、中学校29校からの出品作品によるこの美術展の面白いところは、1校あたり○点まで、といった制限がないため、とても多くの作品が展示されているところと、絵画のみならず、版画や立体・工芸、イラストなど多岐にわたっているところで、飽きることがありません。美術系に興味のある中学生は、学校選びのヒントにもなることでしょう。御覧のように入館は16:00までです。

9月17日の開成進学フェア(大阪会場)でもKaisei School Gallery(開成スクールギャラリー)として、美術作品を展示します。この私学美術展で展示された作品も出品されるかもしれません。お楽しみに。

 

北嶺中・高等学校 オープンスクール

2018年7月23日 月曜日

いやぁ、毎日暑いですねぇ。暑いときには涼しい所に行くのが一番、というわけで、本日の最高気温が23度、最低気温は16度と別世界の札幌・北嶺中・高等学校のオープンスクール・学校説明会のお知らせです。

創立から32年という、比較的新しい、1学年120名前後の男子校です。全員ラグビーと柔道が必修で、中1~高2まで5年間、毎年6月の「全校登山」が行われるなど、体と精神を鍛えてくれる学校です。その効果もあるのでしょうか、進学実績も素晴らしいものです。東大13、京大2など難関大学に合格者を出していますが、特徴的なのは国公立医学部に40名、現役で18名の合格者を出しており、現役での国公立医学部医学科合格者占有率(18名÷卒業生数123名)でのランキングでは、灘、東海、久留米大付設、愛光、ラサールに続いて全国6位です。もちろん寮がついており、約1/3の生徒が寮生です。こちらでは専属の補習の教員に加え、北海道大学医学部の学生がチューターとして勉強などのサポート、外国人スタッフも時々訪れるなど、充実したサービスが受けられます。

8月18日は大阪でも説明会がありますが、やはり8月25日のオープンスクールに行ってみるのは如何でしょう。今から予約すると航空券もお安く手に入りますよ。

 

夙川が湊川の西に??

2018年7月19日 木曜日

河川が引っ越すわけではございません。学校のお話です。

西宮の夙川近くにあった女子校「夙川学院」は2016年にポートアイランドに移転して、共学化しましたが、今回さらなる移転が発表されました。昨年秋に須磨学園との業務提携が発表されると、進学校になるのでは、という期待感から中学受験者も増加しましたが、今回ついに運営法人自体も「須磨学園」に変更することが発表されました。

従来の「夙川学院」はスポーツ強豪校として知られていましたが、それに加えて須磨学園中高のように学力伸長もさらに強化する方針のようです。

現在のポートアイランドの校地は、短期大学と合わせてお隣の「神戸学院大学」に売却し、代わりに夙川中高は神戸学院大学付属中高のあった兵庫区の校地を取得・移転します。つまり校地の交換をするわけですが、「夙川」がすでに超えていた生田川ラインより、さらに西の湊川を超えて移動するわけです。また、校名変更(「学院」の文字が無くなる?)も予定されているようです。

 

詳細は今後発表されると思いますが、どのような進学校になるのか、期待が集まります。

 

兵庫 女子教育セッション2018に行ってきました②

2018年7月18日 水曜日

(続き)

【後半グループ】

「愛徳学園中学校・高等学校」は、全面ホワイトボードの「AL教室」でのグループワークや地域清掃ボランティアに加えて、新体操部の様子が紹介されました。

姫路城に隣接する「賢明女子学院中学校・高等学校」も生徒会活動、特に街頭募金の様子などが紹介されました。

「松蔭中学校・高等学校」は、ブルーアースプロジェクトという環境問題に取り組む活動や、体育祭、イングリッシュルームの紹介がありました。聴衆に向かって堂々と話す生徒さんの姿はプロの女子アナウンサーかと思うほどでした。

「神戸海星女子学院中学校・高等学校」は5月から10月まで使える屋内プールの写真を示されました。水泳部も屋内で練習し、通学でも日傘を使うために日焼けをしませんので、真っ黒な水泳部員が多い対外試合で目立つそうです。ESSドラマ部は英語で演劇を行うそうですが、その大道具の写真も圧巻でした。

「神戸国際中学校・高等学校」は、個性的形の校舎やフランス語の授業やそれによるミュージカルも紹介されましたが、制服着用は式典の時だけ、しかもチャイムがない、校内放送もないという、管理を排した学校生活についての説明が印象的でした。

「親和中学校、親和女子高等学校」は70年間変わらなかった制服が今年から変わったという説明や、自習可能な140席の閲覧席、9万2000冊の蔵書を誇る図書室の紹介などがなされました。

「園田学園中学校・高等学校」は語学研修についてのプレゼンです。系列の大学がニュージーランドに所有する施設を利用し、中学生は全員修学旅行で、高校生は希望者が語学研修に訪れます。また、女性学として茶道、華道、着付け、テーブルマナーの授業もあるそうです。ハワイに行く高2の修学旅行では、ホノルルフェスティバルという地元のイベントでダンスを披露している写真も紹介されました。

