大学推薦入試 入学者ランキング②

2017年1月26日 木曜日

今日は昨日に続いて入学者に対する、推薦入学者の割合をランキングにしてみました。
文部科学省は通達で推薦入試に関して「募集人員は附属高等学校長からの推薦も含め、入学定員の5割を超えない範囲」と定めていますので、いずれも50%未満となっています。
(この資料も朝日新聞社刊「大学ランキング2017」を引用しています。このランキングは入学者が2,000人以上の大学について、入学者のうち、推薦入試で合格した人の割合を示しています。)

 

トップは神戸ポートアイランドにあります神戸学院大。法学部や経済学部など文系の学部に加えて、薬学部、総合リハビリテーション学部といった医療系の学部もあり、一般入試でも人気の大学ですが、既に入学枠の半分が埋まってしまっているのは驚きです。付属高校もお隣に移転してきて今年度から中学校を併設するなど付属校も充実してきていますので、一般入試は今後さらに狭き門となるでしょう。(2016年度には付属高校から104名の特別推薦枠がありました。)2位の愛知学院大は仏教、曹洞宗系の学校です。こちらも文系学部に加えて薬学部と歯学部が有名な大学です。公務員への就職率が高いことでも知られている人気校です。ここも系列校の愛知高校から2016年度で57名が推薦入学しています。同じ曹洞宗系の駒澤大学も34位にランクインしています。
人数ではトップだった近畿大学は割合にすると12位です。これは入学者数が7,700人以上いるためです。
さて、このようなランキングで上位の大学は、一般入試の難易度は高くなる傾向があります。これらの大学の合格は科目数の少ない公募制推薦を利用するなど、早めの準備をしておきましょう。

 

大学推薦入試 入学者ランキング①

2017年1月25日 水曜日

1月14日・15日の行われた大学入試センター試験も終わり、私立大の出願・入試、国公立の前期試験と大学受験生にとっては慌ただしい時期になりましたが、一方で既に進学する大学が決まって残り少ない高校生活を楽しんでいる人もいます。実際にはどの程度の人数がいるのでしょうか。
1年前の資料になりますが、推薦入試で入学した学生数の資料がありましたので、紹介します。この資料は付属(附属)校や系列校からの入学者は含まず、それ以外の指定校推薦と公募制推薦を経て入学した人数をまとめたものです。(数値は朝日新聞社刊「大学ランキング2017」から引用しています。)

 

1位の近畿大学は受験者数でも3年連続日本一の大学ですが、実は2,687人が一般入試を経ずに入学しています。もちろんこの中には公募推薦の合格切符を手にした後で、他の大学の一般入試にチャレンジした人もいると思いますが、近畿大学が第一志望だった受験生にとっては2か月も早く進路が決まったことになります。
2位の龍谷大も、定員規模からすると多い2,000人を超える入学者が決まっていたことになります。龍谷大は仏教系の大学ですが、同じ宗派の高校を指定校として入学枠を設けているために人数が多くなっています。同じようにキリスト教系の同志社大や関西学院大も同様の指定校を持っているようです。(明日に続く)

 

大学入試センター試験が行われました

2017年1月16日 月曜日

今年の大学入試センター試験は寒波到来の中、土曜・日曜の2日間にわたって行われました。昨年より1万2199人多い57万5967人が、全国の691カ所の試験場で試験に取り組みました。1日目は北日本を中心に、2日目の15日は西日本でも、積雪の影響などで、交通機関の運休や遅れが相次ぎ、試験開始時間の繰り下げなどが行われました。大学入試センターによりますと、試験時間の繰り下げは過去10年間で最大規模となり、計約1万2千人に影響があったとのことです。

積雪や公共交通機関の遅延・運休などによって試験会場に時間までにたどり着けなかった場合、会場全体の試験時間を繰り下げる場合もありますが、人数によっては、遅刻した受験生のみ他の部屋で時間をずらして実施するなどの対応が行われます。これからも私立大学の一般入試や国公立大学個別試験などで悪天候や交通機関のトラブルに巻き込まれる恐れもありますが、そのような場合でも落ち着いて、安全を第一に、ともかく遅れていてもあきらめずに試験会場にたどり着くようにしましょう。また、不測の事態が生じた場合、連絡先が受験案内に詳しく書いている場合もあります。そのためにも、事前に注意事項をよく読み、必要な連絡先などは携帯電話に登録しておくなどの準備もしておきましょう。

