関西8大学 併願の結果

2019年3月15日

そろそろ関西の私立大学の結果が判明してきましたので、関西8大学(関関同立産近甲龍)に関する併願受験結果をまとめてみました。併願可能な学力系入試方法(公募推薦、センター利用、一般入試)の記録をもとに、その大学から1回でも合格を得た人数を分母とし、その中で1回でも合格、不合格が来た割合を出してみました。

まず、合格校/不合格校の表をご覧ください。

関西大学合格者313名(実人数)のうち、同じ関西大学で不合格だった受験生は144名、つまり46%(「割合」の表参照)は全勝ではなかったことになります。開成教育グループでは別日程を利用した複数回受験を推奨していますが、その有効性が証明されたことになります。

ややこしいですが、1つ目の表と3つ目の表を見比べてみてください。例えば関西の列、同志社の行を見ると、関西合格で同志社不合格は46名、合格校は19名となっています。このことから、同じ関西大学合格者という受験集団では同志社の不合格率のほうが高くなります。その数値をもとに、勝敗表を作りました。合格率が1%より大きな差をつけて高ければ青色、合格率が-1%未満(不合格率が1%を上回る)場合は赤色にセルを塗っています。(結果的に白いセルは、合格率・不合格率の差がほとんどない引き分け状態を表しています)

すると、同志社は併願受験者が無かった甲南以外の全大学に勝っています。関西学院と立命館の併願受験に関しては、ほぼ同じような結果になっており、関西大学が続きます。近畿大学と甲南大学がほぼ並び、龍谷、京都産業の順になることがわかります。予備校のように合格者の平均偏差値からランキングを作る手法ではなく、合否結果から作った資料ですので、問題傾向の類似性など併願にふさわしい組み合わせも見えてくると思います。次年度に向けての受験作戦を考える上での参考にしてみてください。