大阪府立高校 2021年度入試を占う(旧1学区)

2020年12月15日 火曜日

そろそろ、今年の中3生も年末の個人懇談の季節になってきたかと思います。今回は大阪府の公立高校に関してその材料となるデータを見ていただきます。 大阪府教育委員会は各公立高校の募集定員を発表していますが、地域ごとにその変化と予測を見ていきたいと思います。 大阪府では現在学区は廃止されて府下1区となっていますが、実際には通学の関連で、旧学区の範囲での学校選びが一般的だと思います。 そこで、旧学区別に一般入試の募集が行われる学校を選び出して、まとめてみました。 2020の倍率というのは1次のみの倍率ですので、実際には2次募集で定員充足している学校もありますが、一応今回は1次試験のみを対象とし、このまま掲載します。

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【旧1学区】 合計で募集定員717名減と大阪府下で最大幅となっています。北野1クラス減も大きな話題ですが、池田~山田のゾーンで一律1クラス減となっていますので、その影響は周辺の私立高校に及ぶことになると思います。今年英語をC問題からB問題に変えた三島も高倍率になる可能性が高いです。一方昨年もある程度の倍率だった刀根山~豊島のゾーンも1クラス減。厳しい戦いが予想されます。 (つづく)

【まだ間に合う】中学入試説明会

2020年12月14日 月曜日

今年の中学受験に関するお話です。年度前半のオープンスクールがことごとく中止になった影響でしょうか、例年ならプレテスト受験が実質受験校決定の最後のきっかけになるところですが、まだ受験校選択に迷っているご家庭が少なくないようです。

というわけで、既に出願が始まっているタイミングですが、ここで追加の説明会を開催する学校さんも出てきました。

残念ながらまだ、新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。これから何が起こるかわかりません。そこで春の休校期間中も教育活動を止めなかった私立中学校に入学しておくという考えもありだと思います。例えば大谷中学校の「未来力テスト」という思考力型の入試なら、中学受験の準備に自信がない受験生にも対応していますので、今からでも間に合いますよ。

【大阪】大谷中学校入試 新型コロナウイルス感染症対応

2020年12月11日 金曜日

中学入試まであと30日余りとなってまいりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症(covid-19)の再拡大が止まりません。受験生本人の罹患だけではなく、濃厚接触者と認定される、というリスクも現実的になってきた今、各校としてはその対応を発表しています。そんな中で大阪の大谷中学校から届いた文書では追試験対応についての手順や日程等細かく明記されています。手続き日についても、受験日にお知らせするとの一文で、無用な問い合わせを減らすこともできることでしょう。この日のための入試問題の追加作成など、学校挙げての追加対応も大変になると思いますが、このように対象者やその後の対応を明記しておくというのは、受験生のみならず、平常時から生徒・保護者の不安を少しでも減らそうとする学校の姿勢がよく表れているなぁと感じた次第です。

埼玉県高校別 難関国立大学合格率 ランキング

2020年12月10日 木曜日

昨日に引き続き、埼玉県の高校ごとの難関国公立大学ランキングも作ってみました。元データは同じく、「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数を卒業生数で割った【率】についてのランキングです。

東京は10大学【率】が5%以上の学校が53校ありましたが、埼玉県では9校。そんなに差がありますかね、と思ってよく見ると、埼玉県の方が1つの学校の人数が多いというのも影響しているようです。1位は県立浦和。1895年創立以来125年間男子校です。東大合格者数の平成以来の累積で1000名を超え、全国の公立高校では1位だそうです。 2位は同じ県立でも共学校の大宮高校。10年前に進学指導重点推進校になり、完全男女共学(それまでは男子クラス、女子クラス、共学クラスが混在)になってから東大合格者数が伸びたという学校です。3位は県立川越。こちらも男子校です。因みに音楽部(男声合唱)やクラシックギター、弦楽合奏、など音楽系の部活が全国大会レベル、その他有名な部活多数、といった元気いっぱいの学校です。SSHに指定されるなど理系にも強いので北海道大や東北大に進学しているのですね。5位の春日部高校も同じくSSH指定の男子校です。 というわけで、埼玉県の進学校は、県立であっても特徴があって、学校生活も楽しそうだなぁ、というお話でした。

東京都高校別 難関国立大学合格率 ランキング

2020年12月9日 水曜日

このところ、近畿圏の学校の話題が続きましたので、久しぶりに東京の高校についてのデータも紹介してみたいと思います。元データは「サンデー毎日増刊 大学入試全記録2020年度版」を参考にしています。

その中から国立の国立難関10大学(旧帝国大学7校+一橋+東工+神戸)の合格者数の合計を、学校の規模の大小による影響を補正するために、卒業生数で割った【率】について、ランキングを作成してみました。 すると、1位は筑波大付属駒場。卒業生数が161名という規模の高校なのに、東大には93名、その他を含めて101名と学年の6割以上がこの10大学に合格、という圧倒的な合格実績を誇っています。2位は東大理Ⅲ13名をはじめとして、東大だけで185名の合格者を誇る男子校の開成。こちらも6割近くが10大学に合格です。3位は女子校である桜蔭。この表にはありませんが、早稲田にも152名、慶應義塾にも97名と圧倒的な合格実績を誇ります。一方、私立以外の学校も健闘しています。都立国立、都立西、筑波大付属、日比谷・・・。おや?制服が無い自由な校風の学校が上位に並びます。 というわけで、東京都には429校の国立、公立、私立の高等学校がありますが、難関国公立に近い高校はそれほど多くないかも、というお話でした。