今回の大学入試センター試験を事故や体調不良などで受験できなくても、1週間後の追試験を受験することができる場合があります。その申請は明日火曜日までとなっていますので、受験できなかった方は受験案内の追試験の申請方法を確認してください。追試験の会場は全国2か所となっています。昨年は東日本で114名、西日本で62名の合計176名が、それぞれ東京芸術大学と京都工芸繊維大学で追試験を受験しています。

センター試験受験後は、自己採点を元に出願校を選択することになります。ここからはデータとの勝負です。自分が目標としていた点数を下回っていても、平均点が下がっていれば強気の出願もできるわけです。主な3教科に関しては英語、数学はやや易化、国語は難化していると見られますが、ともかく分析を行う各社から木曜日以降に大体の集計結果が発表されますので、それも参考に出願校を決めていきましょう。

 

旧帝国大学と学部

2017年1月10日 火曜日

戦前から日本の高等教育システムの中で特権的な地位を占めていた帝国大学ですが、戦後は占領下で行われた学制改革(6・3・3・4制)の中に組み込まれることになります。つまり他の新制大学と同じ位置づけとなったわけですが、昭和23年8月に文部省が通知した「新制国立大学実施要項」によりますと、「国立大学は、特別の地域(北海道、東京、愛知、大阪、京都、福岡)を除き、同一地域にある官立学校はこれを合併して一大学とし、一府県一大学の実現を図る」とされました。この「特別の地域」以外の国立大学は「地方国立大学」として一府県ごとに一校の新制大学が誕生したわけですが、この「特別の地域」の旧帝国大学と、それに含まれない宮城県の東北大学を併せて、国内の旧帝国大学は旧制高校を教養学部(教養部)という形で吸収合併し、総合大学として存続することになります。

 

昭和27年から平成29年の65年間に、この旧帝国大学でどれほどの学部が増設されたのかを一覧にしてみました。黄色に塗ってある所はこの間に増えた学部、水色に塗ってあるところは、他大学を合併して誕生した学部です。

まず、驚くべきなのは、この間に消えた学部が一つもないという事です。私立では教養系の学部の改組や募集停止などがよく見られますが、東京大学の教養学部は65年経った今でも存続しています。また、他の大学も含めて増設された学部は薬学部と歯学部以外、ほとんどありません。つまり旧帝国大学に関しては、65年前の学部構成で世界と戦い続けていることになります。逆に言えば、当時の組織設定が半世紀以上経った今でも通用する素晴らしいものであったともいえます。

数少ない新設された学部についていくつか紹介しておきます。

北海道大学の「獣医学部」は農学部からの分離独立です。「水産学部」とあわせて、北海道大学を特徴付ける学部構成です。

京都大学の「総合人間学部」は教養部を解体して生まれたものですが、宗教学、心理学、文化人類学から現代社会論、語学など幅広い学問分野をカバーする学部です。

一方学部名が似ている大阪大学の「人間科学部」は社会学、教育学や行動学としてサルの研究をしているなど、かなり内容が異なります。従って、センター試験の結果によってこの二つのどちらかを選ぶのではなく、内容で選びましょう。ちなみに大阪大学だけ教育学部がありませんが、人間科学部がその役割を担っています。

「人間科学部」という学部は今日では早稲田大学をはじめとする私立大学に数多くみられ、国立でも今年4月に島根大学にも新設されるなど、もはや珍しくはありませんが、大阪大学が1972年に設置したのが日本初です。一方「総合人間学部」という名前の学部を設置しているのは京都大学と東京のルーテル学院大学の2大学のみです。

九州大学の「芸術工学部」は国立の九州芸術工科大学を合併したものです。建築のみならず映像、音響などのデザインを専門に扱う学部で、全国から学生が集まっています。

大阪大学の「外国語学部」も国立の大阪外国語大学を合併して誕生しましたが、校舎は元のまま、離れた場所にあり、豊中本部との移動は「再履バス」(再履修の学生が移動するためと揶揄して呼ばれている無料スクールバス)で30分ほどかかります。そこで今でも独立したクラブ・サークルが存在します。東京外国語大学とよく比較されますが、スワヒリ語、ハンガリー語、スウェーデン語、デンマーク語が学べる国立大学は日本にここしかありません。

