【祝】堀江謙一氏 単独での太平洋横断 無事帰還【関西大学第一高等学校OB】

2022年6月6日 月曜日

ヨットで世界最高齢となる単独無寄港の太平洋横断を達成した海洋冒険家、堀江謙一氏(83)は6月5日(日)母港の新西宮ヨットハーバーに無事帰還なさいました。おめでとうございます。

24歳で単独太平洋横断に成功して以来、冒険家として数々の歴史的偉業を成し遂げた堀江氏ですが、そのきっかけは当時男子校だった関西大学第一高等学校のヨット部にあります。当時から西宮のヨットハーバーが活動場所となっており、そこで練習を積んだのだそうです。

たしか最近まで関西大学第一高等学校のヨット部は活動しており、インターハイでの戦績も残していたと思うのですが、今確認すると学校のHPから消えています。コロナ禍の影響もあり休部中となっているのかもしれません。ご事情に詳しい方、ご連絡をお待ちしております。中3生諸君、伝統のヨット部を復活させませんか?

【大学】附属・付属・系列校からの入学割合ランキング

2022年6月3日 金曜日

昨年も同じようなランキングを作りましたが、2021年度の結果をもとに作り変えました。入学者の中で、附属・付属・系列の高校からの進学者がどのくらいの割合を占めているのか、という数値です。その中から10%以上の24大学(入学者が1000名を超える大学)のみ紹介しましょう。

1位、東海大学 

19もの学部を擁する東海大学は全国に14の系列高校(別法人の3校含む)を持っています。大学には医学部も含めて幅広い専門分野があるわけですから系列校から他の大学に進学しなくてもよさそうですね。しかし、入学者の35%のお席が既に埋まっているというのもかなりの占有率です。

2位 創価大学 

東京都八王子市の創価大学の系列高校は東京都小平市にある東京創価高等学校と大阪府交野市にある関西創価高等学校の2校しかありませんが、そのまま内部進学する割合は高く、大学入学の約3割がこの2校の卒業生で占められている、というわけです。創価大学には8つの学部がありますが、すべて授業が英語、全員が留学する国際教養学部や数学や情報の教員免許が取れる理工学部なども魅力なのでしょう。

3位 日本大学 

学生数では日本で最大、16の学部を持つ日本大学には26もの系列高校・中等教育学校が存在します。そのなかで静岡県三島市の「日本大学三島高等学校」は1学年700名前後のマンモス校ですが、そこからも半数以上が日本大学に進学します。

4位 慶応義塾大学 

高校に関しては、高等部、志木高等学校、女子高等学校、湘南藤沢高等部、ニューヨーク学院(高等部)の5つが後期中等教育機関となりますが、それぞれの高校からの内部進学率はほぼ100%ですので、この割合になるわけです。

5位 日本女子大学 

系列校は神奈川県川崎市のよみうりランド駅近くの緑の中にある日本女子大学附属の1校のみですが、2021年度は卒業生の78%、290名が内部推薦で進学しています。昨年この附属高校の横に在った人間社会学部は目白に統合されましたので、この290名はリニューアルされた目白キャンパスの真新しい施設で勉強していることでしょう。

内部推薦による入学は、早く進学先が決まるという利点だけではなく、単位の先取りや入学金の割引などの制度が設けられている場合もあります。大学系列校の人気が高いのも納得できますね。(参考:AERAムック「大学ランキング2023」朝日新聞社刊)

大阪学芸高等学校 ほぼ全コース併願可能【併願者も大歓迎】

2022年5月31日 火曜日

この春、国際科1期生が卒業し、大阪大学、慶応義塾大学、上智大学をはじめとした国内トップ校だけでなく、海外の有名大学へも合格という大成功を収めた大阪学芸高校についてです。

昨年は、この国際科の中に「グローバルコース」を新設するというニュースをここで書きましたが、そのタイミングで専願のみで募集していた国際科は併願可能となりました。つまり「特技」以外の7コース、すべて併願が可能というわけで、公立高校が第一志望の生徒も大変受験しやすくなったわけです。

