朝日新聞社刊「2025大学ランキング」は大学に関する様々な数値をまとめてくれている資料で、見ていて飽きないのですが、その中からいくつかご紹介しましょう
今年も新たに「ZEN大学」という通信制の大学が誕生しましたが、実は通信制を併設している大学も結構あります。その中で在籍数が多い20大学を紹介しましょう。

1位の放送大学は現在では私立大学の扱いですが、1983年設立当時は文部科学省によって「国立」に分類されていました。法改正によって私立となった現在でも各地の学習センターの多くが国立大学の敷地に設置され、国立大学とも単位互換協定を結んでいる特殊な大学です。在学期間は最大10年間となっており、入学者数の約6倍の学生が在籍しています。実際には年度が異なるので妙な計算になりますが、卒業生数(c)÷入学者数(b)によって、入学者のどの程度が卒業しているかを計算してみると、45.0%。通信制の中では高い方だと思います。
(8位の日本福祉大学では入学者数より多くの卒業者がいたことになりますが、これは年度がずれているためでしょう。つまり、この数値は大まかな目安としてご覧ください)。このリスト内の20大学平均で37.9%。年度による入学者の変動かも知れませんが、ご覧のように中には1割を切っている大学もあるようです。いずれにせよ通信制の大学は一般の大学よりも卒業のハードルが高いようです。