首都圏の難関大学に強い関西の私立高校はここだ②

2021年12月9日 木曜日

次はMARCHランキングです。10%以上にランクインしているのはご覧の9校となっています。なんと2位は女子校である甲南女子です。立教大学に3年間で23人というのは関西最多となっています。甲南女子はキリスト教系でもないのに・・・。逆にキリスト教系の洛星がそれとは関係のない中央大学に強いという、これまた不思議です。(またの機会に、もう少し掘ってきます)一方、公立高校のランクインは大阪教育大学附属池田のみ。公立高校から首都圏の私立大学というのはまだ少数派であるようです。首都圏大学のキャンパスライフを夢見ている中学受験生、高校受験生は今回紹介した学校がお勧めとなります。受験校選定の参考にしてみてください。

ところで今年の大学入試では関西からの首都圏受験が回復するのでしょうか。2022年度入試でのランキングもどうなるのか楽しみです。

首都圏の難関大学に強い関西の私立高校はここだ①

2021年12月8日 水曜日

昨年はコロナ禍の影響で、住所地から大きく離れた大学を志願する受験生が減少したといわれていますが、超難関大学に関してはその傾向は当てはまらなかったと思います。早稲田・慶應義塾・上智・東京理科の4大学は私立大学でも全国区の知名度と難易度を誇ります。その4大学の合格者数を卒業生数で割った「占有率」で、関西圏の高校のランキングを作ってみました。単年度の波を補正するため、2021年度~2019年度入試の3か年を加算しています。(元データはサンデー毎日の「大学入試全記録」(毎日新聞社刊)を参考にしていますので、学校HPの数値とずれている可能性があることはご了承ください)

占有率が10%以上の学校はこの通りです。

東大+京大合格ランキングと似たような結果となっていますが、ちょっと意外なのが9位の須磨学園。東大京大ランキングで22位、関関同立でのランキングでは33位なのですが、ここでは9位。1位の西大和(東大京大5位、関関同立53位)と並んで東京シフトを敷いているようです。女子校では神戸海星女子学院が唯一ランクインしています。(続く)

【乱高下】神戸学院大学 公募制推薦 志願状況【狙い目はここだ!】

2021年12月6日 月曜日

神戸学院大学の公募推薦出願状況も見てみましょう。

学部ごとの変動が大きいので、昨年比だけではなく、この大学についても2020年度入試の志願者数を1とした3年変動のグラフで説明します。

G・C(グローバルコミュニケーション)といった国際系の学部が続落しているのは他大学と同じ状況ですが。まさかの法学部が続落しています。旺文社の「蛍雪時代2022年度用・大学の真の実力 情報公開BOOK」で法学部の就職状況を調べてみると、昨年公務員になったのは卒業生449名中56名と、割合にすれば関西学院大学や甲南大学とほぼ同率となっていますので、もっと評価されるべきだと思います。一方、昨年倍率が跳ね上がった人文と栄養は揺り戻しで急落しています。これらは一般入試で狙える学部となるのではないでしょうか。逆に昨年の急落から反発した心理は昨年比では増加していますが、2020年水準と比べるとほぼ変わりませんので、過度に心配する必要は無いでしょう。

一般入試出願の参考にお使いください。

私立大学等 経常費補助金について

2021年12月3日 金曜日

私立大学の経営に関する不祥事が報道されると、「大学は税金から補助金をたくさんもらっているのにけしからん」と関係者以外も憤るという図式になっていますが、実際どの程度の金額が使われているのか気になったので調べてみました。

まず、2020年度に補助金の交付を受けた大学は577校(大学院大学含む)で、交付総額は291,330,742(千円)つまり3000億円近くが支出されています。まとめると結構な金額ですね。一番交付額が多かったのは早稲田大学で約93億円、2位が日本大学の90億円、3位が慶應義塾大学の82億円と続きます。4位の立命館大学は関西では1位の60億円。医学、歯学、薬学、保健と医療系の学部しかない昭和大学が5位の59億円と続きます。