 

しかし、どの生徒さんも高校生徒は思えない堂々とした説明で、驚きました。いずれの説明も、パンフレットやホームページに書いていない生き生きとした学校生活がよくわかりました。今回同時に行われていたブース形式の説明や学校単独の説明会やオープンスクールも個別の相談ができるという点や設備を直接確認することができるという点で大変有益ですが、このような違う切り口の合同説明会も学校選びのいい勉強になるなと思った次第です。というわけで、学校説明会に既に参加したという方も、是非9月16日(滋賀)、9月17日(大阪)の「開成進学フェア」に参加して、他の面から学校を見てみることをお勧めします。

 

兵庫 女子教育セッション2018に行ってきました①

2018年7月17日 火曜日

3連休の真ん中である7月15日、神戸三宮で兵庫県の中高一貫の女子校14校が集う、「兵庫 女子教育セッション」が開催されました。中学受験を考える女子向けの合同説明会です。記録的な猛暑の中、多くの親子連れが訪れていました。昨年に比べると受験間近な小6生よりも、低学年のお子さんを連れた保護者の来場が増えたように思えます。全体的な来場者も増えているのではないでしょうか。

まず、制服展示のコーナーです。写真やイラストではなく、このように制服の実物を比較してみることができる機会はなかなかありません。いずれも機能性とデザイン性を兼ね備えた制服ばかりですが、互いに似たようなデザインの学校はありません。女子にとって制服も学校選びの重要ポイントとなるのでしょう。

 

昨年に続いて在校生によるパネルディスカッションが行われました。前半5校、後半7校、合計12校の生徒さんが、学校生活の写真3枚を元に、自分の学校の魅力をアピールするというイベントです。

【前半グループ】

「武庫川女子大附属中学校・高等学校」は交換留学制度や体育祭の写真の説明です。

「百合学院中学校・高等学校」は、皆でエプロンを付けて学年の枠を超えて編成される「縦割り」の班で行われている学内清掃の写真を示し、そのメリットの説明です。

「甲子園学園中学校・高等学校」は、広々としたエントランスの写真や毎年夏に行くディズニーシーへの旅行など、施設や行事を説明していました。

「小林聖心女子学院中学校・高等学校」は、お祈りから始まる毎朝の朝礼から、学校生活の紹介です。

「甲南女子中学校・高等学校」は運動会の四つ葉のクローバー型に並んだ全校生徒の写真を示し、学校の理念、「清く、正しく、優しく、強く」が紹介されていました。弓道部とアーチェリー部の写真を示し、その活躍も紹介されましたが、説明している生徒さんはその弓道部にあこがれて入学したが、結局入部したのはテニス部だったというオチまでついていました。(続く)

 

★18学校説明会特集!(武庫川女子大学附属中学校・高等学校)

2018年7月10日 火曜日

武庫川女子大学附属中学校・高等学校の学校説明会に行って来ました。
2019年度で創立80周年を迎える学校で、現在では、附属中学校・附属高校・大学・大学院・短期大学部を持つ女子校です。
2018年度の大学合格実績では、卒業生の約80%が武庫川女子大学へ進学しています。
(2018卒業生348名中279名進学)

昨年度より新しいコース「創造グローバルコース」「創造サイエンスコース」を設置しています。
今回の説明会での重要情報は、2019年度入試より【中学入試】では[英語入試]や[思考力入試]を導入することです。
[英語入試]では英語だけの入試ではなく、勿論他教科の学力も検査されます。すなわち、《グローバル入試》という受験方式で、英語(50分100点)、国語(50分100点)、算数(50分100点)から選択受験ができます。また、[思考力入試]では、《みらい思考力入試》という受験方式で、60分100点で〔思考力を問う合科型の問題〕を4題出題されます。
【高校入試】では、《SA方式入試》では、提示した課題について〔プレゼンテーション〕を行うものです。

 

★2019中学入試募集要項

①:自己推薦入試:専願のみ
・英検、漢検などの資格取得、課外活動の活躍を評価
・人物重視の評価基準

②:4/3科選択入試
・4科=国語・算数・理科・社会の4科または3科選択

③:グローバル入試

④:みらい思考力入試
・思考力を問う合科型の問題を4題出題。

⑤:2科入試
・国語と算数

※また全方式において、資格取得・課外活動などの活躍を加点があります。

 

★2019高校入試募集要項

①:自己アピール入試:専願のみ

②:3科選択入試
・英語、数学は必須。国語もしくは理科を選択。(ただしグローバルサイエンスは理科を必ず選択。)

③:アスリート・アーティスト入試:専願のみ

更に詳しくは、学校説明会に是非とも参加して確認してください。


★★18学校説明会特集!(相愛中学校高等学校)

