大阪女子短期大学高等学校の説明会に行ってきました

2016年10月7日 金曜日

大阪府藤井寺市の「大阪女子短期大学高等学校」、近鉄藤井寺駅から徒歩5分、その昔、藤井寺球場があった場所のすぐ横、落ち着いた住宅地の中にありました。御覧のようにこの学校、来年から校名が「大阪緑涼高等学校」と変更になります。残念なことに栄養士や保育士の資格取得で定評があり、地域に愛されてきた「大阪女子短期大学」が募集を停止することになり、その影響でこの高校も校名変更となります。短期大学が無くなるということで不安の声も聞かれましたが、同じ法人には「大阪商業大学」「神戸芸術工科大学」「大阪商業大学高等学校」「大阪商業大学堺高等学校」など多くの学校がありますので安心ですし、むしろ高校にとっては使える施設が増える、ほかの学校からの指定校推薦枠が増えるなどのメリットの方が大きいと考えられます。

この新校名の「緑涼」というのは、すでに以前から学園祭は「緑涼祭」と呼ばれ、在校生にはなじみのある呼び方のようです。

さて、この高校は4つのコース制を取っていますが、珍しいことに募集時には一括募集、つまり1年生の間は「特別編成コース」という進学に特化したコースも含めて「希望制」となっています。2年次から「特別編成」「進学」「保育系進学」「看護系進学」の4つのコースに分かれていくという仕組みです。

強化クラブとして(ラグビー、サッカー、バスケットボール、バトミントン、陸上、書道)の6つが指定されています。女子校ですので、ラグビーもサッカーももちろん女子だけです。まだ女子の競技人口は少ないと思いますが、指導できる先生がいらっしゃるというのは素晴らしいことだと思います。クラブ生向けの「奨学生制度」もあるようです。

1年生の間は毎週「茶道」の授業があります。また、書道や毎朝の漢字練習を通して、大学受験などで必要な志望理由書を美しく仕上げるための能力が自然に身に着くようになっています。

学校の説明会では珍しく、きめ細かな生活指導についての説明もありました。生活指導といえば、遅刻や服装など生徒が取り締まられるイメージがありますが、この学校ではスマートフォンの持ち込みがOKである代わりに、ネットトラブルに関する研修や、痴漢対策などの安全教育が行われるなど、生徒を守るための「生活指導」が行われているということがよくわかりました。

大学への進学実績もここ3年間で大きく伸びてきています。短期大学と同じ場所にある高校ですからそのまま短大に進学する生徒が多いというイメージでしたが、実際には一般入試で大学に挑戦する生徒が増えているようです。

入試成績優秀者に対する「奨学生制度」が手厚いようです。入学時の費用(入学金だけでなく、制服や体操服なども)が無料になり、それ以上の給付金がある、という制度などもあるようです。このチャンスは入試時だけでなく、入学後に頑張った生徒にも別の形での奨学生制度があるようです。

この学校のある藤井寺市と隣接する羽曳野市、柏原市、八尾市、松原市からの通学者が全生徒の半数以上を占める学校です。しかし駅からも近く、通学の利便性も高いので、多少離れていても近鉄南大阪線沿線の生徒は志望校選びの候補に入れてみてはいかがでしょうか。11月5日(土)の午後には今年最後のオープンスクールがあるようです。申し込みはネット経由のようですので、学校のホームページをご確認ください。