日本の大学の数 その3

2022年12月8日

一つひとつの大学を見ると、規模は様々です。特に私立大学は6万6千人以上が在籍する日本大学、3万8千人の早稲田大学、3万3千人の近畿大学などのマンモス大学から、今年の在籍学生数が38名の東京神学大学まで様々です。というわけで、平均値はどんなものなのか、学生数を学校数で割ってみました。

このようにみると、1950年の国立・私立では平均で1,200名ほど、実際には6年制の学部もありますが、ざっくり4で割ってみると1学年300名。さらに学部数で割ると、ほぼ全員顔見知りになる規模です。なるほど、大昔の大学生が同窓会をよくやるのはこういうわけだったのか。

それはさておき私立大学の学校数や学生数は1980年代から大きく伸びていましたが、平均学生数は横ばいとなっています。しかも2000年から2020年の間に約17%も減少しています。国立は大学の統合により学生数が増えた時期もありましたが、2010年から減少に転じています。

大学数が増えることは、受験生にとって選択の幅が広がるという利点がありますが、1つの大学の学生数が減ることで、それぞれの大学の活力が失われるような気もします。現在の人口動態から考えると長期的には大学進学者数の減少が見込まれますので、今後も大学の統合が進んでいくのかもしれません。