学部ではありませんが、九州大学の「21世紀プログラム」というのは、特定の学部に属さずに卒業できるというシステムです。どの学部を受講してもよく、卒業後は「学士(学術)」という学士号が与えられるというものです。興味・関心や問題意識が固まっている学生にとっては面白いシステムだといえるでしょう。

 

帝国大学は朝鮮半島と台湾にもありました。しかし募集定員は少なく、昭和17年度では朝鮮半島の京城帝国大学は3学部計200名、台湾の台北帝国大学は3学部計160名と小規模だったようです。いずれも終戦後廃校になりましたが、その遺産はそれぞれソウル国立大学、国立台湾大学に継承されて残っているそうです。

 

 

大学も「美味しく」なりました

2017年1月4日 水曜日

あけましておめでとうございます。年末年始ということで、特別においしいものを召し上がった方もいらっしゃると思いますが、今回は「食」と大学についてお伝えしたいと思います。

「食」に関係のある大学の研究分野といえば、「家政学」や「栄養学」の分野での、いかに必要な栄養素を摂取するためにおいしく調理するか、という方向性と、「食品科学」「食品工学」が扱っているように、加工食品を作るための技術を開発する、というアプローチがメインでした。もちろん品種改良や栽培方法によっておいしくて生産性の高い農作物を作る「農学」「生物工学」という研究分野も古くから盛んに行われているのですが、一般の消費者からすると、どの大学のどの研究がどの食品に結びついているのかがあまり伝わっていなかったように思います。

その点、近畿大学の「近大マグロ」は、水産研究所での長年にわたる地道な研究がわかりやすく一般に伝えることができた先進的な例だといえるでしょう。

(これは1年前の近畿大学の新聞広告です)

そこからの刺激もあったのでしょうか、最近は大学発の食品に関するニュースがよく見られるようになりました。

半年ほど前ですが、東京新宿高島屋で「大学は美味しい!!」フェアという大学発の食品を集めた催しが行われました。そこには信州大学の「ブナの実羊羹」、立教大学の「レジどら」(という名前のどら焼き)や、東京農業大学の味噌と、東京大学が養殖したわかめを使ったみそ汁などが提供されました。日本大学生物資源科学部からはミントを食べさせた豚「日大ミンとん」を使ったロースハムとベーコンも出品されましたが、加工に携わった学生たちも販売を行い、直接消費者の声を聞くことができたというメリットもあったようです。

全国で唯一「醸造」の名がつく学科を持つ東京農業大学は日本酒だけでなく、大学が栽培したヤムイモを使った焼酎やビールなどを産学協同も含めて製造、販売しています。この大学ではこれ以外にもお菓子やジャムなど数種類の食品をHPで直売しています。

 山梨大学生命環境学部地域色科学科にはワイン科学特別コースというコースがあり、ワインの製造の研究・開発が行われています

 関西の大学も負けていません。武庫川女子大学食物栄養学科調理学研究室は大森屋とのコラボで「ベジふり」というふりかけを開発しました。ふりかけの袋に武庫川女子大学のキャラクターも描かれています。

大手前大学の健康栄養学部には「大手前大学カレー研究所」が作られました。そこからの発信も今後楽しみです。

奈良女子大学は奈良漬を使用したサブレやカステラなどのスイーツを開発し、一般向けに販売されています。

さて、ブームの火付け役となった近畿大学では付属農場で作った「近大みかん」も数量限定ですが一般販売しています。例年学生向けの販売もあるようです。房や皮が薄くて食べやすく、糖度も酸味も適度で大変食べやすいとのことです。

エースコックから「近畿大学水産研究所×つるとんたん監修スーパーカップ1.5倍近大マグロ使用魚だしカレーうどん」が発売されました。220円(税抜)で全国のコンビニで手に入るようです。お手軽に近畿大学の味を楽しむことができそうです。

このように大学による「食」に関する研究や発信も盛んになっています。食べることが大好きな(?)高校生の大学選びの参考にしてもらえればと思います。

というわけで、今年もこのマグロ、いやブログをよろしくお願い申し上げます。
 

 

仏教系大学 学生数ランキング

2016年12月29日 木曜日

昨日に続きまして、本日は仏教系大学の学生数ランキングを紹介しておきます。昨日同様、元データは「大学ランキング2017」朝日新聞社刊 です。

大学名の後に宗派を記号で示しています。(真言宗のみ、(真言)と表記しています。)

