令和4年度 大阪府立中学校入学者選抜

2021年6月29日 火曜日

現在大阪府立の中学校といえば、大阪府立富田林中学校のみですが、令和4年度(2022年度)から、現在大阪市立の「咲くやこの花中学校」と「水都国際中学校」の2校が大阪府に移管されることになりましたので、合計3校となります。

大阪府教育委員会から「入学者選抜方針」が発表されました。それによりますと、この移管される2校は、通学範囲も大阪市内から大阪府下へと拡大されることになります。

入試日程は去年と同じように、私立中学校入試解禁日の次の週です。但し面接は無くなります。

3校一緒に府立になるので、入試問題も統一されるのかな?と思って、要項をよく見ると・・・

というわけで、昨年と同じように、「咲くやこの花中」と「水都国際中」の適性検査Ⅰは共通問題、一方適性検査Ⅱは「咲くやこの花中」の4つの分野と「水都国際中」とでそれぞれ異なる内容。「富田林中」は適性検査Ⅰが国語的問題、適性検査Ⅱが社会・理科的問題、適性検査Ⅲが算数的問題と書いてありますから、昨年までと同じように現市立の2校とは異なった適性検査問題になりそうです。

6月27日(日)には当社主催「開成 咲くや・水都模試」を行いました。こちらは梅田会場の様子。当社の指導ノウハウを生かして作成した本番と同じ形式の問題に小学生が一斉に取り組んでいました。昨年も志願倍率が4倍を超えていたこの2校は、通学範囲が広がることで、さらに厳しい戦いになることも予想されます。みんながんばれ。

【安心安全】学校丸ごと「抗菌コーティング」

2021年6月28日 月曜日

新型コロナのワクチン接種が始まったといっても、まだまだ気が抜けないコロナ禍ですが、学校でも感染症への対応として、マスク着用はもちろん昼食の「黙食」や手洗いの徹底など、衛生に気を使った生活が続いています。先生方・生徒さんも机やドアノブといった人の手が触れる部分を中心に毎日消毒・殺菌するなど苦労なさっています。一方ウイルスに関する研究も進み、コロナ関連病棟では一番ウイルスが多いのは空調のフィルターや床、靴の裏など、なかなか普段消毒できないところに多いというCDC(アメリカ感染症予防センター)による調査研究もあるようです。

そこで、昨年8月には大阪市旭区の「常翔学園中学校・高等学校」が、さらに今月には神戸市中央区の「神戸龍谷中学校・高等学校」が学校を丸ごと抗菌加工しました。神戸龍谷の先生からの情報ですが、「本学舎と青谷学舎の全教室の机、いす、扉、窓、ドアノブ、スイッチまたトイレの便器、壁、床等手が触れる場所すべて」コーティングしたそうです。教室のみならず講堂や応接室、図書館までコーティングする念の入れようです。

そもそも学校というところは子どもが密になっていますので、季節性のインフルエンザなどの感染症の流行は毎年のように繰り返されていましたが、こちらにも効果がありそうです。光触媒作用を応用した薬剤を使っているので、効果はほぼ半永久的なのだそうです。また抗菌作用だけでなく、消臭作用もあるようです。もちろん使用している薬剤は直接人体に付着しても安全なものなのだそうです。

因みに費用は結構かかったそうですが、これで気持ちの良い環境が手に入るわけですから価値はありそうですね。

(常翔学園の玄関に置かれている施工証明書)

コロナ禍をきっかけに、今回紹介したような取り組みも、今後学校選びの材料の一つになっていくのかも知れません。

建国中学校・高等学校にお邪魔してきました(その2)

2021年6月25日 金曜日

築5年の校舎は明るくて気持ちが良いです。掃除や整頓も行き届いていて、非常にきれいです。

こちらは英語の授業ですが、電子黒板を用いた活気のある授業が行われていました。1学年の人数は多くはありませんが、習熟度別の展開授業が行われています。新中1の授業では、机間支援の先生も加わって、1教室2名体制の手厚さです。

体育館は冷房完備。夏の体育や部活動も気持ちよく過ごせそうです。

写真を撮るのを忘れましたが、明るい食堂も併設されています。せっかくなので定食を頂きました。メインは白身魚の竜田揚げですが、野菜も多くバランスの取れた美味しいメニューでした。ごちそうさまでした。

その他、韓国のソウル大学(THE世界ランキングで京都大学と同レベル)に、外国籍枠での受験が可能(在日韓国籍の方は帰国枠というのもある)など、海外大学も含めて進学にも強いのですが、詳しくは学校の説明会でお聞きください。休み時間には日本語と韓国語と英語が飛び交い、すれ違う先生や生徒さんもいろんな言語で挨拶してくれます。こういった環境もこれからの国際人を育成するには良い環境ではないでしょうか。というわけで、やはり学校というものは中まで入ってみないとその良さがわからないなぁ、と思ったのでした。

建国中学校・高等学校にお邪魔してきました(その1)

2021年6月24日 木曜日

大阪市住吉区、南海高野線の我孫子前駅の南東には、大阪市立大和川中学校、浪速高等学校・中学校大阪市立大学の杉本町キャンパスなど、学校が多い地域なのですが、そのど真ん中に建国幼稚園、小学校、中学校、高等学校があります。高校の1学年は40~50名ほどのこじんまりした学校です。韓国の方が中心になって設立した学校という事で、民族系の学校だと思われているかも知れませんが、実は高校生の54%は日本国籍、在日の韓国籍が30%だそうですので、合計84%は日本語を母語としている生徒で占められています。残り16%は韓国、中国、英語圏などだそうです。

