早稲田大学 文系9学部 一般入試倍率推移(その2)

2020年5月22日

他の難関大学でも同じような現象が見られましたが、大学入試センター試験が最後となった2020年度入試に向けて、2019年度から志願者が減少しています。何としても浪人は避けようとする「超安全志向」でしょうか。一方定員厳格化による合格者減の動きも一段落、各学部とも倍率に歯止めがかかってきました。したがって、2020年度の入試の実質倍率は落ち着いてきたようです。但し、そんな中で最難関の政治経済学部は高め安定、法学部、国際教養も要注意、といった状況です。

あと、2017年度から文学部は50名、文化構想学部は70名の「英語4技能試験」を利用する募集枠を設けたため、その分一般入試の定員枠が狭くなったのですが、この年の受験生はそのニュースを知らなかったのでしょうか、知っていても過去データを基にした模擬試験の判定を信じたのでしょうか、いずれも前年度よりも多くの出願があり、結果的に実質倍率が高騰しました。定員枠の変更というのは実質倍率に大きな影響が出ますので、早稲田大学に限らず、大学受験生はそのニュースにも敏感になってもらいたいと思います。

余談ですが、(その1)のほうでNHKが早稲田を応援しているように書きましたが、NHKの別番組「歴史秘話ヒストリア」では福沢諭吉を取り上げていました。さすが公共放送NHK、局内でバランスを取っているようです。