㋔=浄土真宗大谷派

㋛=浄土宗

㋞=曹洞宗

㋢=天台宗

㋥=日蓮宗

㋭=浄土真宗本願寺派

㋷=臨済宗

 

この学生数上位27大学のうち、浄土真宗本願寺派が7校、浄土真宗大谷派が5校と、浄土真宗だけで12大学と圧倒的なシェアを占めます。浄土真宗の門徒数は仏教徒の3割強程度に対し、学生数でも仏教系の中で4割ほどと大きなシェアを占めています。浄土真宗は教育に積極的な宗派だといえるでしょう。

仏教系の大学のキリスト教系大学との違いは、長い歴史があるところです。キリスト教系の大学はいずれも明治期以降に設立されたものですが、たとえば四天王寺大学はその起源を聖徳太子の時代にまで遡れますし、龍谷大学も1639年、西本願寺境内に作られた学寮が起源になっています。元々は僧侶養成に重点が置かれていましたが、次第に信徒の教養教育、技芸教育にも力を入れるようになり、「寺子屋」と呼ばれる民間教育機関を併設するところも出てきました。これらの教育のノウハウが一般の人々からも支持されるようになり、大学とその付属高校、中学校を擁する学校法人にまで発展したところもあります。今では人文系、福祉系、教育系、のみならず、駒澤大学や愛知学院大学、佛教大学のように医療系の資格取得や、龍谷大学や埼玉工業大学のように、理工系や生命科学系などの最新のテクノロジーの研究ができる大学にまで発展したところもあります。

学校選びは偏差値や設置学部だけなく、このような背景を調べることで、その特徴を知ることもできます。気になる大学の歴史も調べてみてはいかがでしょうか。

キリスト教系大学 学生数ランキング

2016年12月28日 水曜日

年末年始は何かと宗教行事の多い時期です。キリスト教系の学校では、クリスマスに向けて、様々な飾りつけや聖歌隊の演奏などが行われるミサなど、この時期を祝う行事が続きます。

キリスト教系大学の学生数をグラフ化しました。(元データ「大学ランキング2017」朝日新聞社)大学名の後ろに★がついているのは同じキリスト教でもカトリック系の修道会が運営している学校です。同志社をはじめとして星印がついてない大学は、プロテスタント系です。プロテスタント系はカトリックと違ってその中でさらに宗派に分かれているので、それぞれの宗派が学校を作ることによって学校数は多くなっています。たとえば学生数1位の同志社と2位の関西学院は同じプロテスタント系で、どちらも日本基督教団指定の神学部を設けていますが、同志社は「会衆派系」、関西学院は「メソジスト系」と少し違いがあり、関西学院は同志社より同じメソジスト系の青山学院の方と仲が良いようです。

同志社では毎年クリスマスの時期に、「全同志社メサイアコンサート」を行います。ヘンデルのオラトリオ、「メサイア」全曲をオーケストラと合唱併せて200人近い学生が、外部のホールを借りて演奏するという一大イベントです。約2時間半の長大な曲ですから一般の演奏機会は少ないのですが、キリストの誕生を祝う内容の名曲の演奏を毎年楽しめるというのは、同志社大生の特権でしょう。聖歌を大切にしたといわれるマルティン・ルターの考えがここにも生きているのでした。
(明日の「仏教系大学 学生数ランキング」に続きます)

小学校英語 教科化 2018年より先行実施

2016年12月26日 月曜日

12月22日の毎日新聞によりますと、2020年から導入予定の新指導要領の目玉の一つである「小学校英語の教科化」が2018年より先行導入されるとの報道がありました。2020年導入ということは、関係するのは現在の小1以下の学年だと見られていましたが、この先行実施によって現在の小3以下の学年が影響を受けることになりました。

 

(毎日新聞Online http://mainichi.jp/articles/20161222/ddm/002/100/163000c より引用)

ここで、気を付けたいのは、指導要領によって「教科として」教えられる科目になるということは、今でも私立中学校入試で一部選択として扱われている英語が本格的に導入されるばかりでなく、公立中高一貫校の適性検査も変わってくることが予想されます。さらに、中学入試を考えていない生徒にとっても、中1の英語の教材から、現行のようなアルファベットと簡単な単語といった導入段階が消え、ある程度のまとまった会話文や文章からスタートすることになるなどの影響を受けることになります。

