兵庫県 公立高校 倍率推移(第3学区)

2020年7月10日 金曜日

さらに引き続き、兵庫県の公立高校の倍率推移です。今日は神戸市よりも西方面、明石~高砂~多可町方面の第3学区です。昨年度は倍率が上がりましたが、今年は全体的に落ち着いています。そんな中で京大・阪大・神戸大への合計合格実績25名を誇る進学校明石北が第1志願で定員マイナス30名、99名の第2志願からの流入(つまり第1志願不合格者)も少なく、入学者数がまさかの定員マイナス8名と本当の定員割れになってしまいました。明石城西も同じく入学者数が定員マイナス9名。いずれもここ数年では珍しい状況となりましたが、次年度は揺り戻しの可能性もありますので要注意です。

各学区の平均倍率推移を見てみましょう。ご覧のように全体的に下降していますが、今回は紹介していない第5学区はここ5年間定員割れ状態が続いており、今年はついに平均倍率も充足率も0.9倍を下回りました。但し第5学区は進学連携校方式(指定の中学校以外からの合格者は募集定員の18%以内に限られる)という縛りがあり、倍率は地域の中学生徒数の影響を受けるため、決して人気が無い、というわけではありません。74年前に創設された水産学校をルーツに、今でも海洋科学学科を併設し、敷地内に寮のある香住高校や、旧制中学校から107年の歴史を持ち、観光グローバル類型も設置する生野高校、旧制女学校から113年の歴史を持ち、地域連携のアクティブラーニングを行っている出石高校などなど、各校では独自の施設やコースによる魅力的な教育活動が行われています。(終わり)