【中3女子向け】京都光華高等学校 冬休み直前対策講座

2020年12月8日 火曜日

中学3年生対象のイベントチラシが届きました。今年は公開クリスマス会も無く、季節感が薄いのですが、気が付けば早くも冬休み。受験生の皆さん、そろそろ受験校も決まってきた頃でしょうか。 以前、このエントリーでも何回か紹介した京都光華高等学校は、隣接する(実は地下でつながっている)京都光華女子大学に進学する生徒が多い印象がありますが、2020年度入試では東京大学合格者も出すなど、Sプリムラコース1期生が卒業した7年前から進学校としての存在感も示しています。

それはさておき、今回は高校受験向けの対策講座が開催されます。もちろん自分の不得意な分野の授業を選択すればいいと思うのですが、この大学合格実績の源となった授業を体験できるという貴重な機会でもあります。参加してみては如何でしょうか。但し事前申し込みが必要です。詳しくは学校ホームページの中にある「受験生応援サイト KOKA CHEERING」からイベントを選んでお申し込みください。

大阪産業大学附属高等学校 吹奏楽部 第2回定期演奏会にお邪魔してきました

2020年12月7日 月曜日

学校法人大阪産業大学には高校が大阪桐蔭と大阪産業大学附属の2校ありますが、大阪産業大学附属は大阪市城東区、一方大阪桐蔭は大東市の大阪産業大学と同じところにあります。何故かといえば、実は37年前の1983年、当時の人口急増を受けて、大阪産業大学附属高校が大東市の大学の横に分校(大阪産業大学大東校舎)を臨時に作ったのですが、1988年に大阪桐蔭として独立した学校になった、というわけです。ところで吹奏楽部といえば、このエントリーでも以前紹介したように大阪桐蔭が有名なので、大阪産業大学附属の方は部員もあまり居なかったようなのですが、昨年から本格活動が開始されました。

 と、ややこしい前置きでしたが、大阪産業大学附属高等学校吹奏楽部の第2回演奏会が開催されるということで、聴きに行ってきました。お?昨年練習を見せていただいた時よりも部員が増えています(35名とのこと)。1曲目の「ファンファーレとセレブレーションマーチ」。初心者ばかりとの事ですが、良く鳴っています。2曲目は「もののけ姫」セレクション。木管、ホルンが活躍する曲ですがホルンは2年が一人、残りは1年生。オーボエは1年生1名だけとは思えない完成度。舞台照明も曲の雰囲気に合わせて色を変えるなど、凝っています。

 と、この調子で全曲講評を書いているとバンドジャーナル(吹奏楽の専門誌)になってしまいますので、やめておきますが、アンコールは1年前学校にお邪魔した時に練習をしていた「銀河鉄道999」。ありがとう。この演奏会で3年生が引退との事(高3の12月まで部活ができることにもちょっと驚き)で、しんみりする場面もありましたが、素晴らしい指導者に恵まれている生徒さん方の生き生きした様子が演奏を通じて伝わってくる楽しい演奏会でした。

京都府 中学校卒業予定者の進路希望状況

2020年12月4日 金曜日

11月27日に京都府教育庁から中学生の進路希望調査結果が発表されました。 まず、京都府下では中学3年生が22,088名と昨年より171人(0.7%)減、つまりほぼ人数は変わらないのですが、公立高校希望者の1.0%減少に対して私立高校希望者が2.9%減少と、私立の減少幅が大きくなっています。9月の調査ですが、私立高校が逆に昨年より7%も増えている兵庫県と逆の結果となっています。コロナ禍で直撃された観光業の多い京都ならではの影響でしょうか。もう一つ気になるのは専門学科希望者が7.1%減少している点です。高校受験でも安全志向が広がっているのかもしれません。

まだまだ451名と少数派ではありますが、通信制を希望している人数が70名(18.4%)増えています。こちらは兵庫県でも23.2%増ですので、全国的な傾向なのかもしれません。今後の動きにも要注意です。

長野県の佐久長聖中学校 大阪入試に参入

2020年12月3日 木曜日

野球、駅伝、バスケット、女子サッカーなどスポーツの分野でもよく名前を聞く「佐久長聖中学・高等学校」から広報の先生が当社にいらっしゃいました。昨年首都圏の教室からの受験生がいたので、そのご縁?と思っていたら、そうではなく、なんと大阪入試に参入するとのことです。 進学校としての実績を調べてみると3か年合計で、東京大6名、京都大3名、国公立の医学部医学科に17名、早稲田28名、慶應義塾5名など難関大学にがんがん合格しております。というわけで、関西の難関中学受験を考えている層の前哨戦としての受験も有りだと思います。入試教科は3教科、4教科選択制となっています。如何でしょうか。

常翔学園中学校のプレテスト手渡し会にお邪魔してきました

2020年12月2日 水曜日

年々受験者が増加している常翔学園のプレテストの手渡し会に、今年もお邪魔してみました。平日の夕方、普通なら先生方はご帰宅の時刻かと思うのですが、煌々と電気がついています。古代ローマについて話し合いながら帰宅する生徒さんたちとすれ違いました。よほど世界史の授業が楽しかったのでしょう。

さて、手渡し会場はこのような状況。新型コロナウイルス感染症を防止するため、広々と設置された相談ブースに先生方が待機しています。出口では過去問数年分が自由に持って帰れるように準備されていました。

いつものように生徒さんの手書きによる応援メッセージも飾られています。良いですね。

入試に関する対策をまとめた印刷物も頂戴しました。館内丸ごと抗菌コーティングをしたそうです。徹底しています。

ということで、受験時から既に安心・安全な常翔学園、というお話でした。