全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が実施されました

2017年4月19日

『小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が18日、全国の学校で一斉に始まった。2007年度に始まり、東日本大震災で一度中止になったため、今回で10度目。熊本地震で昨年に中止となった熊本県と大分県の一部でも2年ぶりに実施された。今年度は国公私立の小中約3万校、約212万人が参加。国語と算数・数学の2教科で実施し、基本的な知識をみるA問題と活用力を測るB問題が出された。』(4月18日付「日経オンライン」より)

 

この調査の本来の目的は、小問ごとの正答率を出して、生徒がよくつまずくところに対応した教材を開発したり、授業改善に生かすなどの材料を得たりするためのものなのですが、自治体ごとの平均点が公表されるようになったあたりから、様子が変わってきました。

点数を上げるために過去問演習を繰り返す学校はまだましな方で、過去には点数が取れないと思われる生徒を欠席させる、または意図的に答案を取り除くなど、点数(平均点)の信頼性を揺るがす事件も報道されていました。逆に言えば、平均点を上げるために現場が追い込まれているともいえるでしょう。

結果が判明するのは9月ごろです。都道府県ごとの平均点なども発表されるでしょうが、それはさておき、小問ごとの正答率を元にして、塾でも授業改善に取り組んでいきたいと思います。