さて、学生1人がどれほどの恩恵を受けているのかがわかるように、2020年度の学部学生数で補助金の合計を割ってみました。すると、1位の早稲田大学は一人当たり約24万円。学生全員が毎月2万円ずつ頂いている事になります。ありがたや。そう考えると2位の日本大学は医学部もあるのに一人当たり約14万円ですので、補助金が多いとはいえません。5位の昭和大学は189万円ということは、もし補助金が無くなったら学費が189万円値上げになる理屈ですので大変です。もっとインパクトがあるのが日本医科大学。一人当たり389万円は大きいです。私立の医学部は学費がとっても高いのですが、実は国も頑張って補助しているわけです。

逆に一人当たりの金額が低い大学も見つけてしまいました。

秋田県のノースアジア大学の補助金は757万円、学生数は792名と一人当たり年間9千558円ほどです。大阪経済法科大学も4237万円の補助金に対して学生は5354人ですから、年間1万2千円。月1000円ずつのお小遣い程度となっています。就職支援や資格取得で定評のある学校ですので、もっと国も支えてあげてほしいものです。

因みに東京大学の「国立大学運営費交付金」は822億円、学生は27,011人ですので、学生一人当たり304万円となっております。13億円と国立で最も交付額が少なかった鹿児島の鹿屋体育大学でも学生数は768人(2021年度)ですので、一人当たり169万円となります。そう考えると私学の補助金なんてかわいいものに見えてきます。景気対策も大切ですが、私立大学に対する補助金のための予算を増やしましょうよ、という議論も国会でしていただきたいものです。

(私立大学の補助金に関しては、「日本私立学校振興・共済事業団」のホームページ令和2年度 私立大学等経常費補助金交付状況の概要|私学振興事業(助成業務)|私学事業団 (shigaku.go.jp)から引用。国立大学の運営費交付金については、文部科学省のホームページ【資料1-2】国立大学法人運営費交付金の配分状況 (mext.go.jp)を参考にしています。大学の学生数については旺文社の螢雪時代編集部『大学の真の実力 情報公開BOOK』及び各大学のHP等を参考にしています)

【今年も好調】追手門学院大学 公募制推薦(前期)志願状況【狙い目はここだ!】

2021年12月2日 木曜日

今はまだ安威キャンパスと総持寺キャンパスに分かれていますが、総持寺キャンパスへの統合を目指して新たな建物も建築中で、利便性と学習環境もさらに充実していく追手門学院大学についてです。

昨年度入試日程の変更で大きく志願者数を伸ばしました。移転によって通学圏が広がったことも手伝って合計すると2022年度入試では2020年度入試の1.26倍の志願者を集めました。特に調子が良いのが社会学部。根強い人気の地域創造も続伸しています。経営学部は昨年の揺り戻しで減少しましたが、それでも2020年の1.3倍以上の志願者です。このグラフには表れていませんが、新設の文学部も1400名以上の志願者を集めました。

ここでコロナ禍の影響で国際学部だけ大きくマイナスになっていますが、逆に言えば一般入試も含めて今後の入試での狙い目となることが考えられます。若干続落の経済学部も併せてお勧めしておきます。

【ほぼ昨年並みだが】摂南大学 公募制推薦(A日程) 出願状況【狙い目はここだ!】

2021年11月29日 月曜日

まだ、A日程だけですが、摂南大学の公募制推薦入試の出願状況も発表されていますので、まとめてみました。全体的には昨年の98%とほぼ同じ出願数ですが、学部ごとの推移には大きな差があります。2020年度同日程の出願数を1として、その後2年分の推移をグラフ化してみました。

