【大阪府公立高校入試】「府学校教育審議会」答申発表される【2026年度入試から】

2024年8月27日 火曜日

2024年度の大阪府高校入試は段階的に導入されている授業料無償化の影響もあり、多くの公立高校で定員割れする事態となりましたが、それに対応するべく2026年度入試(現在の中学2年生が受験する入試)からの改革が検討されています。

そこで、府教育委員会は「府学校教育審議会」という諮問機関を作って、そこで制度設計を行ってきましたが、23日にその内容がマスコミ各社から報道されました。

ポイントは以下の3点です。各項目を番号、「発表内容」=理由と解説>このブログを書いている人の個人的な意見、の順番で紹介します

①「数週間程度早めることが望ましい」=入試日程を早くするということです。公立高校の志願者が減ったのは入試日程が私立よりも遅いから、との理由で、現時点では2月下旬に特別選抜と同じ日程での開催が提案されています。>いやいや、前期入試が導入されたこともありましたが、基本は何十年も日程は変わっていません。このことは今年公立志願者が大きく減った理由にならないと思うのですが・・・。それよりも2月に入試が終わるということは、中学校の3学期って実質1か月ほどしか授業ができなくなると思います。これは義務教育の質の低下につながるのではないでしょうか。

②「アドミッションポリシー選抜枠」(仮称)の新設=各学校が求める生徒像に合う生徒を優先的に合格させる「枠」を作ることが提案されています。>入試には公平性も求められると思うのですが、学力以外の基準で合格できる道をつくることで、その公平性は担保できるのでしょうか。そもそもですが現在発表されている各校の「アドミッションポリシー」はそれほど大きな違いはなく、各高校での運用も難しいのではないでしょうか。

③「複数校志願」制度の導入=第一志望校が不合格になっても第2志望の合否判定が受けられる、という制度が提案されています。近隣では兵庫県の学力検査や京都府の中期選抜でも行われている制度です。>②の枠によって各学校の特色・独自性を重視するという方針と矛盾する考え方だと思います。例えば京都府の制度では、募集定員の90%までは第一志望校の合格、残りの10%枠に対しては、他校で10%枠に入った人も含めて改めて選抜されるわけですが、これは「公立高校の教育内容はどこも同じ」との建前があるから成立している制度です。公立高校には特色や違いがあるよ、と言いつつ、空いている席があればそれと関係なく入れてあげてもいいよ、というのは高校の御都合主義ではないでしょうか。その学校の特色を理解して選択し、受験した生徒を不合格にして、他校を志願していた受験生を入学させる必要性は理解できません。公立高校の学費の安さというアドバンテージが無くなるわけですから「第一志望校ではないけれど、この学校も良さそうだ」との考えで選んだ私立高校に結果的に入学する事もある現在の制度で何ら問題は無いのではないでしょうか。

将来の15歳の子どもを不安にさせるような事のないように、今後の関係者による冷静かつ建設的な議論を期待したいと思います。

【夏だ!】男子第87回・女子第66回全国高等学校ホッケー選手権大会【インターハイだ!】

2024年8月26日 月曜日

長崎で開催されたホッケーの結果です。こちらは3位決定戦を行っていないので、ベスト4を紹介します。

【男子】

優勝 島根県立横田高等学校(島根県)

準優勝 富山県立石動高等学校(富山県)

準決勝出場 岩手県立沼宮内高等学校(岩手県)

準決勝出場 滋賀県立伊吹高等学校(滋賀県)

【女子】

優勝 福井県立丹生高等学校(福井県)

準優勝 岐阜県立岐阜各務野高等学校(岐阜県)

準決勝出場 富山県立石動高等学校(富山県)

準決勝出場 宮崎県立真鍋高等学校(宮崎県)

すべて公立高校。近畿圏からは伊吹高校だけとなっています。因みに大阪の羽衣学園もホッケーの強豪で知られていますが、今年は女子が準々決勝で惜しくも敗れています。恐らく高校入学後に初めてこの競技に触れたという選手も多いはずです。高校入学を機に新しい競技を始めてみるのも良いかもしれませんね。

