【速報版】大学入学共通テスト2025 分析・解説(第1日目)

2025年1月20日

1月18日に行われた2025年度大学入学共通テストですが、注目の新課程初年度ということでどのような出題だったのでしょうか。第1日目に行われた科目からいくつかピックアップして速報をお伝えします。

※22日に大学入学センターからの中間集計がでましたので、平均点変動に関する部分を修正しています。

【世界史探究】

世界史の大問1は歴史総合との共通問題でしたが、歴史総合の2題の中で主に世界史に関する出題の大問2と共通でしたので、受験生にとって優しいつくりといえるでしょう。昨年度よりも会話文が減り、センター試験に戻ってきたような形式が多くなっています。全体的にやや平均点は上がりそうです。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はプラス8.07点)

【日本史探求】

日本史探求も世界史と同じように、大問の1が歴史総合と共通問題ですが、こちらは日本史に寄った内容の大問1と共通となっています。探究活動を想定したテーマ史が多くなっていますが、大問5・6は知識も必要で、ややむつかしく感じました。平均点は昨年よりもやや低めではないでしょうか。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はプラス2.84点 予想がはずれました。すみません。)

【地理探究】

豊橋市及びその近辺の受験生、おめでとうございます。地理総合と共通の第2問ではその地域が出題されました。それはさておき大問3は資料の読み取りがやや難しく感じた受験生も多かったのではないでしょうか。こちらも無駄な(?)会話文が減って全体的に解きやすくなっています。昨年度よりも少し平均点は上がるかな?といった感じです。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はマイナス6.06点 平均が上がるという予想は外れました。)

【公共・政治経済】

試験範囲の増加に伴い、マーク数、問題数とも増加しました。大問1と2は公共・倫理と共通問題になっています。日本史や世界史では文字数が減ったようですが、こちらは生徒同士の議論内容が問題文になっており、その読み取りが受験生にとっては負担になったかもしれません。大問6の計算問題は、実は一次関数なのですが、手が止まった受験生もいたのではないでしょうか。難易度はやや下がっていますが、時間内に得点できるかと考えると、平均点は少し下がっているのではないでしょうか。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はプラス21.34点)昨年の政治・経済が難しかった事を忘れていました。すみません。)

【国語】

今回から実用文が追加された国語ですが、試作問題にあったように、資料を読み取って考察するという形式でした。これ自体は時間をかければそれほど難しくはないのですが、全体の時間配分には注意が必要です。古文も源氏物語が素材の一つになっていましたが、作品に詳しくなくても問題文にはヒントがいくつもありました。全体的に平均点は少し上昇するのではないでしょうか。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はプラス9.63点)

【英語】

リスニングに関しては、昨年同様アメリカ発音が主となっていますが、大問4では日本人的な発音をする話者が混ざっており、多様な発音での聞き取り練習も必要だというメッセージを感じました。難易度は昨年並み。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はプラス8.11点)

リーディングも昨年と同様で長文を読み解く問題で占められていますが、文字数は昨年よりも減少(約4,900語→約4,200語)しました。場面設定も日常的なものが多く、平均点はやや上昇しているのではないでしょうか。 (※中間集計によると、平均点の昨年差はマイナス4.33点 これも予想がはずれました<m(__)m>)

明日は2日目の状況をお伝えしたいと思います。