また、入学後のコース間の異動は可能なのか、といった質問もよくいただきますので、こちらも貼り付けておきます。簡単に言えば、ほとんどのコースで可能です。というわけで、選択の幅が広い大阪学芸高校、受験もしやすくなった、というお話でした。

【併願受験者】箕面自由学園高等学校 コース改編【要注意!】

2022年5月27日 金曜日

先日このエントリーでも入学者が多いという事で紹介した箕面自由学園高等学校ですが、次年度からコース改編を行うというニュースが飛び込んできました。

「文理進学コース」が「文理探究コース」と名称が変わり、探究学習に軸足を置いたコースにリニューアルするとの事ですが、大きいのはこのコースは専願のみの募集になるというところでしょう。

今年でしたらSS特進を頂点として進学系4コースが用意されていたのですが、そのうちの1つが専願のみになるわけですから、この学校を公立高校の併願校と考えていた受験生には大きな影響が考えられます。しかし、逆に考えると「文理探究コース」で用意される多彩な探究プログラムも魅力ではないでしょうか。併願受験ではなく、専願にするべきかどうか、今後の入試イベントに参加して聞いてみましょう。

関西大学中等部・高等部 クラス編成

2022年5月24日 火曜日

6年前にこのエントリーで紹介させてもらった大阪府高槻市の「関西大学中等部・高等部」についてです。関西大学中等部・高等部にお邪魔してきました①(情報機器編) « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)この記事を書いた時には開校して7年目でしたので、今は開校から12年経過、つまり初等部1期生の1年生がこの春に大学に初めて入ったことになります。

さて、初等部から高等部まで12学年(お隣の関西大学社会安全学部と大学院まで含めると21学年)が共に学ぶキャンパスなのですが、それぞれの節目の入試で入学する人は、進級してくる生徒と同じクラス?コース分けはいつから?という疑問への答えとなる図が、学校から頂いたパンフレットに掲載されていたので紹介します。

中1では初等部からの進級者と中学募集の生徒が混ざり、そのまま中3まで、高1では同じように中等部からの進級者と高校募集の生徒が混ざり、進路希望に合わせて高2から2つの類に分かれるというわけです。

難関大学附属の高校から、他の難関大学への進学も増えてきており、附属校と進学校の垣根が低くなったといわれますが、この学校は最初から両方狙える設定ですので、「関西大学も良いなぁ、でも難関国立大も良いなぁ」という方にはお勧めとなっております。今年の大学進学実績など詳細については、7月16日のオープンスクールでお聞きください。

大阪府私立高校 入学者数ランキング2022 (旧4学区)

2022年5月17日 火曜日

最後に旧4学区の状況をみてみましょう。しかし、この地域は過去の平均よりも今年の入学者が少ない(右端の数字が赤色)の学校が多くなっています。

1位 浪速高校 878名

校舎の新築、学外グラウンドの整備などハード面でも進化が続く浪速中学校・高等学校ですが、ついに今年は入学者が900名目前まで迫ってきました。併設中学からの入学は97名ですので、いかに高校募集で集めているかがわかります。併願の戻り率もこの地域としては高めの17.9%。さらに新たな校舎を建築する計画があるとの情報も得ました。さらに拡大路線が続きます。

2位 羽衣学園高校 525名

こちらは女子校が共学化してはや9年。今では男子生徒も4割以上となり、バランスの取れた共学校となりました。進路に関してはお隣の羽衣国際大学が怒って来ないのか心配になるほど「パイロット校推薦」の枠のある関西大学をはじめとして、100校近くの大学からの指定校推薦枠が充実しています。広いグラウンドも魅力の学校です。

3位 初芝立命館高校 396名

併設中学からの入学は93名、外部募集枠267名に対して303名の入学となっています。 校名の通り立命館大学への推薦枠がある学校ですが、立命館大学に進むコースだけではなく、国公立進学を目指すコース設定も充実しており、進学校としての評価も高くなっています。