【夏だ!】高円宮賜牌 第57回全国高等学校アーチェリー選手権大会【インターハイだ!】

2024年8月23日 金曜日

こちらは長崎で開催されたアーチェリーの団体戦の結果です。高校生も一般と同じく70m先に設置された的を射るわけですが、炎天下の屋外で集中力を維持するのも大変そうです。

【男子】

1位 愛知産業大学三河高等学校(愛知県)

2位 近畿大学附属高等学校(大阪府)

3位 広島県立佐伯高等学校(広島県)

【女子】

1位 聖マリア女学院高等学校(岐阜県)

2位 近畿大学附属高等学校(大阪府)

3位 大分東明高等学校(大分県)

男女とも近畿大学附属高等学校(学校の部活名は「洋弓部」)が2位というのは快挙ですね。この高校は毎年1000名前後が入学するマンモス校ですので、運動部だけでも20のクラブがあります。これは魅力的ですね。

【夏だ!】第65回全国高等学校ヨット選手権大会【インターハイだ!】

2024年8月22日 木曜日

この夏も九州北部を主会場として全国高等学校総合体育大会(インターハイ)が開催されました。

ヨットに関しては和歌山で今週開催されました。そして学校ごとの総合順位のベスト3は以下の通り

【男子】

1位 霞ヶ浦高等学校(茨城県)

2位 慶應義塾高等学校(神奈川県)

3位 清風高等学校(大阪府)

確かに清風高校ヨット部は世界大会にも出場の強豪校ですから納得です。因みに清風高校のボート部も男子舵手つきクォドルプル(一人2本ずつのオールを持つ4名と舵手1名、計5名で戦うボート競技の花形)で全国3位になっています。5名のチームワークがものをいうこの種目は体力だけでは勝てません。さすが水都大阪代表校ですね。

【女子】

1位 山口県立光高等学校(山口県)

2位 千葉県立磯辺高等学校(千葉県)

3位 愛知県立半田高等学校(愛知県)

こちらはベスト3すべてが公立高校です。ヨットは艇庫の維持や練習場所への移動など費用が掛かりそうなイメージですが、これらの学校には何か特別な背景があるのでしょうか。因みに関西の学校での最高位は15位の兵庫県立西脇高等学校なのですが、西脇市には海がありません。これまた不思議。

小中学生の皆さん、このような種目の部活がある学校を選んでみても面白いかも知れませんよ。

【今年の夏は暑い】開成進学フェア(大阪)申し込み状況【進学フェアも熱い】

2024年8月21日 水曜日

いやぁ今年の夏も暑いですな。もはや「異常」だと言っていても仕方がないので、こちらから環境に適応すべく、庭にバナナとタロイモ植えたら、食費が浮くかなと・・・

それはさておき9月15日(日)開催予定の「開成進学フェア2024」(大阪会場)は来場者の申し込み受付中なのですが、こちらも既に来場予約が3000名を超え、熱く盛り上がっています。

「高校入試分析会(大阪)」は3回に分けて開催する予定だったのですが、各回の定員700名(つまり合計2100名)がすべて満席となり、急遽あと1回分増設することにしました。

「公立高校教育講演会」も天王寺、住吉、市岡、四條畷の各校が満席、北野と生野も残席わずかとなっています。360名定員の「中学入試分析会(私立)」もそろそろ満席。この様子ですと過去最高の来場者数になるかも。

(ブース出展予定の私立中高教職員の方への業務連絡です。多くの来場が見込まれます。休憩時間を確保するために交代要員のご用意をお勧めします。休憩室はいつもの通りマイドームおおさかの8階にお部屋を用意しております。よろしければ1階のファミリーマートとミスタードーナツの特設店舗もご利用ください。)