加えて新聞記事には最後に書かれていましたが、新指導要領では高校の間に学ぶ英単語の数を、現在の3,000語程度から5,000~6,000語程度に増やすとのことです。従って大学入試に出題される英語長文のレベルも上がると考えられます。(実は、今の大学入試で使われている英語の長文は、雑誌記事や小説を題材に使っているものが多いのですが、原文のままではなく、高校生でもわかるように、表現技法や単語のレベルを落として書き直しているものがほとんどです。)つまり、今の小3以下の学年が大学受験をするころには英語圏で実際に使われている本格的な素材文を早く読んで的確に理解する力が必要になるというわけです。

小学校が全面的に外国語を取り入れるのは史上初めてのことであり、教員の研修も含めて授業の質を保証する方法についての詳細が決められていないタイミングで、さらに工程を短くする答申に対しては今後議論も起こるでしょう。しかし、導入時期が決まったことによって一部の私立小学校や公立の研究校で行われている実践が紹介される機会も増えると思います。

 

 

平成28年一級建築士試験「設計製図の試験」合格者3,673人の主な属性

2016年12月22日 木曜日

平成28年一級建築士試験「設計製図の試験」の合格者が発表されました。この「設計製図の試験」というのは、一級建築士の2次試験(最終試験)で、この試験に合格できれば資格が手に入るというシステムになっています。

一級建築士を受験するためには、二級建築士合格後、2年以上の実務経験が必要です。しかし大学院在学(および必要な単位)によってその代わりにすることもできます。つまり受験資格を得るためには大学院を卒業するか、学部卒業後、2年の実務経験を経る2つの方法があります。最短でも高校卒業後、6年間経なければ受験資格が手に入らないというハードルの高さですが、そのうえ1次試験の「学科」と2次試験の「製図」両方合格できたものは12.0%と資格試験としては難関の部類に入ります。

今年の設計製図試験の課題は「子ども・子育て支援センター」(保育所・児童館・子育て支援施設などの複合施設)を設計せよ、というものだったそうですが、今必要とされている施設という意味では実態に即した試験だといえるでしょう。

受験資格に「大学・各種学校」を書いている人は約76.2%ですが、その中でのランキングが発表されています。全国一位は日本大学の180名、2位は東京理科大学の123名、3位は芝浦工業大学の90名と関東勢がベスト3を独占しています。そこで、ここでは10名以上の合格者が出た近畿の大学・専門学校を紹介します。

 

近畿1位は全国では5位の近畿大学です。次は国立大学が3校続きますが、近畿で5位は関西大学、文系学部が多く、元気な関西大学ですが、理系の建築学部も目覚ましい実績を上げています。大阪工業大学と二つ下の摂南大学は同じ学校法人ですので、合計すると63名と近畿で3位ともいえます。

女子大で唯一ランクインしているのは武庫川女子大学。薬学、看護学も有名ですが、食物栄養なども含む生活環境学部の中に、建築学科があります。本学と少し離れたところにある建築学科ですが、近くの工場の中庭の設計や現在高架工事中の阪神電鉄の駅の見学など、実習や見学を数多く取り入れている実践でも有名です。

一級建築士という巨大な公共物の設計もできる資格があれば、文字通り「地図に残る仕事」ができるのです。これから大学選びをする皆さん、いかがですか?

 

 

3月に(早くも)オープンキャンパスが開催されます

2016年12月21日 水曜日

大学のオープンキャンパス情報をお知らせしておきます。

「え?そろそろ出願だというこの時期に??今頃???」と思われた方、そう思うのも無理はありません。実は高3向けのオープンキャンパスではなく、その次の年度に向けて3月に行われるイベントの話なのです。

 

摂南大学はさりげなく6月~12月までの日程に続けて3月の日程が紹介されていますが、この大学は3月5日が最後の入試日ですので、ここにある3月18日は高2以下向け、という事になります。思わず見落とすところでした。

ここでは摂南大学のオープンキャンパスを紹介しましたが、それ以外にも昨年には近畿大学などが3月にオープンキャンパスを開催しています。このようにすでに次の受験生向けのイベントも今後発表されていきますので、気になる大学のホームページを定期的に巡回しておきましょう。