4位 帝塚山学院泉ヶ丘高校 310名

こちらは併設中学からの入学が151名と、約半分は既にお席が埋まっている状態からの高校入試となります。併願戻り率は26.5%と高いのですが、専願の人数が少ないため、外部募集定員を下回る入学者となりました。とはいえ、310名という規模は過去平均よりも多く、今年の募集は好調だったといえるでしょう。

5位 大阪商業大堺

62年前に創設された「堺経理専門学校」という商業系の男子校がルーツですが、2005年から共学化、今では3割強を女子が占める元気な学校となっています。学校内にある880坪の「演習農園」で土づくりから田植え、稲刈り、その他の作物栽培を行い、収穫した野菜を地域の方に販売するという「勤労教育」でも知られています。今年の募集では例年よりも大きく減少していますが、これは併願の公立高校の倍率が低く、結果的に戻り率がわずか6.6%になったという外部要因ですので、人気が無くなったわけではありません。

昨年度の前半はコロナ禍で、オープンスクールが開催できないなど、受験生にとって学校情報が得られにくい環境でした。その影響でしょうか、大きな学校にさらに受験生が集まって、小規模校の志願者がさらに減るという現象も見られました。大規模校に多くの魅力があるのは当然ですが、学校と自分自身との相性を確認するためにも、学校説明会には是非足を運んで、比較検討をしてから志望校を選んでほしいと思います。

大阪府私立高校 入学者数ランキング2022 (旧3学区)

2022年5月16日 月曜日

次は旧3学区の学校を並べてみました。

1位 近畿大学附属高校 1033名

ついにでました1000名超。大阪府下最大となります。府立高校の3~4校分となります。それだけに学校の設備もマンモス。5万冊の蔵書を含む図書館、4試合同時進行が可能な柔道場、ハンドボール10面取れる人工芝のグラウンド・・・圧倒されます。

2位 興國高校 983名

大阪最大規模の男子校、難関国公立を目指すスーパーアドバンス、ゲームも扱うITビジネス、公務員試験対策を行うキャリアトライなど 特徴的で多様なコースが自慢です。もちろんスポーツも盛んな学校ですね。

3位 上宮高校 613名

このエントリーで新校舎を紹介しましたが、その完成の前から変わらず600~700名規模を維持している学校です。コースが3つとシンプルで、いずれも大学進学に向けての設定となっています。併設中学からの入学が88名ですから、高校から525名が入学したことになります。学校見学の機会がありましたら、真新しく広大な図書館は必見です。

4位 清風高校 584名

上宮高校のご近所、というより斜め向かいにある清風高校も多くの入学生を迎えています。こちらは併設中学からの入学が340名と既にお席の6割近くが埋まっている状態です。併願での戻り率は25%と非常に高くなっていますが、これは今も昔も公立のトップ校の併願として使われている証だといえるでしょう。今年の大学合格実績も国公立に現役で193名、既卒まで加えると279名が合格と、公立TOP高を凌ぐ実績となっています。次年度もさらに人気は高まることでしょう。

5位 桃山学院高校 578名

520名募集に対して578名入学、こちらも併願戻り率が20%と高めの学校となっています。つまりこちらもトップ校の併願となっているわけですね。11年前に男子校から全面共学化しましたが、今では4割以上が女子となっています。因みに高校には制服はありません。「標準服」はありますが、留学時に使う国際コース生以外は購入の義務も無いようです。(続く)

大阪府私立高校 入学者数ランキング2022 (旧2学区)

2022年5月13日 金曜日

この地域の府立高校の平均倍率が低く、併願からの戻りが少なかった旧2学区についてです。まず、表にしてみて気が付きましたが、女子校は1つになっているのですね。

1位 大阪桐蔭高校 679名

中学からの進級289名を含め、安定して600名以上の高校入学を維持している大阪桐蔭。その安定の理由の一つが上位難関公立校の併願という受験生が多いという点です。何と併願合格者の23%にあたる90名も併願で戻ってきています。

2位 常翔学園高校 636名

こちらは併設中学からの進学が90名ですから、高校からの入学者が多数を占めます。以前このエントリーでも紹介したように新たな設備も完成、コース編成もリニューアルして今年も多くの入学生でにぎわっています。