多くの他大学と同じように「国際学部」が2年連続マイナス。2020年に開設した「農学部」も同じくマイナス傾向が続いています。しかし、2020年度からのへこみが一番大きいのが「理工学部」。学部内での詳細を見てみると、減少幅が大きいのは住環境デザイン学科(理系入試)、次が電気電子工学科となっています。出願者の学力分布が不明ですので、実際どの程度の人数の公募制推薦での合格者が出るのか分かりません。しかし、これらの学科は今後の日程の入試で狙い目になる可能性が高いと考えられます。これからの出願作戦の参考までにどうぞ。

【絶好調】龍谷大学 公募推薦 出願状況【志願者連続増加】

2021年11月26日 金曜日

11月27日、28日に行われる龍谷大学の公募推薦(2科型)の出願状況が確定しました。

大学HPによりますと、4年制で昨年の約15%増の合計20,288件の出願があったようです。昨年来のコロナ禍の影響でしょうか、私立大学入試に関しては一人当たりの出願数が減少する傾向があり、昨年も多くの大学が志願者を減らしましたが、龍谷大学は一般も含めて志願者増、今年も公募推薦では増加に転じています。

そこで、コロナ禍前の2020年度入試の志願者数を「1」として、その後2年の推移をグラフにしてみました。

ご覧のように社会学部は2年前の1.6倍以上、法学部も続伸で2年前の1.46倍となっています。他大学では国際系の学部が志願者を減らしている中で、龍谷は昨年の微減から、ことしからの「英語資格利用方式」の導入もあって昨年比で1.4倍と一気に回復しています。特に留学必須の「グローバル・スタディーズ学科」での増加が特徴的です。

一般的に大学は、公募推薦に関しては、歩留まりも考慮して公表されている募集人数よりも多くの合格を出しますので、志願者の変動が難易度の変動に直結するものでもありませんが、この学部ごとの傾向は一般入試でも予想されますので、学部間併願の作戦にも生かしていきましょう。

【朗報】関西学院大学 一般選抜枠拡大か?

2021年11月24日 水曜日

関西の「関関同立」の中で、一般選抜による入学者の割合が一番低かった関西学院が、方針転換しつつあります。2020年度入試では一般選抜の「合格者数」は9,644名だったのに対し、2021年度入試では12,444名と2,800名も増加しています。また、受験日程も2月1日、2日の両日で全学部受験可能となり、地方会場も含めて拡大されました。文系学部に共通テスト利用の7科目型を追加し、さらに出願しやすくなりました。

というわけで、関西学院大学を志願する受験生は、これらの制度も活用して出願しましょう、というお話でした。

梅花中学校・高等学校・梅花女子大学 「星降るウィークエンド説明会」

2021年11月4日 木曜日

以前、行われていた「星降る夜のナイト説明会」は平日開催でしたが、週末の方が来場者にやさしいとの判断でしょうか、今年は「ウィークエンド」での開催です。先生方ご苦労様です。場所はグランフロント北館2F、南館からの連絡デッキをまっすぐ進んでクリスマスツリーのある吹き抜けの左手を進むとその「The Lab.」という会場です。保護者のみの参加もOKとのことですので、お出かけしてみては如何でしょうか。今では珍しくなった「予約不要」となっております。

【近畿圏】関西大学 入試説明会【各地に出張】

2021年10月29日 金曜日

先日もこのエントリーに立命館大の【各地に出張】説明会

【近畿圏】立命館大学 一般選抜入試説明会【各地に出張】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

を紹介しましたが、関西大学も各地での出張説明会を昨年よりもさらに拡充した形で実施します。本学開催の日程は24日に終わっていますが、この日は申し込み定員いっぱいの満員御礼状態だったそうですので、ここで参加できなかった受験生は、逆に出張説明会の方が落ち着いて説明を受けることができそうです。平日の夕刻の設定が多いようですので、高校生は放課後忘れずご参加ください。お申し込みはQRコードからどうぞ。(業務連絡です。この日授業が入っているフリーステップ生は早めに振替希望を申し出ておいてくださいね。)