仏教系大学 学生数ランキング

2016年12月29日

昨日に続きまして、本日は仏教系大学の学生数ランキングを紹介しておきます。昨日同様、元データは「大学ランキング2017」朝日新聞社刊 です。

大学名の後に宗派を記号で示しています。(真言宗のみ、(真言)と表記しています。)

㋔=浄土真宗大谷派

㋛=浄土宗

㋞=曹洞宗

㋢=天台宗

㋥=日蓮宗

㋭=浄土真宗本願寺派

㋷=臨済宗

 

この学生数上位27大学のうち、浄土真宗本願寺派が7校、浄土真宗大谷派が5校と、浄土真宗だけで12大学と圧倒的なシェアを占めます。浄土真宗の門徒数は仏教徒の3割強程度に対し、学生数でも仏教系の中で4割ほどと大きなシェアを占めています。浄土真宗は教育に積極的な宗派だといえるでしょう。

仏教系の大学のキリスト教系大学との違いは、長い歴史があるところです。キリスト教系の大学はいずれも明治期以降に設立されたものですが、たとえば四天王寺大学はその起源を聖徳太子の時代にまで遡れますし、龍谷大学も1639年、西本願寺境内に作られた学寮が起源になっています。元々は僧侶養成に重点が置かれていましたが、次第に信徒の教養教育、技芸教育にも力を入れるようになり、「寺子屋」と呼ばれる民間教育機関を併設するところも出てきました。これらの教育のノウハウが一般の人々からも支持されるようになり、大学とその付属高校、中学校を擁する学校法人にまで発展したところもあります。今では人文系、福祉系、教育系、のみならず、駒澤大学や愛知学院大学、佛教大学のように医療系の資格取得や、龍谷大学や埼玉工業大学のように、理工系や生命科学系などの最新のテクノロジーの研究ができる大学にまで発展したところもあります。

学校選びは偏差値や設置学部だけなく、このような背景を調べることで、その特徴を知ることもできます。気になる大学の歴史も調べてみてはいかがでしょうか。