3位 四條畷学園高校 606名

例年400名前後が入学する学校ですが、今年は600名超!専願だけで募集定員を超えている人気ぶりです。元から元気な学校ですが、HPの全面リニューアルでその魅力が伝わったという事でしょうか。さらに元気な学校になっていくことでしょう。

4位 大阪産業大学附属高校 603名

大阪桐蔭と同じ法人のこちらの学校も多くの入学者を迎えました。昨年よりも減少していますが、それでも600名超。 併願者が多い学校で、併願の戻りが少なかったという外的要因が入学者減少の主な原因ですので、人気が減少したわけではありません。アメフトをはじめとする部活も活性化していることでしょう。

5位 大阪電気通信大学高校 481名

普通科と工学科を併せ持つこの学校は専願率が高く、こちらも専願だけで募集定員を超えていました。情報工学を中心に理系人気が高まってきていることも影響しているのでしょうか、ここしばらくは募集定員以上の入学者を迎えています。共学校ですが、女子率はまだ2.5%と少なくなっています。急募、工学系女子!(続く)

大阪府私立高校 入学者数ランキング2022 (旧1学区)

2022年5月12日 木曜日

中間テストの時期が近づいてきました。高校に合格、入学して舞い上がった毎日を送っている皆さん、そろそろ現実に戻ってきてください。

それはさておき、私立高校の入学者数が明らかになってきましたので、入学者数ランキングを作ってみました。高校募集を行っていない学校は併設中学校からの進級者のみになりますが、リストに入れています。

今年の状況をわかりやすくするために、 2015~2021の過去7年間の平均と、2022年度との差も計算してみました。旧1学区の学校ランキングです。

1位 箕面自由学園高校 879名

昨年も765名の入学者を迎え教室が足りない状況だったのですが、今年はどんなことになっているのでしょうか。府立高校の多くが300名前後の定員ですから、その3倍というとんでもない人数となっています。大学進学実績も急上昇中ですが、この人数で部活動もさらに活性化していることでしょう。

2位 大阪高校 765名

高校からの募集のみでこの規模はすごいです。ここ8年間では最高の人数となっています。数多くの大学と連携した探究学習など多彩な学びも人気です。この規模になりますと生徒同士の相互の刺激も期待できますね。

3位 大阪成蹊女子高校 505名

500名超という規模は、女子校で大阪府下最大となっています。60名募集の美術科である「アート・アニメーションコース」を除くと普通科ですが、その中を6コースに分けて行われている女子に特化したキャリア教育が支持されている形です。

4位 履正社高校 469名

併設中学からの進級は34名ですから、ほぼ高校からの募集による入学者という事になります。新校舎の完成、強化クラブに所属する「競技コース(旧Ⅲ類)」の生徒以外の部活動も可能となるなど、ハード・ソフト面でのリニューアルが中学生のハートを掴んだということでしょう。

5位 大阪学院大学高校 458名

昨年から減少はしていますが、安定して多くの入学者を迎えている高校です。2020年に新校舎が完成、JR岸辺駅からのアクセスが良くなりました。阪急京都線の南にある旧校地には総合スポーツ施設の建設が進んでいます。こちらも楽しみですね。(続く)

立命館宇治中学校・高等学校 オープンキャンパス

2022年5月10日 火曜日

コロナ禍による休校期間中でも、オンラインで授業や校内イベントをやり切った京都府宇治市の「立命館宇治中学校・高等学校」から、今年もオープンキャンパスのご案内が届きました。ここしばらくは定員を絞って複数回に分けての開催でしたが、今年は中高1つずつの設定となっています。この学校は特に、特色のある教育内容、充実の学校施設など、行かなければわからないことが多いと思いますので、志願者はもちろん、少しでも興味のある受験生は参加してみては如何でしょうか。5月26日から受付開始となっています。詳しくは受付開始の頃に学校HPをご覧ください。その前に全体説明を聞いておきたい中学入試を考えていらっしゃる方は、5月21日にオンライン説明会もありますので、そちらもご覧ください。