第4回大学入学共通テスト レビュー【数学】

2024年1月17日 水曜日

共通テストになってから、長めの会話文で作られた問題文や生活に根差した設定など、賛否両論のあった数学ですが、4回目ということでしょうか、数学の本質的な力を測るように改善された印象です。

数学ⅠAでは複素数、三角比、統計、確率、平面図形とバランスよく出題されていました。三角比の影の長さやn進法といった中学入試をヒントにしたかのような出題もありました。

数学ⅡBは、対数関数や定積分に関する本質的な出題や丁寧な誘導もあり、空間ベクトルの問題は、会話文形式ではありますが、わずか2行のみとシンプルな作りに戻っています。

平均点は昨年度並みかやや高くなるだろうと予測しているのですが、各予備校はマイナス予測(特にベネッセ駿台は各7点以上の下落と予想)としています。大学入試センターによる中間速報が楽しみです。