授業を見せていただきました。なんと中国語の授業です。映像を見ながら中国の伝統文化と共に、文法を学ぶという、いきなり本格的な授業です。中国語は選択制だそうですが、ネイティブの中国の先生が2名常勤でいらっしゃるそうです。

こちらはゲーム形式で単語テストがオンラインで行われています。新高1・新中1は全員Chrome Bookを購入、2年、3年生は学校から貸与されているとの事で、この授業でも活用されています。ICTが進んでいるという事で、例年なら年間30日程度の海外研修も、コロナ禍のこの1年は海外の学校とのオンラインでの交流を行うことができたそうです。(続く)

【中学募集の】箕面自由学園中学校「サイエンスフェスタ&グローバルチャレンジ」【人気企画】

2021年6月17日 木曜日

今年で7回目となる、箕面自由学園自慢の人気企画、「サイエンスフェスタ&グローバルチャレンジ」が今年も開催されます。在校生のお兄さん、お姉さんがプレゼンターとなって、自然科学のみならず、社会科学、人文科学、また英会話など、様々な体験プログラムを案内してくれます。申し込みは6月25日から、学校HPからどうぞ。各プログラム定員がありますので、小学生の皆さん、お早めに。

【英語好きの女子】百合学院中学校 英語入試【いらっしゃい】

2021年6月15日 火曜日

兵庫県尼崎市の、アットホームな女子校、百合学院は「おはよう朝日です」の橋本昌子アナウンサーや歌手の石野真子(反応したあなた、歳がばれる)が在籍していた学校ですが、10年ほど前から英語教育や大学進学に向けた準備に力を入れつつ、伝統的な生け花や声楽、ピアノのレッスンといった文化面も伸ばしてくれる学校です。

 さて、今年も英語のみ中学入試を行いますよ、という案内が届きました。英語の100点満点の試験だけで合否を決めるのか?と思いきや、英語そのものはそんなに難しくはなく、面接も含めて総合的に判断していただけるような説明が書いてあります。英語が好きなら入学後に伸ばせます、といった学校の自信が感じられるぞ、というわけでした。興味のある小学生女子は、入試関連イベントで詳しく聞いてみましょう。

神戸山手女子中学校・高等学校 塾対象説明会にお邪魔してきました

2021年6月14日 月曜日

97年の歴史を持つ、神戸山手女子中学校・高等学校の塾対象説明会に先週お邪魔してきました。会場となった関西国際大学の尼崎キャンパスに150人近い塾関係者が集まるという大盛況ぶりです。(もちろんお席の間隔をとって、換気を十分するなど感染予防はなされていました)

なぜ、こんなに盛り上がったかというと、運営法人は昨年、関西国際大学を運営する濵名学院と統合、「学校法人 濵名山手学院」となり、様々な改革が始まりました。その目玉の一つが今年度、平井正朗新校長を迎えての、教育活動全般の抜本的な見直しです。今回は「新生神戸山手」の教育ビジョンを聞きたいという事でこれだけ人が集まったというわけです。

平井新校長からは、生徒ファーストの成長実感を持てる教育について、具体的な施策が次々と発表されました。教科ごとの目標設定や定期テストの探究的活用、ICT教育、企業と連携したキャリア教育、クラブ推奨とそれを通した人間教育など、枚挙にいとまがありません。現状では中学校からの入学者は多くはありませんが、このような教育を高校の3年間しか受けないのはもったいないと感じました。次年度の中学入試状況は大きく変わるかもしれません。

【オンラインで】近大附属豊岡中学校・高等学校 文化祭【学校行事】

2021年6月10日 木曜日

コロナ禍も2年目を迎え、各学校では昨年と異なり、感染防止に工夫しつつ、学校行事を再開する動きが出てきました。こちら近畿大学附属豊岡中学校・高等学校では昨年中止された文化祭を開催するそうですが、 在校生の保護者を含めて一般公開を行わない代わりに、オンラインでの動画配信を行うとの事です。逆に考えると地理的に離れたところに住んでいる小学生・中学生や保護者もお手軽に学校の雰囲気を感じることができるようになったともいえます。

元々ICTに対する取り組みも先進的な学校ですので、様々な工夫がなされるのではないでしょうか。楽しみですね。

【スクープ】同志社中学校が2教科入試へ【2023年から】

2021年6月8日 火曜日

先日、同志社高等学校を紹介しましたが、そのお隣の同志社中学校で動きがありました。現在3教科または4教科入試を実施していますが、2023年(つまり今の小5の学年)から2教科にするとの知らせが入りました。入試科目を増やす学校もある一方で同志社中は削減、それに伴って11:00には受験生解散となります。という事は、初日午後に地理的に離れている清風や大阪桐蔭の併願受験も可能になるなど関西の私立中学校の受験地図に影響を出るかも、というお話でした。

私立中学校・私立高等学校入試における面接試験の扱い

2021年6月7日 月曜日

思い起こせば2020年の2月27日、政府から全国一斉休校が発出され、学校を始めとして教育関係機関は混乱を極めたわけですが、その直前に行われた中学、高校入試も大きな影響を受けました。関西圏では中学入試の解禁日が1月16日でしたので、まだ傷は浅かったのですが、2月10日の高校入試は受験者数も多く、長時間拘束になりがちな面接試験を断念した高校もありました。

そろそろ次年度の募集要項が固まってくる頃ですが、2022年度入試では面接の扱いはどうなるのでしょうか。特に高校入試で5教科入試に面接を加えると日程が2日に渡るケースも多かったわけですが、面接を無くして1日に圧縮する学校も出てくるかもしれません。今後の各校からの発表に注意しておきましょう。