吹奏楽コンクール2024 関西大会出場校【大阪府】

2024年8月20日 火曜日

先週行われた吹奏楽コンクールの大阪大会の結果によって小編成は8月24日、A組は9月1日に行われる関西大会の代表校が決まりました。

いずれも強豪ぞろい。関西大会では素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。

高校A組に関して今年もチケットは発売後すぐに完売となると思いますので、8月24日(土)10:00の発売日時を押さえておきましょう。

大阪桐蔭は14日の甲子園での野球応援もしていました。部員全員が両方参加していたわけではないと思いますが、生徒さんはもちろん、72歳の先生も元気いっぱいの演奏は聴き応えがありました。9月1日も楽しみですね。

【夏だ!】常翔啓光学園高等学校オープンスクール【学校に行こう!】

2024年8月6日 火曜日

パリオリンピックで盛り上がっている今年の夏ですが、全国高等学校野球選手権(夏の高校野球)が始まるということは夏休みも後半戦。そろそろ宿題頑張りましょう。

それはさておき、大阪府枚方市の常翔啓光学園でもオープンスクールが開催されます。かつてはラグビーの強豪男子校だったのですが、15年前から共学化し、探究活動や国際理解教育など多彩な教育活動を展開しています。校舎はすべて建て替わって新しくなっており、以前このエントリーでも紹介しましたが、公式試合でも使える本格的なクライミングウォールも設置されています。

北河内の皆さんはもちろん、交通の便も良いので少し離れた地域の中学生も一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

【夏だ】大阪府 吹奏楽コンクール 高等学校地区大会 結果【吹奏楽だ】(中+南)

2024年8月2日 金曜日

中地区の小編成では金光八尾中高と金光藤蔭高が選ばれていますが北摂地区では金光大阪中高が金賞代表になっていましたから金光系3校そろって昨年に引き続き府大会に進むことになります。

中地区の大編成(A組)はいつもの学校名が上がっています。さすが各校安定しています。

南地区の小編成では長野高校と東大谷高校、貝塚南高校が昨年に引き続き金賞代表。東大谷の先生の指導力には頭が下がります。

南地区の大編成(A組)は中地区と同じようにいつもの学校が並んでいます。こちらも安定ですね。

次は大阪府大会。小編成は8月8日、A組は8月10日。いずれも堺市民芸術文化ホールにて熱き戦いが繰り広げられます。聴きに行こうかな。

【夏だ】大阪府 吹奏楽コンクール 高等学校地区大会 結果【吹奏楽だ】(北摂+北)

2024年8月1日 木曜日

夏といえば全国中継される甲子園の高校野球が有名ですが、それ以外に様々な部活動の大会が繰り広げられています。今年はこれに加えてオリンピックまで開催されていますから、寝ている暇がありません。それはさておき吹奏楽コンクールの大阪の地区大会が7月31日までに終了しましたので、その金賞代表校となった高校を紹介しましょう。

まずは北摂地区大会と北地区大会

(昨年に引き続き代表校に選ばれた学校は太文字で表記しています)

北摂地区の小編成では府立大冠高校が安定の金賞代表。あっ、指揮の先生が代わっている。去年まで軽やかでありながら熱のこもった素晴らしい指揮をされていた先生は異動なさったのでしょうか。

北摂地区の大編成(A組)では年々女子率が上がる高槻中高と吹奏楽部としては比較的歴史の浅い金蘭千里中高が今年代表となっています。

北地区の小編成では大阪信愛中高は昨年に引き続き安定の金賞代表ですね。

北地区の大編成(A組)に関しては、多くの常連のなかで、今年ようやく高1~高3が揃った大阪府立桜和高校が見事に代表に選ばれています。9月15日の開成進学フェアでも演奏をお願いしている大阪産業大学附属も金賞代表となっています。楽しみですね。(続く)

【一応】帝塚山学院と帝塚山学園は違います【念のため】

2024年7月23日 火曜日

帝塚山学園は奈良県の帝塚山中学校・高等学校や帝塚山大学を運営する法人です。大阪住吉区の帝塚山学院の創立25周年を記念して作られた別法人というわけで、無関係というわけではないのですが、現在では人的な交流も含めてそれぞれ独立した運営が行われています。

その違いに関して年表形式でまとめてみました。

在籍している生徒さんが間違えることはありませんが、一般の中高生が英検の試験会場として間違えたというトラブルもあったそうです。気をつけましょう。