2018年7月9日 月曜日

今春!地下鉄から名称変更したOsaka Metro御堂筋線本町第4出口すぐにある相愛中学校高等学校は、小規模の女子学校です。

中学校は、府下で唯一の音楽を専門に学ぶコースを持ち、高校音楽科を目指し基礎力を養成する[音楽科進学コース]があります。

高等学校では、作曲・声楽・器楽など多彩な専攻の中から選択でき、専門的な授業が週11時間~15時間で大学教授を含む優秀な講師陣が丁寧に指導される[音楽科]があります。

もちろん、普通科として中学校では、[特進コース/進学コース]、高等学校では、[普通科特進コース/普通科専攻選択コース]である【大学進学を主な目標にしたコース】と【学業とクラブなどを両立させ将来の夢に向かって進めるコース】もあります。

興味ある女子教育の選択科目は以下に示したものです。(学校説明会資料より)

学科の勉強はもちろんのこと、〔ピアノレッスン〕〔フードデザイン〕、〔着つけ〕や〔バレエ〕など女子ならではの科目となっています。

大学への進級、そして社会人となるためにどのような企業に就職しているのでしょうか。是非、オープンスクールに参加して『未来予想図』を見てきてください。

★18学校説明会特集!(大阪信愛学院中学校・高等学校)

2018年7月5日 木曜日

7月3日(水)大阪信愛学院の塾対象説明会に行ってきました。

6月の地震では体育館が一部傷んだそうですが、以前このエントリーで紹介したようにスポーツも盛んな女子校です。

校長先生の御挨拶は、吹奏楽部でフルートを吹いていたという卒業生の保護者がお嬢さんの結婚の報告にいらっしゃった時のエピソードでした。そのお嬢さんが困難に向き合ったとき「信愛スマイル」で乗り切った、というお話を通して、お勉強の知識以外に身に着けたものも大切だとのお話でした。また「皆かけがえのない存在である」ということを伝えたい、という学校の理念を自らのお言葉で伝えてくださいました。

続いて進路状況の説明です。これも以前のエントリーで紹介した通りですが、138名の卒業生に対し、現役で国公立大学14名、関関同立26名、関西医大1名、薬学22名合格。さらに併設短期大学に10名、他の短期大学に8名など幅広い進路状況が紹介されました。きめ細かなコース制が成果に結びついています。

入試に関する説明も頂きました。

2019年入試から中学校に新たなコース制を導入します。
学習内容の先取りを行う「スーパー文理コース」は7限授業を行います。高校進学時にも、高校からの入学生と混ぜないクラスです。
一方先取りをせずに教科内容を深める「学際コース」は6限授業が基本としますが、補習や学びなおしが加わります。こちらのコースは高校進学時に、高校からの入学者と一緒になり、5つのコースに分かれます。
「スーパー文理コース」の五ツ木駸々堂模試での目安は45程度を想定しているとのことです。入試で「スーパー文理コース」の基準に達していなくても、「学際コース」への回し合格もありますので、安心ですね。

 

高校のコース制についてです。

5つコース(「文理」「進学ソレイユ」「進学エトワール」「看護医療」「子ども教育」)の違いについて、詳しく説明がありました。
大学進学に特化している「文理コース」ですが、高2までは国公立進学も視野に入れた全教科履修、高3になってから科目を絞り込んだ私立大学型にすることが可能だそうです。
グローバル教育が特徴の「進学ソレイユ」(ソレイユとはフランス語で「太陽」のこと)、学ぶことの大切さと楽しさ、わかることの喜びが実感できる少人数制の「進学エトワール」(エトワールはフランス語で「星」のこと。)も魅力ですが、済生会病院での実習もある「看護医療コース」とお隣の幼稚園での実習やピアノレッスンもしてくれる「子ども教育コース」は併設の短期大学に進学する場合、単位の先取りもできます。
※看護以外の理系は「文理コース」に入る必要があるとのことです。理系進学の可能性がある場合は注意が必要です。
成績の基準はありますが、希望により高校2年時で転コースも可能となっています。

 

入試に関しての情報です。

中学入試は(19日午前、午後、20日午後)の3回設定です。
英語も選択できますが、内容としては英検5級程度のリスニングです。放送された英文を聞き取って選んで答える形式です。
高校募集は内部からの進学50名と別に、外部募集として、文理コース30名、他コース合計で70名を定員としています。
5教科、3教科双方で合否判定が行われますので、5教科選択で、理社で失敗しても心配はありません。こちらも中学入試と同じく他コースへの回し合格があります。

副校長先生による、「今の校風を大切にしていきたい。」というお言葉で説明会は終了しました。合格の目安など入試に関する詳細は9月17日の開成進学フェアなどで、直接学校の先生方からお聞きください。