大阪府立高校入試に追試 これでインフルエンザも怖くない?

2017年5月19日 金曜日

大阪府教育委員会は5月17日、インフルエンザなどで体調を崩した高校受験生への救済策として次回の入試から追試を実施すると発表しました。文部科学省の通知を受けて方針変更されたかたちです。

追試は一般選抜(2018年3月12日)の6日後、3月18日(日)に英数国の3教科で本試験とは別の問題で実施されます。実はその次の日の19日(月)午前10時の一般選抜の発表までは府立高校生は学校に立ち入ることができませんので、部活などへの影響もないという絶妙なタイミングです。合格枠については、一般選抜で定員までの合格を発表し、追試についてはその枠外で基準を満たした受験生を合格させるとのことです。それなら、たとえば320名定員の高校で322名合格とかあり得るという事になりますが、実は今までも帰国子女など特別な受験生は枠外で受け入れるという事がありましたので、不思議ではありません。ともかく今まではインフルエンザで高熱を発していても試験日には学校に出向いて別室で受験する必要がありましたが、別日の追試が用意されることで何人かは救われることになりそうです。

インフルエンザといえば2009年5月の新型インフルエンザ騒動の時は大阪府立高校でも大変でした。ちょうど中間試験の前に1週間臨時休校になり、学校が再開されても体調のすぐれない人は欠席するようにといわれ、そう言われれば行きたくなるのが人情で、結局全員マスクで登校。中間試験も風邪気味だと感じる生徒を別室受験としましたが、その別室の方が人数が多く、どっちが危ないんだかわからない状態になっていました。結局中間試験結果そのものも参考記録にとどめた学校も多かったようです。

これが入試の時期でなかったのは幸いでした。しかし、これと同じことが今後起きる可能性も否定できませんので、入試についても追試をシステム化しておくことは大切なことだと思います。

もちろん試験当日万全の体調で臨むのが一番ですが、万が一インフルエンザと診断された場合の手続き方法も入試要項に記載されると思いますので、受験生は念のために確認しておきましょう。